　　　　　　変幻自在　　サンデルよ、「正義」を教えよう　　　　高山正之　　　　新潮文庫　2009年12月～　2010年12月
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　　　１．　この程度で大学教授とは恐れ入る
　　　２．　「仕分け人」の正体
　　　３．　朝日は変質者と変わらない
　　　４．　白人が理解できない日本人の美徳
　　　５．　国民総背番号制に賛成
　　　６．　全日空はシャイロックか
　　　７．　なせ「湾岸」戦争なのか
　　　８．　「鯨は人間の友達」とは笑わせる
　　　９．　米国が今も続ける沖縄占領
　　１０．　硫黄島の英霊をなおざりにした国会議員

　　１１．　だから朝日の支那報道は信用できない
　　１２．　後世まで消えないロシアの戦争犯罪
　　１３．　「国家機密」の意味を知らない無能政治家
　　１４．　伊丹空港が生んだ「たかりシステム」
　　１５．　役人の気まぐれが日本を滅ぼす
　　１６．　だから日本は世界からナメられる
　　１７．　米が盗みまくった日本の技術
　　１８．　”英国人” スーチーの果たした偉業
　　１９．　「パターン死の行進」のお粗末
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　　　１．　この程度で大学教授とは恐れ入る　　　　2009年12月10日

その昔、ベトナム史の泰斗という明治学院大学教授を取材した。
気になるのが、盛んに使うベトナムの「長い占領時代」という表現だ。
いや、日本軍の支配は昭和 20年3月に仏軍を追っ払ってからの五ヶ月だけど」と言ったら、「えっ、ウソ」
フランス統治が続き、フランス人達は昭和 18年にサイゴンに 4階建ての刑務所を完成させている。
「戦場にかける橋」を書いたピエール・ブールは脱走罪でここに収容された。
彼が描いた「残忍な日本軍捕虜収容所」のモデルはこの収容所だ。
残忍な拷問をやったのはフランス人で、やられたのは抗仏のベトナム人だった。明学の泰斗はそれも知らなかった。
後藤乾一早大大学院教授はインドネシア学の権威だそうだが、「日本軍はスマトラの底なしの穴に原住民三千人を突き落として殺した」とやった。
調べたら、穴には底があった上、骨一つ出てこなかった。大嘘だった。
一橋大の藤原彰は空に立ち上る真っ黒な煙幕を「日本軍の毒ガスだ」と朝日新聞で断言した。
毒ガスは無色で、空気よりやや重いことはオウムのサリン部隊だって知っている。
そんな程度でも自虐史観に立っていれば、朝日新聞が使ってくれる。
先日は法政大の田中優子が産経新聞に書いていた。
民主党政権のやった「仕分け」に引っ掛かる無駄が江戸時代にもあった。
それは「武士階級、今で言う官僚機構だ」と言う。
あの時代、武士の数は少なくて仕事はやたら多かった。
東京湾に流れ込んでいた利根川を今の銚子に流し、あの辺に良田を作ったのは関東郡代だ。
千曲川も多摩川も野上川もそう。治水や新田開発は武士がやった。
百姓はそれでできた田んぼを貰った。
百姓はこっそり田を広げ、藍や煙草などを作って儲けた。十分金持ちだった。
代官が検知をし直すと言うと、一揆を起こすと百姓が逆に脅した。だから江戸時代、検知はほとんどなかった。
百姓につく形容詞は「貧しい」ではなく、「こすい」だった。
町人も例えば江戸は原則無税、大店は多少の運上金で済んだ。
よその街では間口で税金が決められ、だから間口に比べ奥行きの深い鰻の寝床みたいな街並みができた。いい時代だった。
田中教授は知らないらしいが、治安は武士がやった。
百万都市の江戸はたった二百五十人の与力同心が警察から裁判までやった。
それで働き頭の同心は三十俵二人扶持、年収二百万円にもならなかった。
日本は清貧を旨とする武士が官僚を兼務した。
だから世界でも稀有の汚職のない施政が実現した。
今の官僚と違って汚職をしないから武士は貧しかった。それでアルバイトをした。
大館の曲げわっぱも、豊橋の筆も、秋田の樺細工も、二本松の萬古焼もみな貧乏武士の副業だった。
町人や百姓は金に飽かして遊び、それが浮世絵やら根付けやらの結構な文化を生んだ。それもまた日本のよさだった。
日本を貶めるのが学者の役割だと思っているような者は、朝日新聞に書いていればいい。
産経新聞も日和ることなく、まともな新聞の形を見せてほしい。

　　　２．　「仕分け人」の正体　　　　2009年12月17日

清王朝が滅ぶと、粛親王は14番目の王女、愛新覚羅顕子を旧松本藩士、川島浪速の養女に出した。
顕子は名を川島芳子と改め、跡見学園、松本高女に進んだ。
美貌と気品と、それに男勝りの豪胆さも備え、松本高女時代は馬に乗って登下校していた。
髪を切り男装を始めたのもこの頃のことだった。
蒋介石が英米と組んで反日に転じると、彼女は満州国樹立に向けて動き出す。
蒋介石軍が目を光らす天津から皇帝溥儀の妻、婉容の手を取って脱出させたのも彼女だ。
そんな激しさの一方で俳句をたしなみ、作詞にも一廉の才能を窺かせている。
日本の敗戦後、彼女は漢奸の汚名を着せられて昭和23年、北平監獄で銃殺された。
「彼女は貴婦人のように眉ひとつ動かさず誇り高く死んでいった」ことが北京市民に伝えられた。
「三歳から日本人として育てられたから、彼女もまた真の日本人なら誰でもするようにしたのだ」と市民は同情の涙を流した。　（益井康一「漢奸裁判史」）
支那学の泰斗、宮崎正弘いきつけという台北のバーに行った。
そこの女将が大陸からかかってきたオレオレ詐欺に引っ掛かった。結構、引っ掛かった台湾人が多かったそうだ。
「日本人と長く付き合ったお蔭で人をすぐ信用してしまう、困ったものだ」と笑っていた。
この前の台湾大地震、崩れた建物の支柱やコンクリート打ち部分に空き缶やペットボトルが詰められていた。噂のオカラ工法だ。
そんな支那人根性がまだ一部台湾に生き残っている証拠だ。
台湾出身の仕分け人、連舫は、ではどっち派か。
彼女は北京大学で学び、今は日中友好連盟に加わり北京に媚びる。いい台湾人はそんなことはしない。
生まれた子供の名は支那風、態度も中身も台湾の人というより濃厚に支那人を感じさせる。
その彼女が仕分にスパコンを選んだ。長らく日本が世界一だった分野だ。それを IBM が蹴落とした。
スパコンはその国の軍事力と戦略に直結する。（IBM製品は広島原爆を作り、MXミサイルとか生物兵器の研究に使われている）
それまで30位以下だったのを、今回トップのクレイ社より速いスパコンを開発した。
支那などと違って危ない戦略目的ではない。連舫はそれに文句をつけた。「なぜ世界一なのか」「なぜ二番目ではだめなのか」
まさか核でも持つ気なのかと、北京の代わりに詰問する口ぶりに見えた。
北京の走狗を任ずる朝日新聞は、よく慶大教授の添谷芳秀に「日本は大国を目指すな。二流国家という選択がある」と書かせた。
二番目になって、支那のよき下僕になれという意味だ。
連舫の二番でいいという主張は、この添谷理論を思い出させる。
マイク・ホンダは祖国を貶めてまで帰化した米国に媚びた。
連舫に、そこまでやれとは言わない。
ただ、たとえ本心としても帰化した国に対して「二流でいいだろう」は不遜ではないか。
川島芳子と違って真の日本人のように振る舞うのは、彼女には難し過ぎるのか。

