　　　習近平よ、「反日」は朝日を見倣え　　戦後70年の今こそ、反日の徒が歪曲した歴史の真実を学べ　　　　高山正之　　　　　新潮社　　2015年9月刊　　
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　　　　　はじめに
　　１．　ドイツ軍は北京を略奪した
　　２．　ＧＥ社の欠陥を隠した朝日の大罪
　　３．　外国と同盟を結ぶ本当の意味
　　４．　白人がいまだに怖がる日本軍の実力
　　５．　中国人は知っている「日本軍は善玉」
　　６．　ノルマンディーで中国が外された理由
　　７．　小泉純一郎が「反原発」に転向したワケ
　　８．　朝日は「危ない韓国機」をなぜ庇う
　　９．　「原爆投下」以外は全て嘘で固めたエノラゲイ
　１０．　満州王朝を倒した日本の責任

　１１．　胡錦濤は朝日新聞の凋落を知っていた
　１２．　オランダ人の祖先は韓国人という説
　１３．　満州を最貧の地にしたのは中国人だ
　１４．　英語を話す人たちの程度を知ろう
　１５．　朝日のお家芸は「書かない嘘」
　１６．　「京都を守ったのは米国人」という嘘
　１７．　米国はサダムの「毒ガス」をなぜ隠した
　１８．　日本にもあったキューバの矜持
　１９．　キリスト教徒を締め出した日本の叡智　先人が示した叡智をなぜ現代の日本人が貶めるのか
　２０．　傲慢「シャルリー・エブド」が襲われたのは当然だ

　２１．　アフガンに見るイスラム圏の歩き方　メディアに携わる者たちよ！これが取材だ。机の上で記事を書くな
　２２．　「イスラム国」より残酷なのは、やっぱり中国
　２３．　東京大空襲にはマニラ大虐殺が似合う理由
　２４．　NHKに住んでいる各国の「反日放送局」
　２５．　朴槿恵に「旭日旗は韓国のためになる」と教えよう
　２６．　結局、オバマで米国は何が変わったのか
　２７．　元駐日英大使・コータッチの偏見と無知
　２８．　「パターン死の行軍」は白人による嘘
　２９．　インドネシアでオーストラリア人が死刑になった理由
　３０．　米国人がアジアの性被害者たちを作った
　３１．　何でもナチスのせいにするドイツの悲劇
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　　　　はじめに

昔、産経新聞の記者だった。その頃の中国は産経の特派員を入れなかった。
産経の禄を食んでいる者はすべて中国への入国を禁じられ、観光旅行も罷りならなかった。
大もとは、あの文化大革命の折に産経の柴田穂特派員が中国の真実を書き続けたことにある。
それだけで産経の支局は閉鎖され、特派員は追放された。
その時は多くの社が追い出され、北京の残ったのは朝日新聞の秋岡家栄だけだった。
彼は毛沢東の意のまま、2000万人が殺し合った文革を美しいと称え、埃っぽい北京の空はいつも五月晴れと伝えた。
毛に睨まれた林彪が飛行機で逃げる途上、モンゴルの砂漠に落ちて死んだ時も、毛の意を忖度して1年半も「林彪は今日も元気」と報じた。
近代に入って、彼らは太平天国の乱、日清戦争から義和団の乱、さらに朝鮮戦争と様々な戦をしたが、一度として捕虜を取ったためしがない。
それにどんなに時代が変わっても捕虜はみな残虐に殺してきた。
朝日新聞は安倍首相の安保法制が対中国を意識したもので、中国への抑止力を高めたいと読む。　（2015年7月28日社説）
そして朝日はそれが「危うさをはらむ」と批判する。中国と話し合って「中国との信頼醸成を図るのが現実的」という。
あの国と話し合い信頼を築こうということの方がはるかに非現実的と普通は考えるものだ。
農林10号は、岩手県農事試験場の稲塚権次郎が作った多収穫小麦の新種だ。
戦後米国が盗み帰り、今の小麦大国を実現したほどの世界的な発明だが、日本は昭和11年、北京に研究所を作り、
13年には稲塚を派遣して中国の小麦の品種改良と増産を図った。中国の爆発的な人口増を支えたのは実は日本だった。
それに加え、戦後は松下幸之助からヤオハンから JR東日本、さらには外務省の果てしないODA供与によって今の肥大化した傲慢中国の基礎が創られた。
体力が付いた中国人はいまバッタのように世界に飛び出している。
日本人の愚かな錯覚と感傷がその跋扈を助長したのは間違いない。
中国は余りに規格外で、そこに起きる事象はすべて常軌を逸している。
それで今回は中国をどう見るか、多少多めに触れたつもりだ。