　　　３．　朝日は変質者と変わらない　　　　2009年12月24日

昔の天声人語は執筆する荒垣秀雄なり深代惇郎なりに二人のデスク級の記者がつき、文章もネタもとことん吟味したといわれた。
朝日の最近の出来栄えを見ていると、執筆者のやっつけ仕事かと思う程荒れている。
例えば先日の沖縄を論じた「沖縄は先の戦争で捨て石にされた」とあった。
米国はペリーを派遣した時、日本の開国がどうの以前に沖縄を武力占拠するつもりでいた。
そう命じた当時のフィルモア大統領の記録もある。沖縄はすでにあの時から米国が確保すべき戦略要衝とされていた。
ペリーは東回りルートでインド洋を抜けた彼は上海で一休みした後、八隻からなる艦隊を引き連れて那覇港に押し入った。
ペリーの艦隊は那覇に居座り、そこから小笠原諸島への調査や石垣島の砲撃にも出かけている。
前年、その辺を航行中の米奴隷船で積み荷の苦力が暴れ出し、乗組員を殺して船を乗っ取った。
操船ができず船は座礁し、生き残った約300人の苦力が石垣島に逃げ込んだ。
巡洋艦サラトガの任務は白人を殺した逃亡苦力の処罰で、石垣島に海兵隊を上陸させ、苦力の逃げ込んだ山岳部を砲撃した。
百人ほどの苦力が捕まり、島民の見ている前で全員が処刑された。
サラトガ艦長にすれば沖縄はとっくに米領土。砲撃しようが上陸しようが「俺たちの勝手」だった。
サラトガはペリーのサスケハナに随行して浦賀に向かった。
米国はその後、国内で南北戦争を始めて、沖縄占領の方はいったんお休みになる。
その間に日本は近代化を進め、沖縄のさらに南、台湾まで領有する。
米国もハワイを乗っ取り、フィリピン、グァムを領有するが、沖縄が「西太平洋の戦略要衝」という認識は変わらなかった。
日米戦争の終末に展開された沖縄攻略は、「本土の捨て石」としてではなく、百年かけた米国の太平洋戦略の最後の仕上げとなるものだった。
彼らにとってその価値は今も変わらない。
ソ連が崩壊してベトナムのカムラン湾からソ連艦が撤退すると、米国はその真向かいに位置するスペックスベイ海軍基地と
クラークフィールズ空軍基地をさっさと畳んでしまった。
ニクソン政権時代、米国は突如として沖縄の施政権を日本に返した。
「戦略要衝としての基地は残す」という条件付きとはいえ、世界は驚いた。
戦争で取られた領土は戦争で取り返すのが有史以来の人類の約束事だった。その悪しき伝統をニクソンと佐藤栄作が破った。
栄作は非核三原則でノーベル平和賞を受賞したが、本当は戦争なしで領土を取り返した功績に対してと見るべきだろう。
その沖縄返還を巡って朝日新聞が「四百万ドルの密約があった」と鬼の首を取ったように騒いでいる。
素直に戦争で取られた沖縄を幾ばくかのカネで取り返せたと考えられなかったか。
そして栄作の偉業を評価する、いい記事になったはずだ。
先日、東京の電車で美人に痰を擦り付けた男が捕まった。
きれいなものを見ると汚したくなると自供した。
朝日新聞はこの変質者に似る。きれいな日本を見ると汚したくなる。
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　　　４．　白人が理解できない日本人の美徳　　　　2009年12月21日

ザビエルは日本人を観察して「異教徒のなかでは将来最も有望で、教養がある」と報告した。
しかしどんなに布教に努めても日本人はデウスに関心を持たない。彼らの心を掴みきれなかった。
彼は「日本人を理解するのを断念」した。
彼のあとにイエズス会日本布教長になったバリグナーノも「日本はすべて裏返しの世界だった。
日本人に我々と似ているところは何一つなかった」と結論した。
大正期に日本で育ち、近衛文麿と遊んだこともある英軍人バケナムも「ジャップは絶対的にユニークな国家だ。世界の如何なる国とも違う」という。
先の戦争のおりの駐日英大使だったクレーギーも「日本で生活すればする程彼らが不可解になる」と語る。
何処がどう違うのか。ロサンゼルス・タイムズ東京特派員ジェイムスンが阪神大震災の現場で「ここが違う」と指摘した。
通信は遮断し、警察機能も失われた混乱の中で「山口組が彼らのアジトの前で炊き出しをして被災民に配っていた」と。
こういう状況で他所の国の人びとの行動は決まっている。
例えば、アフガン。ここを支配するイスラム原理主義集団タリバンは民に高いモラルを求めた。
それに背いて強姦したら死罪。泥棒したら左手首と右足首を切り落とした。
９・１１の後、米国がタリバンを崩壊させると、人々は笑顔を取り戻して政府施設から商店街まで好きに略奪した。米軍はそれを温かく見守った。
クリントンの主宰するWTO閣僚会議がシアトルで開かれた折、数万のNGOが抗議に詰めかけた。
警察が各国要人の警護にかまけて市内の警備が手薄になると、NGOメンバーは商店街を軒並み略奪した。アフガンも米国人も共通した認識だ。
だから震災という略奪の好機を山口組や一般市民がそろって見逃すこと自体、米国人ジェイムスンには信じられなかったのだ。
戦争は略奪を国家規模にしたものだ。
北支事変の折、日本軍の奮闘で北京が平静を取り戻した後、ドイツ軍司令官は「三日間に限って兵士に略奪を認めた」と皇帝に書き送っている。
無制限ではなく三日間に限ったことが文明人の証しだと思っている。
サダムフセインを倒した「イラクの自由作戦」は約3週間で終わった。
無警察状態のバクダッドでは「数千の市民が国立博物館に押し入り、シュメールの文化財など数千点を奪った」とニューヨーク・タイムズが報じた。
掠奪したのは米兵と米ジャーナリストも含まれ、盗品の大方は米国のいくつかの空港で回収されている。
中越地震の折、被災地は道路が落ち、生活物資も事欠いた。
そんな震源に近いスーパーが野菜や惣菜、缶詰など3千円相当の詰め合わせを一袋 400円で店頭に並べた。売れるほど赤字になる。
アダム・スミスもケインズも需要と供給が経済の根本だと考えたが、「でも苦しい時はお互いさまですから」
よその国では真理になるケインズ理論も日本では単にあくどい商法に見られる。
そんな日本の鳩山政権は、二億ドルのスパコン開発費を出し惜しんだ。
その一方で、CO２排出削減にそっぽを向く支那の温暖化対策のために、百五十憶ドルを出しますと約束した。
これはユニークと言わない。単に馬鹿という。

　　　５．　国民総背番号制に賛成　　　　2010年1月14日

その昔、トーゴーサンという言葉があった。
税の補足率をいい、サラリーマンの収入は十割、事業者は五割、農民は三割しか補足されていないという意味だ。
片方は満額納税し、農民は税も払わないで補助金をもらう。あんまりではないかと当時の自民党がグリーンカード制を提案した。
この番号があって市民は初めて銀行口座を開け、カードも作れる。車の免許も申請でき、ホテルにも泊まれ酒も買える。
尤も代償として収入は確実に捕捉され、いっちり課税される。
ただ抵抗は強かった。
架空口座専門の郵貯の目減りを心配したその筋が郵政族にカネをやって抵抗させた。
自治労とその飼い犬の社会党、今の社民党も反対した。
反対の根拠はIDだ。
グリーカードが定着すると、従来の身分証明書だった戸籍が不要になる。
戸籍と住民票の管理で食ってきた区役所レベルの役所が全部要らなくなる、そうなれば区議会も要らないし、区長も要らない。
行政の簡素化が一遍に実現してしまう。役人が半分要らなくなる。
だから自治労は反対した。法案防止にカネをばら撒き、成立した法案も実施を先送りし、5年後にはとうとう廃案にしてしまった。
しかし自治労や郵政族の力だけではこうはいかない。
世論を動かし廃案にさせた真の功労者は朝日新聞だった。
この新聞は朝鮮総連や北京政府と近い。
写真付き身分証明書が普及すれば不法入国が難しくなり、拉致はもっと難しくなる。
「何とかしろスミダ」と尻を叩かれ、朝日が生みだしたコピーが「国民総背番号制」というあざとい言い換えだった。
「あなたは番号で管理されていいのか」「個人情報を国が握るのに耐えられるのか」
このキャンペーンが奏功して世論は後ろ向きになり、廃案に至った。
その後も米国のSSN方式導入の話が出るたびに朝日は猛反対を繰り返した。
反対のためには白鴎大教授の石村耕治を使って「SSNでなりすまし詐欺が横行」といかにも欠陥のあるシステムのように思わせる嘘も並べた。
お蔭でその後、農民らの収入捕捉は断念され、銀行口座を使ったオレオレ詐欺に歯止めもかけられず、
さらには廃案になっていなければ起こりようもなかった社保庁の年金乱費まで発生した。
喜んでいるのは不法入国者だけで誰に咎められることもなく棲みついている。
そして四半世紀が経った今、その朝日が社説で「納税者番号」は「所得や資産を知られる不安」があるが、
今は「導入をためらうことはない」と書いた。
週刊朝日も「導入すれば脱税も年金未払いも激減する」と偉そうに書いた。
不安を煽ったのは朝日自身だろう。こういうのを「いけしゃあしゃあ」という。
こういう時、ヒトは謝るか、鳩山由紀夫みたいに見え透いていても言い訳をする。それを聞かせてほしい。

　　　６．　全日空はシャイロックか　　　　2010年3月4日

ロッキード事件は日本の司法界に拭い難い汚点を残した。
米国という天性の嘘つき国家がちらつかせた ”証拠” に飛びつき、地検特捜部の吉永祐介は米国の勝手な話をもとに田中角栄を逮捕した。
米国人に輪をかけた嘘つき支那人に媚びて「はい南京大虐殺はありました」と言った東大教授北岡伸一を笑えない恥ずかし人たちが一杯いた。
例えばトライスターは定価60億円だが、一割はキックバックされた。機内インテリアも無料でやってくれた。操縦要員の訓練もタダでやってくれた。
これが明らかになった時、一番困ったのは半分国営の日本航空だった。
なぜなら日航の機材調達はすべて定価通り。表向きはキックバックなし、機内の内装は別途支払い、乗員訓練も日航の持ち出しとしてきた。
それが全部ウソだった。額面 200億円のジャンボ機なら 50億円近くを浮かしていたことが分かった。
マッカーサーは戦後の日本から民間航空を取り上げた。日本に空が戻ったのは終戦からまる 7年後だ。
戦前の日本は満州全域、重慶を除く全支那、台湾、さらに南方諸島、東ティモールまで総延長数万キロに及ぶ航空路線を持っていた。
航空日本を取り戻すため政府は日航を立ち上げ、「国際線を独占的に運航させる」ことにした。
日航は競争相手もいない。黙っていればバレないが、ロ事件で一遍にばれてしまい、日航の下降が始まった。
この日航国際線独占体制にもう一つ、重要な取り決めがあった。
運輸省に策定した、国内線で得られた利益を国際線に充てるというものだ。
国内線は高くし、金のかかるサービスはすべてカットする。
かくて日本の国内線だけは世界で唯一機内食が出ない。手間のかかるアルコール飲料サービスもない。
これが50年代に決まってその後、旅客需要が増えても変更は一切なかった。
そんな国内線だけを運航していた全日空が急成長を遂げたのは当たり前で、いつかは良心に目覚めて少しはサービスするかと思っていた。
そうしたらこの4月からタダで出していたジュースやスープを5百円にしますと言い出した。
お前はシャーロックか。

　　　７．　なせ「湾岸」戦争なのか　　　　2010年3月11日

旧約聖書に「呪われたハム」の話がある。
方舟を造ったノアが酔って裸で恥ずかしいことをしているのを息子のハムに見られてしまう。
神は黒人の始祖となるハムを怒る。
それで末裔の黒人は神に疎まれ、呪われた存在とされ、白人が黒人を奴隷にしても構わないことになっている。
ハムには兄弟がいる。弟は白人の祖のヤペテ。そして長兄がセムで、アラブ人とユダヤ人の祖になる。
一番のワルはヤペテで、ハムの子孫を奴隷に使い、さらにユダヤ人とアラブ人にイスラエルの土地を同時に与える悪戯もやった。
お蔭でセムの末裔同士が今も辛辣に争い、ヤペテはそこに兵器を売り込んで儲けている。
中東の一角にはヤペテ系のイランがある。国名はアーリアンに由来する。俺は白人種だぞという主張だ。
人々はそんなつまらない国名より旧名のペルシャに馴染みを持つ。
アケメネス朝の昔からの大帝国で、ここに勝たなければ歴史に名を残せなかった。マケドニアのアレキサンダーもそれで有名になった。
長い間ペルシャが威張り、アラブ人はずっとカス扱いだった。
イランとアラビア半島の湾もその歴史的事実を踏まえて「ペルシャ湾」と呼ばれた。
しかしそのアラブ人が7世紀、イスラム教徒集団に姿を変えてササン朝ペルシャを倒した。
イランはアラビア文字とイスラム教を強いられ立場は逆転した。
「ペルシャ湾」は「アラビア湾」になった。
近世に入ってアラブは没落し、復権したイランはパーレビー王朝時代に湾の名前を元のペルシャ湾に戻した。
しかし石油でアラブが生き返るとアラブ諸国はイランに対してもアラブ・ボイコットを言い出した。あの湾をアラビア湾と言わないと付き合わないと。
これに欧米も巻き込まれたイラクがクウェートに侵攻した戦争は「 Guilf War 」と呼んだ。
ただの湾岸としたのは「ペルシャ湾」とすればアラブ諸国が怒って戦争協力を拒む。
「アラビア湾」とすればイランを刺激する。
地名はその土地の歴史に最も影響を及ぼした国が栄誉として授けられる。
日本海について嘴をいれたい国があるなら、まず歴史に存在感があったかどうか考えることだ。
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　　　８．　「鯨は人間の友達」とは笑わせる　　　　2010年3月18日