　　１．　ドイツ軍は北京を略奪した

義和団が暴れ出した発端は布教にきたドイツ人宣教師らの傍若無人な振る舞いにあった。
彼らは特権を笠に着て、仏教寺院を壊してはキリスト教会を建て直していった。彼らは専横で乱暴だった。
仏教徒は怒って抗議したが、白人宣教師と中国人信徒はそれに暴力で応えた。
争いは広がり、山西省太原ではついに 230人の宣教師とその家族、尼僧らが義和団や同調する仏教徒たちによって虐殺された。
彼らは北京を目指し、その道すがら家々を襲ってキリスト教徒なら火炙りにし、或いは生皮を剥いで殺して家財を奪った。
キリスト教徒でなければ強姦と略奪だけで済ませた。
怒ったドイツ公使フォン・ケトラーは、報復に怪しい中国人を殺して回った。
これを知った義和団は各国外交官も処刑リストに入れた。最初の犠牲者は日本の外交官、杉山彬で生きたまま八つ裂きにされた。
その数日後、ケトラーの一行が義和団に襲われた。彼は耳鼻を削がれたうえ、生皮を剥がれ絶命した。
8か国で構成する国際救援軍が派遣され、それが北京に着くまで柴五郎が奮迅の活躍をしたことは広く知られている。
ドイツ司令官がワルデルゼーだった。彼は「ドイツ皇帝のための3日間の略奪」の後「自分たちのための3日間の略奪」を許した。
ドイツ将兵は義和団がやったと同じに家々を荒らし、女子供まで殺し、略奪し、北京を血まみれにした。
市民はドイツ軍の殺戮を逃れて唯一の安全地帯だった日本軍守備街区に避難してきた。　　　　　　　　参考ファイル：　「守城の人　柴五郎中佐の生涯」

　　２．　ＧＥ社の欠陥を隠した朝日の大罪

朝日新聞は、昭和30年代半ばから「北朝鮮は地上の楽園」のキャンペーンを張って、「24時間稼働する工場」と
そこで働く人たちの「明るい笑顔」を報じ続けた。
20年間にも及ぶ北朝鮮礼賛記事で、あれだけ猜疑心の強い朝鮮人 10万人が騙され、金日成の地獄に喜んで帰っていった。
キャンペーンが終わると、日本軍の煙幕を毒ガスに仕立てたり、珊瑚に落書きして日本人を貶めたり、
挙句に、韓国人の入れ知恵で植村隆が「従軍慰安婦」の嘘を書いた。
朝日新聞は津波でダウンした原子炉について表立って「米国ＧＥ社製」と書いたことはなかった。
その構造や安全性に日本側が疑問をぶつけるとＧＥ社は「なぜならＧＥがそう考えるからだ」と言い放ってきた。
「オレのことを聞いていればいい」で、あの原発は作られた。
そのくせ金属疲労による破断や腐食が何度も起きて日本側で改良してきた。
福島原発がそれでも今回、最悪の事態を回避できたのは日本側が取り付けたベントのお陰だった。
今回の津波による電力喪失も基本的にはＧＥ社の無思慮な設計にあった。
「地震の時、4号機にはＧＥの人間がいた。彼らは原発から逃げ出し、ＧＥ社は彼らを日本から出国させた」（2014年3月30日付）
津波被害の原因はＧＥの設計にある。なぜ津波の晒される位置に建屋も非常電源も置いたのか。
そんな愚かをやったＧＥの責任を問うのが新聞の務めだろうが。
それもやらずに国内だけで魔女狩りをやる心根が情けない。
もしかして米国に直言するのが怖いのか。向こうには媚びへつらうだけなのか。
どんな動機にしろ真実を隠せば、それもまた立派な嘘記事になる。