インディアを好きに殺して西海岸に達した米国人は次に太平洋で鯨を殺し始めた。
メルヴィルの「白鯨」ではのたうつ抹香鯨の頭をかち割り、中から油を汲み出し、胴体は吊るして
「オレンジの皮を剥くように」皮下脂肪をはぎ取り、赤裸の胴体はそのまま海に捨てた。
支那人が鮫を捕ってはヒレだけ切り落として捨てるのと同じことを米国人はずっとやっていた。
品性を含め、よく似た国民性だ。
米国の鯨狩りは石油から灯油が取れるようになって大きく減ったが、それでも酷寒でも凍らない潤滑油として1960年代まで続けられた。
それも合成油にとって代わられ、残忍さで世界一の米捕鯨もやっと姿を消した。
日本は米国と違って鯨は蛋白源だった。彼らが灯油にした部分はベーコンにして食べていた。
それを見て米国人の根性ワルが頭をもたげた。
「鯨は高い知性を持つ人間の友達、捕鯨をやる日本人は野蛮人」と言い出した。
日本でいえば昭和の御代までアボリジニを銃で狩っていたオーストラリア人がそれに乗り、
今の首相の ラッド は殺人罪で日本の捕鯨を国際法廷に告発した。殺人犯が何を言うか。
これを受けてシー・シェパードのワトソンが出て来た。
彼は「日本人見下し」という本質をごまかすため一度ノルウェー船も攻撃した。
ノルウェー船は彼を捕らえ半殺しにして妨害のお返しをした。ワトソンはこれ以降、絶対手向かってこない日本船だけを狙うことにした。
標的を日本にしたのは単に卑劣漢というだけではなく、日本嫌いが喜んで資金援助してくれるからだ。
この「自らを道徳的に高みに置く」米国人の国民性は実に根強い。
特に相手が品性で敵わない日本人となると本気で燃え立つ。今や鯨もイルカも海の哺乳類を大事にするのが文明人の証に仕立ててしまった。
サンフランシスコ湾はアザラシであふれ返り、魚の影もなく、
シアトル近くの川は毎年鮭が遡上するが河口にトドの群れが鮭を喰い漁り激減してしまった。
先日フロリダでショーの最中、女性調教師を襲い殺してしまった。
前歴を調べたらカナダでも調教師を溺死させ、迷い込んだ一般人を水死させていた。
米動物保護団体は「鯨類が人間を襲った例はない」「彼らは人間の友達。じゃれていただけ」と殺人容疑に無罪を叫ぶ。
朝日新聞が福岡で一家四人を殺した支那人犯罪者について「彼らはごく普通の日本人の友達」だから温情をと。
鯨に限らずヒトを何人も殺すのは獰猛な獣性ゆえで、そういうのを友達とは呼ばない。
素直に”けだもの”と呼ぶ。　　　　　　　　　　　　参考　：　椿と花水木　ジョン万次郎の生涯　（万次郎　副船長兼一等航海士になる）　津本陽
「この年に全世界の海域で操業していた捕鯨船は 882隻で、そのうちアメリカ捕鯨船は 652隻であったと記録されている。
捕鯨にたずさわる者は約 7万人。捕鯨船の一航海の期間は 2年から４年に及んだ。
アメリカ捕鯨船の捕獲する鯨は、最盛期には、年間 1万頭に及んでいる。」　　当時捕鯨はアメリカの主要産業であった。

　　　９．米国が今も続ける沖縄占領　　　　2010年3月25日

娘が通っていたカリフォルニア州立大学の歴史教科書は「ルーズベルトのニューディール政策は破綻した。
彼は米経済を立て直すにはもう戦争しかないと考えた」と戦争に至る事情をはっきり書いている。
しかし日本に参戦の口実を作らせるまではよかったが、予想外だったのは日本軍の強さだった。
米国はのっけから米太平洋艦隊を全滅させられた。
三ヶ月はもつはずの英領香港の九龍防衛線はたった一日で落ちた。
日本軍など鎧袖一触のつもりで出てきた英戦艦プリンスオブウェールズが「近眼で急降下もできない」（米軍事評論家F・プラット）はずの
日本軍機にあっさり沈められた。
マレー半島の北辺を守る要塞ジットララインも三ヶ月は持つはずが、ここも一日で落ちてしまった。
喧嘩を売っておいて、いざ日本が立ち上がるとただ逃げ惑う。
一万関東軍に蹴散らされた二十万張学良軍なみで、香港の英軍は今も残るリパブリックベイのホテルに逃げ込んで宿泊民間人を盾に立て籠った。
日本軍は攻撃を手控えて降伏させるが、後に英軍はこのやり取りに因縁をつけて日本軍兵士を処刑している。英国人の卑劣さがよく分かる。
かくて香港で一万の捕虜が出た。シンガポールでは十三万が降伏した。
向こうから宣戦したオランダ軍は五万がバンドン要塞に籠ったが、日本軍八百人が攻めると一週間で白旗を掲げた。
最も卑怯だったのがマッカーサーだった。
日本軍がフィリピンに上陸するとマニラを捨てて要塞化したコレヒドール島に逃げ込んだ。
その島を守るバターン半島の守備隊が敗れると、オーストラリアに逃げ出してしまった。
部下のウェインライトはもっとダメで、日本軍がコレヒドール島に上陸すると待っていたように翌日には白旗を掲げた。
それで十万が捕虜になった。
欧米が日本の糧道を絶った。
喰うために戦争を始めたのに日本は開戦のっけに三十万人もの捕虜を抱え、収容所を建て、三食ただ飯を食わすことになった。
海軍軍令部にあった高松宮さまは「割に合わぬ話なり」と漏らされている。
日本は最後は彼らの物量と、戦場ではなく兵士の妻子がいる本土をやっつけるという彼らの戦法の前に負けた。
しかし降伏した日本軍兵士を彼らは捕虜にせずJSP （降伏日本軍兵士）とした。捕虜にすれば収容所を作ってメシを食わせる義務が生じる。
シンガポールのチャンギやベトナムに自分たちで収容所を建設して畑を作り、しのいだ。
国際法は常に彼らの勝手で作り変えられた。
戦後、米国は沖縄をハワイ、グアムに連なる太平洋戦略拠点としての占領を続けた。ロシアの北方四島と同じだ。
ただ、そうすると沖縄の120万県民を米国のカネで喰わせなければならなかった。
それで米占領地だけど、特別に施政権を返すという口実で、本来占領する米国が支出すべき住民の福利厚生を日本政府に押し付けた。
日本人が大喜びすると米国はすぐつけ込んで、じゃあ米軍基地にかかる費用も日本が持てと言い出した。
沖縄は依然占領下にある。
米軍基地は出ていけという前にこういう歴史を知っておいたほうがいい。