　　３．　外国と同盟を結ぶ本当の意味

ロシア艦隊はマダカスカルを出てインド洋を横切り、マラッカ海峡から仏印のカムラン湾まで約 2か月間、どこにも寄港できなかった。
そのカムラン湾もフランス艦がきて追い出され、湾外で漂泊して過ごした。
上陸して英気を養うこともなく、そのまま戦場に入った。
なぜロシア艦隊は寄港できなかったのか。日英同盟ゆえだ。
第三国がロシアを支援したら、規約に従い英国はその国に軍事制裁することになる。
英国はこれを脅しにロシア艦隊のスエズ通過を阻み、寄港地の国々に干渉した。
一方、英ロイター通信は日本にロシア艦隊の情報を提供し、対露宣伝戦も展開した。
日露の戦況は世界に流され、ロシア人は落ち込み、逆にビルマ人もイスラム社会も興奮し、白人国家には想定外だったが、
第三世界の民族意識も高めた。それほどの宣伝効果だった。
日本が勝てた要因の少なくとも三割は、この日英同盟のお陰だった。
英国がどこかと戦争すれば日本は義理を返す。第一次大戦に日本も参戦し、青島のドイツ要塞を叩いた。
地中海にも巡洋艦明石以下１８隻が出て、Ｕボートから連合国軍側も艦船を守った。
勇敢な救難活動は高く評価され、マルタ島にはその顕彰碑が今も残る。
日本嫌いの米国はこの同盟を快く思わなかった。ワシントン軍縮会議では「日英同盟に対抗し、戦艦比率を米８、英５、日３にする」と脅して、
同盟を破棄させた。
日本が孤立するとすぐドイツが中国に最新の兵器と軍事顧問団を送り込み、蒋介石軍を強くして２度も日本にけしかけた。上海事変である。
米国もドイツに倣う。杭州に飛行学校を建て、米国製の戦闘機を供与し、教官団を送って中国空軍の養成を始めた。
しかし中国人に飛行機の操縦なんてとても無理だと分かると、ルーズベルトは現役の米軍操縦士を義勇兵の名で大量に中国に送り込んだ。
フライングタイガーと呼ばれた。
上海事変は一次も二次も本物の戦争だった。ただ、日本が戦争だと言えば、中立国米国はそれを口実にすぐ対日石油禁輸に出るのが目に見えていた。
もし日露戦争当時の日英同盟が生きていれば、話は違った。
蒋介石の軍の作戦指揮まで執っていたドイツに英国はすぐ宣戦しただろう。
日英同盟があれば米国ですら日本には手出しはできなかった。

　　４．　白人がいまだに怖がる日本軍の実力

日本について欧米の人達が正直な感想を漏らすことはほとんどない。
経済学者のジャンピエール・レーマンが「欧州諸国は植民地を失い、おまけにキリスト教徒にとって大いなる罰とされる使役までさせられた。
その仕返しもしていない」「でもアメリカはまだいい方だ。彼らは原爆を落として幾分かはその恨みを晴らしたから」と言った。
その意味で元英誌特派員ヘンリー・ストークスの「英国人記者画見た連合国戦勝史観の虚妄」は凄い。
先の戦争でいかに強い衝撃を受けたかをごく正直に語っている。
「唯一の文明世界であるはずの白人世界で、最大の栄華を極めた大英帝国が有色人種に滅ぼされるなど思考の限界を超えていた」
「チャーチルが日本を口汚く罵った背景にはその悔しさと怒りがあった」
「英国はナポレオンやヒットラーの侵略を退けた。だが、その帝国の植民地が有色の日本人によって奪われ、
その他の有色人種が次々独立していったことは想像を絶する悔しさだった。
「アメリカは原爆を落とす必要は全くなかった。生体実験のように人間の上に原爆を投下したのは「辱めを与える必要性」があったからだ。
日本人を完膚なまでに叩きのめさねばならなかった。復讐せねば収まらなかったのが本音だ」
「白人が有色人種を侵略するのは「文明化」で、劣っている有色人種が白人を侵略するのは「犯罪」なのだ。
「東京裁判は復讐劇であり、日本の正当性を認めることなどは最初からあり得なかった。
広島、長崎の原爆や東京大空襲で民間人を大量虐殺した罪を明らかにされてはならなかった」
「植民地を搾取することで栄えた白人社会」はその植民地を失って貧乏国になり下がったが、
それ以上に「白人世界には戦後も一貫して日本への憤りが蔓延していた。怨念もあった」
それは「日本軍はこの世の現実とは思えないほど強かったことだ」
彼は戦艦「プリンス・オブ・ウエールズ」をその例に挙げている。
日本海海戦の東郷艦隊は、世界の常識を覆して装甲された軍艦を砲撃だけで 20隻も沈めてしまった。
英観戦武官ペケナムは日本の戦艦に負けない戦艦「ドレッドノート」を造り、10年後にはもう一回り頑丈なスーパー・ドレッドノートを造り、
さらに無敵の超々弩級として「プリンス・オブ・ウエールズ」を生み出した。
それを日本は予想もしない航空機攻撃で沈めてしまった。
陸上でも、英国は香港の九龍の奥に強固な要塞を築き、マレーにもいくつもの要塞を置いてインド兵や獰猛なグルカ兵を密林に潜ませた。
それどれもが軍事常識では3ヶ月はもつ堅塁だったが、日本軍はそれらをたった一日で落としてしまった。
白人世界ではそんな強い敵と戦ったことはかってなかった。
朴槿恵が 20万人性奴隷の嘘を並べた。見え透いた嘘だ。
日本軍の品の良さは戦った白人がよく知っている。
それでも日本の肩を持とうとしないのは、なぜなのか。
日本が悔しがるなら、そんな楽しいことはないと彼らは考えているからだ。