　　１０．　硫黄島の英霊をなおざりにした国会議員　　　　2010年4月8日

硫黄島は東京の南、1300キロのところにある。
南端の擂鉢山から北の端までたったの 8キロのこの孤島に 21,000人の将兵が拠って米軍と戦った。
米軍の硫黄島上陸は昭和20年2月19日だった。
彼らは前年秋からほぼ毎日、爆撃機を飛ばして爆弾を降らせ、上陸前には丸 3日間、15,000トンの砲弾を撃ち込んだ。
「生き残りがいるとしても、その処分は5日もあればいいだろう」と米軍は思った。
しかし上陸した米兵は正確な砲撃で片っ端から吹き飛ばされていった。
最初の3日間で米側の損害は 1,700人に達した。ノルマンディー上陸作戦のそれを上回る数字だった。
ここを守る栗林忠道中将は地下に壕を巡らせ、将兵を潜ませ、
砲も分厚いべトンで囲んだ上に砲台そのものを厚い土で覆って米軍の砲爆撃をしのいだ。
上陸部隊を待っていたのはほぼ無傷の日本軍だった。
ただその地下壕が凄ましい。今は海上自衛隊が管理する滑走路のすぐ脇に千田少将の壕が残る。
垂直に3メートルの縦抗を降り、7メートルの急こう配の階段を下り、通路の先を、また数メートル降りたところに少将の部屋があった。
壕内は地熱と水蒸気でじっとしていても汗が噴き出す。サウナに近い。
島自体が活きている火山で、滑走路には噴出するガスを逃す管が走り、間近に噴煙と熱水を噴き出す火口が望める。
栗林中将の壕も正直、数時間でも耐えられるかどうかという感じだった。
しかし、21,000人の将兵は米軍の予想を超えて一か月以上もそこに拠って米軍を叩き続けた。
飲み水もない。死に優る苦痛に耐えて全将兵がなぜ戦い続けたのか。
その理由を栗林中将が家族宛ての手紙に書き送っている。
「ここを一日長く持たせれば（将兵の）家族が殺される日が一日先送りさせる」
米国の戦法はインディア討伐が原型だ。まず滅ぼす相手の糧道を絶つ。それでバイソンを皆殺しにした。
戦士が決起すると、それを避けて銃後の家族の方を襲って殺した。
米国のフィリピン制圧も同じ手法だ。
植民地支配に抵抗するアギナルド軍2万人将兵とは戦わず、彼らの故郷の田畑を焼き払い、彼らの妻子 20万人を殺した。
対日戦でもまず、石油の禁輸で糧道を絶ち、日本が決起すると、兵士の待つ戦場を飛び越えて日本本土をひたすら爆撃した。
「超空飛ぶ要塞B29」も屠竜や紫電改に落された。 130機が邀撃機に撃墜され、地上砲火を入れると 400機近くがやられた。
B29を守る直掩戦闘機を飛ばすにはどうしても硫黄島が必要だった。
ここが落ちれば直掩機を伴った B29 が好きに日本を焦土にできる。
米軍はその壕に燐とガソリンを流し込んで兵士を焼き殺し、今の滑走路をその上につくった。二万将兵の半分がその下に眠る。
天皇、皇后両陛下がそんな壕の一つを慰霊されたのは平成 6年のことだ。
それまで海自の宿舎に夜毎、兵士の叫び声や靴音が聞こえた。
両陛下の慰霊の後、それはピタリと止んだ。
皇后さまが詠まれたうたは、「慰霊地は今安らかに水をたたふ如何ばかり君ら水を欲りけむ」だった。
先日、社民党の照屋某らが普天間の追っ払い先にならないかと視察に来た。
彼らはここが活きた火山島で、かっての戦場だったことを初めて知ってこりゃだめだとさっさと帰って行った。
照屋らが壕を慰霊したとは聞いていない。
輿石の推す教科書には、そんな歴史も作法も載っていないからだ。
　　参考：　散るぞ悲しき　硫黄島総指揮官栗林忠道　梯久美子

　　１１．　だから朝日の支那報道は信用できない　　　　2010年4月15日

例の毒餃子事件の犯人逮捕を伝える朝日新聞の天声人語。
「そういえばギョウザがあった、中毒を起した事件、発覚して2年・・・」今更蒸し返すのも大人気ないのかなあと思わせる。
「中毒」も変だろう。当たったのではなく、仕込まれた毒にやられ、5歳の幼女が危篤になっている。
石家庄の天洋食品社長とかが出てきて「こっちに疑わしい点はない。こっちこそ被害者だ」とやった。
警察当局も出てきて「こっちで毒を入れた形跡はない」と日本側の犯行と決めつける。
あの時、毒餃子を急ぎ回収した生協がそれを日本の捜査当局でなく、北京にこっそり引き渡した。
なんで生協が証拠隠滅をやったか。今でこそ「配達するスーパー」のふりをしているが、本性は共産党系の資金集め組織だ。
農薬まみれの安い支那産野菜を売り捌いて莫大な活動費を稼いできた。
北京はいわば親分筋だから、子分として証拠隠滅は当然の務めだった。
しかし、時の首相の福田康夫は生協を含めて警察に事件の強制捜査を見送らせた。
朝日新聞は福田に輪をかけて日本人は怒っていませんと偽りを書き続けた。
では朝日新聞はなぜこんな詐術をやるのか。
支那への忠誠もあるが、もう一つ、ワイドショーのコメンテイターの指導がある。
元野球選手とか写真家とか世間を知らない者に、この事件はこう見ろ、こう解説しろと教えている。
先の冬季五輪でマナー知らずの選手について朝日は「寛容で見守れ」とやった。
そうしたらニューズウィーク編集長以下テレビのコメンテイターみんなが「寛容で」とやっていた。

今回の天声人語で「もう忘れた」を基本路線にして「犯行は職場への鬱憤」という小さな事件にするよう指導している。
さらに朝日は犯人とされる男の故郷に「涙の両親」を訪ねて犯人を「評判の孝行息子」に描き上げた。
孝行息子は死刑になる。その時日本人の方が罪悪感を覚える仕掛けだ。
ワイドショーも目下この路線をひた走っている。
日本の新聞なら傲岸で嘘を厭わない彼らの根性を問題にすべきだ。
「支那人には痛い思いをさせた方が彼らのためにいい」と内田良平も言っている。
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　　１２．　後世まで消えないロシアの戦争犯罪　　　　2010年7月1日

スターリンはいつか日露戦争の仇を取りたいと思っていた。
最初の報復の機会が　ノモンハン　だった。
スターリンはジューコフを司令官に、密かに戦車440台、航空機1300機と60,000人の精強部隊を送り込んで日本軍に挑ませた。
日本軍は航空戦でソ連機を残らず撃墜し、地上戦でも戦車の過半を破壊し、ソ連軍将兵の三割、二万数千人を死傷させた。
司馬遼太郎が口を極めて罵った　「ノモンハン惨敗」　が実は日本の勝利だったことは、
93年にグラスノスチで史料が公開されるまで日本人は知らなかった。
しかしスターリンとジューコフは敗北を知っていたから、彼らは以後ひたすら日本軍を怖れ続けた。　でも怨念は晴らしたい。
それで日本が陸海軍のすべてを失い、原爆を落され、もう降伏という終戦一週間前になってスターリンは今度こそ勝てると踏んで、
満州と千島に百五十万の軍隊を送り込んできた。
スターリンは満州のすべてを収奪し、北海道を取ってやっと日露戦争の恨みが晴れるとヤルタで語っていた。
北海道進攻はカムチャツカから千島列島沿いに下って行って網走辺りに上陸する手順だった。
手始めは千島の最北端占守島だった。　日本軍はアリューシャン伝いに来るだろう米軍に備えて二個師団を置いていた。
8月18日、つまり玉音放送から3日後、守備隊は降伏を知って砲台から砲を外すなど武装解除を始めていた。
そこに突然のソ連軍の突撃だった。　ロシア人の性悪は知っていた。　彼らが本土を狙っていることも理解できた。
兵士たちは生きて妻子の許に戻ることを諦め、無法の敵と戦う道を選んだ。
楽勝につもりのジューコフの軍隊はわずか一日の戦いで三千人が殺された。　ノモンハン以上の大敗北だった。
スターリンは慌てて日本に降伏を再確認させ、占守の兵に戦闘中止を命じさせた。
この躓きで北海道進攻が大幅に遅れ、国後にソ連軍が来たのは　8月下旬。
ミズーリ号で降伏調印が行われている　9月2日になってもソ連軍は歯舞にも着いていなかった。
スターリンは公然、火事場泥棒　をやった。
彼は腹いせに日本人六十万人をシベリアに拉致し酷使した。
北海道を救った占守の兵士も拉致され、大方が報復で殺された。
今国会でこのシベリア虜囚の人々に対する特措法が成立した。
戦争に乗じて悪の限りを尽くしたのはロシアだが、鳩山一郎が日本の国連加盟のために、勝手にロシアに譲歩して賠償請求権を放棄してしまった。
しかし請求権は放棄しても、ロシアの犯罪行為は消えたわけではない。
日本は占守の守備隊への感謝とともにロシアの犯罪を後世に伝えねばならない。
ところが朝日新聞は元虜囚に　「国が謝罪したことが嬉しい」　と言わせた。
バカな鳩山一郎も草場の陰で呆れている。

　　１３．　「国家機密」の意味を知らない無能政治家　　　　2010年7月8日

ソ連の核ミサイル搭載潜水艦が1968年3月、カムチャツカ半島の港を出港して太平洋のどこかで消息を絶った。
数年後ハワード・ヒューズのもとに米CIAから 5000mの深海から引き揚げるサルベージ船の建造を依頼した。
嗅ぎ付けた記者に連邦裁判所は記者の要求を却下した。
時代的にはサイゴンが共産軍の手に落ち、カンボジアでポルポト派の大虐殺が始まり、
日本関係では三菱重工爆破事件や日本赤軍のクアラルンプール米大使館占拠事件などがこの前後に起きていた。
東西冷戦はそのピークにあった時、ソ連の核ミサイルの現物を米国が入手したとなれば、その衝撃は計り知れない。
国家機密は知る権利を越えるほど大きい。　しかし、それが分からない国もある。
あの　9・11テロの折、米国の国家機密だった米大統領の居場所を時の外相、田中真紀子が記者会見でしゃべってしまった。
外交政界と井戸端会議の区別もつかない者に一国の外務大臣が務まる訳がない。
沖縄返還に絡んで簿外の 400万ドルが動いたことを知った毎日新聞の西山太吉もその一人だった。
記者なら記事にする。しかし彼は社会党に証拠を渡して政局にしようとした。
米国は百年も前から太平洋戦略拠点としての沖縄を狙っていて、先の大戦でやっと手に入れた。ただ百万県民を養うカネに困っていた。
それで日本が買い戻し交渉にかかり、米基地付きを条件に米国の同意を得た。
領土問題をこれほど平和裏に処理した例はない。日本は誇りたいが、米国はカネに困って領土を売ったことは伏せたい。
そんな日米の秘密を国会で振り廻し、政争の具にした横路某ももう一人の真紀子の資格は充分にある。
この話を蒸し返した外相の岡田克也は外務省のOBを追い詰めて、ついに日米の密約を吐かせ、あの陰気な顔を珍しくほころばせて喜んだ。
国家機密が何かも知らない彼は、田中真紀子よりバカだ。

　　１４．　伊丹空港が生んだ「たかりシステム」　　　　2010年7月22日

昭和40年代の就活人気企業のトップは日本航空と全日空だった。
操縦士は一ヵ月百万円近い乗務手当が付き、出退勤は黒塗りのハイヤーと決まっていた。下界の初任給が 4,5万円という時代の話だ。
日航労組委員長、小倉貫太郎は地上職やスチュアデスも操縦士並みの待遇にしろとストを打っては飛行機を止めて、日航崩壊のもとを創った。
地上職も同じように手厚い福利厚生が計られ、皆顔色がよかった。
その頃、伊丹空港では空港周辺の住民がジェット機の騒音がひどいと毎日怒鳴り込んでいた。
騒ぐ人たちは伊丹空港の敷地に喰い込んだ中村地区の住民だった。
庭先に滑走路が走る。そんなところになんで人が住んでいるのか。
騒ぐ住民の言い分が通って、伊丹は閉鎖して新しく関西空港がる作られることになった。
こんな無茶が何故通ったのか。その謎を朝日新聞が先日明らかにした。
実はこの住民は「戦前、空港拡張のため朝鮮半島から集められた人々で「戦後一転して不法占拠された」と。
この記事を書いた吉野太一記者はいかにも彼らが強制連行（徴用）の朝鮮人のように書くが、これは嘘だ。
現に朝日自身が徴用朝鮮人はほぼ全員が半島に帰ったと書いている。あざとい書き方で読者をたぶらかす。
しかし彼の記事のおかげで、騒いだのが空港敷地を不法占拠した朝鮮人だったことがはっきりした。
ただ、そこから伊丹空港問題はこの記事と同じくらいあざとい変化を見せていく。
空港がなくなれば中村地区の住民も得るものがなくなる。運輸省も空港ビルの利権を失う。
それで地元の伊丹市など十一の市が間に入って住民を説得するから運輸省も周辺の整備費を出してくれとなった。
運輸省は関空もでき、伊丹も残るならと空港整備特別会計からカネを出すことにした。
それで運輸省はまず空港周辺整備機構を立ち上げて、その理事長ホストに運輸次官が天下った。
周辺の十一の市は公園から道路までみな空港特会にたかった。
騒いでくれたおかげだから、中村区の在日には新しい移転先と新築の家が褒美として与えられた。
カネの原資は着陸料や燃料税が原資だから、この野放図な出費をカバーするために日本は世界一高い着陸料を取る国になってしまった。
伊丹の形はその後、成田でも沖縄の基地でも使われた。
騒ぎ屋に騒がせ、官僚と地元自治体が国費を貪る。
橋本知事は伊丹を潰せと言った。
悪のモデルを潰して、騒げば儲かるたかりの形をこの日本から根絶する。いい考えだ。

　　１５．　役人の気まぐれが日本を滅ぼす　　　　2010年9月9日

南北朝鮮の在日だけでも困っているのに、今また支那人の永住者が急増して頭数は在日をしのぐ勢いだと産経新聞にあった。
実際、支那人の永住者は10年前の三万人から今は十五万人という。
その理由は、竹中繁雄法務省入管局長時代に永住資格の条件を「日本在留20年」から勝手に半分の10年に短縮したためだった。
こんな大事を国会の審議もなしで、役人が勝手にやれることに驚く。
日本列島は日本人のものじゃあなかった。
小役人のものだったのだ。

　　１６．　だから日本は世界からナメられる　　　　2010年10月21日

近頃、新聞を読む気がしない。民主党政権はまるで幼稚で無能で、支那の恫喝に屈して尖閣まで献上しそうな雲行きだ。
支那が尖閣は自分のものだと言い出したのは島の周辺にイラク並みの埋蔵量を誇る海底油田が見つかってからだ。
目の碧いウィグル人も昔から血のつながった同胞だとぬけぬけ言う。
嘘を倣いとする支那人だから日本人を惑わせるくらいは造作もない。
騙しを仕掛けたのは鄧小平だった。石油の眠る「尖閣の帰属は次に代に任せましょう」と火の気のないところに煙を立てた。
日本はまさか支那が国ぐるみで嘘を練り上げるとは想像もしなかった。
それが今頃になってやっと分かった。
それなのに新聞は支那の非道を非難するでなし、アホな政府の尻を叩くでなし、消化不良の記事しか書かない。
朝日新聞など「日本が領有権を主張する尖閣諸島」といかにも未解決領土問題があるかのように書いて支那に媚びる。
そしたらメドベージェフが「9月2日には抗日戦勝記念日」と俵万智みたいなことを言い出した。
ロシアには昔、戦争して大勝ちした。
その仕返しに日本が米国に敗れたとき、裏口からきて火事場ドロののっけに占守島で戦いになったが、日本が圧勝した。
どこをとってもロシアが日本に戦争で勝ったためしなどない。
彼らは終戦の後も日本の領土侵攻を続け、9月5日までかかってやっと北方四島を盗った。
火事場泥棒でなく、見下げた鎮火後ドロだ。
それが戦勝記念とは笑わせる。北方四島を盗ったのを何とか正当化したいいじましさがにじむ。
それにも管、仙谷はお追従笑いだけ。新聞は何も書かず、鬱憤だけが溜まる。
オバマも便乗して出て来た。イランが核不拡散に非協力的だから制裁を加える。
ついては日本が開発したイラン・アザデガン油田から手を引けと。
ちょっと待て。
核の惨禍を日本に見舞ったのはオバマの米国だっただろうが。
米国はいまだに、「日本の抵抗は10年続く。米将兵百万と日本人四百万人の犠牲が予想された。
それを救うために原爆はゆむを得なかった」と言い張る。
それは嘘だ。
日本はとっくに終戦を打診していた。米国はそれを無視して原爆を落とした。
投下候補都市には空襲を禁じたのは、正確な破壊力を測るためだった。
だから広島では原爆投下機エノラ・ゲイは市上空をいったん通りすぎ、空襲警報が解除されて市民が防空壕から出るのを待って、
Uターンして落している。
止むを得なかった。究極の選択だったと口ではいうが、この原爆投下を米国人はむしろ誇っている。
広島原爆の映像記録は 500年後に開封されるタイムカプセルに入れられた。
封印前にそれを見た東京裁判のオランダ人判事レーリンクは、「映画では広島市民に三度退避警告がされたことになっている」
「米国は500年後の人びとを騙すためにカプセルに嘘を隠した」（「レーリンク判事の東京裁判」）と証言する。
日本に核問題で偉そうに言える立場か。
日本の協力がほしいなら「原爆投下にまつわる嘘を謝罪してからにしろ」くらい言うべきだが、
ワシントン駐在のおべっか特派員どもは黙ったままだった。
日露戦争は日本の旅順港夜襲で始まった。
不法に満州をとり、着々戦争準備を整えてきた侵略国家ロシアは「日本は不意をついて戦争を仕掛けた」と非難声明を出した。
外相小村寿太郎は「この非難に公然と弁明するだけの価値を認めない」とぴしゃりと言い返した。
嘘と騙しで固めた国にはこれくらいはっきりものを言わないと通じないのだ。

　　１７．　米が盗みまくった日本の技術　　　　2010年10月28日

奴隷商を岳父に持つフランクリン・ルーズベルトは人種差別意識は強かった。
「日本人の頭蓋骨は白人に比べて二千年遅れている」「戦後は野蛮な日本人を四つの島に封じ込めて次第に衰えさせる」
　　（クリストファー・ソーン「米英にとっての太平洋戦争」）
だが、彼の部下は日本人の頭脳のことはよく知っていた。
米軍が使っているレーダーも八木秀次の指向性アンテナのお蔭だし、医学分野も、血清療法は北里柴三郎が作り出し、
ビタミンも鈴木梅太郎が見つけた。アドレナリンも高峰譲吉による。
しかし北里の業績はドイツ人に、梅太郎の発見も米国人に盗まれ、
高峰は米医学者エーベルに「高峰が俺から盗んだ」と汚名まで着せられた上に業績も盗られた。
後にエーベルの嘘がばれるが、狡い米国人は今もアドレナリンとはいわずに、詐欺師エーベルのいうエビネフリンを使っている。
日本が降伏するとエーベル軍団というべき知的窃盗団がどやどややってきた。
京都の造り酒屋にきたサムス准将は酒屋が製造し陸海軍に納入した「中村菌」製剤の製法から素となる酵母菌まで接収していった。
「中村菌」は火傷や銃創に強い治癒効果があり、兵士の背嚢に必ず入っていた。
その効能に驚いた結果、知財窃盗団のリストに入ってものと思われる。
因みに、サムスは日本に産児制限を持ち込んだ男だ
アホな岩波文化人は「日本の福祉の生みの親」と評価するが、ルーズベルトの遺言で滅ぼすことになっている日本の人口が増えては困る。
事実いま日本は人口減に陥り、低品質の支那人でも入れるかどうかで真剣に悩んでいる。
米知財窃盗団は帝国海軍からはバルバスバウのノウハウを持ち去った。
空母「翔鶴」や戦艦「大和」の艦首喫水線下につけた球根状の突起をいう。
これは造波抵抗を半減する日本海軍が生みだした超優れものだった。今は米国がその特許を持つという。
窃盗団の中には米農務省の技官もいて、彼は終戦の年の暮れに日本に着くや岩手の農事試験場に直行し、
農学者稲塚権次郎の創った小麦「農林10号」を持ち去った。
従来の小麦はミレーの絵でも分かるように人の背丈ほどもあって倒れやすい。実りも一粒蒔いて30粒しか獲れない。
稲塚はそれを 50㎝程の背丈にし、対蒔種量も百倍まで上げた。
農林10号が軌道に乗った昭和11年には小麦の自給体制がほぼできあがった。
この優れものは米国でも画期的な成果を上げた。
ノーマン・ボーローダは農林10号にメキシコ種を掛け合わせた品種を作り、それを飢餓に苦しむパキスタンなどに送ったところ、
収穫は 3倍に跳ね上がり、飢餓を救った。
この奇蹟は「緑の革命」と呼ばれ、ボーローダはその功でノーベル平和賞を受賞するが、受賞挨拶で奇跡の麦が日本で作られたこと、
それを米国が組織的に盗んだことは明かさなかった。
今年もまた根岸英一、鈴木章がノーベル賞を受賞した。
その受賞にからんで支那では「ノーベル賞がほしいと大騒ぎ」だと朝日新聞が伝えていた。
最近では西澤潤一の光ファイバー理論を失敬した米国籍支那人が受賞しているが、自然科学部門では純支那人はゼロだ。
ただノーベル平和賞部門なら今度の劉暁波がいるし、チベットも固有の領土というならダライラマもいる。
ウィグルのカーディル女史も有力候補だ。
支那は今後は弾圧を強め、ノーベル平和賞大国を目指したらどうか。
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　　１８．　”英国人” スーチーの果たした偉業　　　　2010年11月4日

英国はビルマを占領して植民地にした。
この国には歴史ある国王がいて、英国の横暴に対して臣民が団結して抵抗する危険があった。
それで英国は国王をインドに流し、王子を殺し、王女はインド人兵卒に払い下げて王家の血筋を絶やした。
ついでにマンダレーの王城は監獄に作り替えた。
「ビルマ人のビルマ」も作り替えた。
イスラム教徒のインド人を入れ、華僑も入れ、周辺の山岳民族もキリスト教に改宗させて山からおろして、多民族多宗教国家に変えた。
インド人が金融を、華僑が商売を、そして山岳民族が軍と警察を握り、ビルマ人は最下層の農奴にされコメを作らされた。
英国にズタズタにされたビルマは戦後、独立を回復すると英国的なものすべてを排除した。
まず大英連邦から脱退し、英国式の左側通行も、英語教育も止めた。
国連を通して英国がビルマから奪ったものの返還を訴えた。
ビルマは英国の植民地統治の責任も国連の場で糾弾を始めた。
その中にアウンサンの暗殺もあった。
表向きは元首相ウ・ソーに殺されたことになっているが、国民の多くは英国が仕組んだことを知っている。
ビルマがそうやって騒ぎ続ければ、他の元植民地国家もやがて騒ぎ出す。
欧米による奴隷支配が明るみに出れば、東南アジアで残虐行為をやったのは日本ではなく、白人国家だったことがばれてしまう。
かくて白人国家は目配せしあってビルマ非難を始めた。
苛めはアウンサンの娘スーチーを使った。
彼女は父を英国に殺された。本来なら反英のシンボルになるはずの15歳の少女を元ビルマ提督が英国に連れ出し、
英国人として教育し、英国人の夫まで与えて手なずけた。
スーチーは、父を殺し祖国を破壊した英国に忠誠を誓い、英国に背く祖国を非難し「植民地支配の糾弾」事業を潰した。
米英は厳しい経済制裁を科してビルマの口を封じた。白人国家に盾つけばどうなるかの見せしめだった。
先日、そのビルマを訪ねた。
経済制裁はこの国の歩みを完全に止めた。街の景色は20年前と同じ。
おんぼろトラックの荷台に鈴なりの客を乗せたバスが雨の中、泥水を撥ねながら走っていた。
貧しさに負けて90年代、議長のタンシュエは制裁に加わっていない支那に支援を乞うた。
雪崩のように入り込んだ支那人は金融も商売も独占し、マンダレーは大声でわめき、痰を吐き散らす彼らに占領されていた。
支那の支援で水力発電所ができたが、電気を支那に送られ、ビルマは毎日のように停電している。
支那の悪弊、賄賂も普及した。政治も支那化した。
支那に国を売ったタンシュエ一派の全員当選がもう決まっている。
ビルマは腐り切った。
もはや欧米植民地支配を糾弾する覇気も気力もない。
英国人スーチーはその役割を十分果たした。

　　１９．　「パターン死の行進」のお粗末　　　　2010年12月23日

「地獄の兵役」の著者レスター・ペニーがユダヤ系と知って少々戸惑いを覚えた。
この本はいわゆるパターン死の行進を描いている。
米国の挑発で日本が間もなく戦争を仕掛けてくる。それに備えてテニ―の戦車部隊がフィリピンに送られる辺りから物語は始まる。
彼がクラーク空軍基地の隣の陸軍駐屯地に入ったのが11月20日。真珠湾の二週間前だった。
日本は米国の掌の上にあったことがよく分かる。そして予定通りの開戦。
ただクラーク基地が初日で全滅してしまったのは、現地指揮官マッカーサーの無能さゆえに尽きる。
彼はただ狼狽え、リンガエン湾に日本軍が上陸するとパターン半島への撤退を決める。
テニ―の戦車隊も半島を目指すが、途中、人影があれば撃ち殺し、村があれば機銃掃射をして皆殺しにしていった。
「フィリピン人と日本人の区別がつかなかった」とテニ―はフィリピン人の子供まで皆殺しにしていった理由を記述している。
米国は40年前、ここを植民地にした時「20万人を殺した」と上院公聴会の記録にある。
パターンに籠って間もなく糧食が尽きる。先の戦争で米軍が飢餓に苦しんだのはここだけだ。
そして降伏。テニ―は軍保有のドル札の処分を命ぜられ木の洞に隠す。
ジャップに使われるのは業腹だからとトラックはみなぶっ壊した。
壊さなかった部隊は死の行進を歩くことなくそれで収容所まで行っている。
著作はこの辺までは真実の迫力があるが、そこから先が荒唐無稽になる。
死の行進は全長120キロで、その半分は鉄道で運ばれ、残りを3日で歩いた。一日平均20キロの行進がその正体だ。
どこが「死」か分からないから「馬上の将校が刀を抜いて行進する捕虜の首を刎ねた」と。そんな話は聞いたこともない。
収容所ものんびり風で、これでは困るから拷問されたことにする。
まず「足の方を高くした板に縛り付けられ塩水を飲まされた」。
米軍が得意とする魔女狩り審判の水責めだが、日本人はそんな拷問法もやり方も知らない。
次が「竹の紐で両の親指を縛ってぶら下げられる」ゲーリークーパーの映画でこうした場面があった。
次も「竹の紐で睾丸を縛る。天日で縮み死の苦しみだ」と。それも西部劇で見た拷問だ。
残忍に描こうにもその事実がない。で、ハリウッド映画の拷問シーンを特集してみましたみたいな内容だが、これが出版されると
日本嫌いなクリントンが絶賛して、テニ―に直筆の手紙を認めてもいる。
日本の外交官には「クリントン大統領の感激」はほっておけなかった。
藤崎駐米大使が昨年テニ―に謝罪し、この9月に日本に招かれた彼は岡田克也から「日本政府を代表して心からお詫び」を受けた。
しかしパターン死の行進はそれが真実かどうか過去一度も検証されていない。
日本側に検証の動きが少しでも出るとすぐ圧力がかかって潰されてきた。
岡田は謝る前にせめて日本人が誰も知らない拷問道具「竹の紐」とは一体何か聞いてほしかった。

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