　　５．　中国人は知っている「日本軍は善玉」

江南に中国悠久の歴史を刻む三大楼閣がある。
一つが武漢の黄鶴楼。三国時代に建てられ、唐代には李白がここで孟浩然を送る詩をつくっている。
孟浩然はあの「春眠暁を覚えず」を詠った詩人だ。
二つ目の楼閣が唐代に建った南昌の勝王閣。
三つ目が洞庭湖を望む岳楊楼で、ここを訪ねたことがある。
広場のはずれに天幕があって、覗いたら正面におばあちゃんの遺影と線香の煙があった。
こっちが日本人と分かると居合わせた親族が故人のためにと焼香をせがんだ。
教わった通り線香をあげると「よし」と日本語が飛んだ。いつの間に20人もの身内が集まっていて、みな立ったまま腕組みをしていた。
腕組みと「よし」の言葉はあちらのＴＶで見る「悪い日本兵」の形だが、彼らの表情は寧ろ親しみさえ湛えていた。
本物の日本兵がこの街にきたのは彼らの祖父母の時代、武漢が落ちて間もない昭和 13年10月だった。
それまでここに居座って略奪やら強姦を勝手にやっていた蒋介石軍と葉剣英らの共産党軍は 100キロ南の南沙に逃げていた。
日本軍がきて、この街の民はほっとできたが、彼らがなだれ込んだ長沙は大変だった。
蒋介石の軍は日本軍の影に怯え、逃げる時間を稼ぐためにこの 50万都市に火を放った。 3日燃え続けて 3万人が死んだ。
蒋介石軍はその 3か月前にも九江で似たようなことをしたと石川達三の「武漢作戦」にある。（注：石川は従軍作家だった）
彼らは攻める日本軍の足止めのために「井戸にコレラ菌を投げ込み、一昼夜で九江はコレラ菌で充満した」
「衛生兵が 2週間かけてコレラ菌を絶滅し、内地から運ばれたコメを九江の難民に配った」（同）
蒋介石は黄河も決壊させている。日本軍は追撃をやめ被災者の救助を行ったが、この洪水で 30万人が死んでいる。
中国の民の敵は常に中国の為政者だった。
湖南の街で初めて見た中国人の柔らかな笑顔はそうした昔の記憶ゆえなのだろうか。

　　６．　ノルマンディーで中国が外された理由

松下幸之助もヤオハンの親父も中国はいい国だと思い込んで身ぐるみ剥がされた。
外務省は今の今も年間300億円のＯＤＡを北京に献金している。
でも日本人も中国のいい加減さは十分心得てきた。
「大体中国人は民族意識もなく、カネ儲け以外に道楽はない」　（大本営陸軍部辻政信編「これだけ読めば戦は勝てる」）
「従って東洋民族として自覚を促したり、利益の伴わない事に彼らの協力を期待するのは極めて難しい」　（同）
逆に中国人は「米英仏蘭に取り入り、土人を誤魔化し、力を増している」　（同）
アジアを植民地にした英国は「ロンドン市民のほとんどが住み込み女中をもつ」（フランシス・フクヤマ「歴史の終わり」ほどの豊かさを享受していた。
中国人はそんな白人に仕え、儲けのおこぼれに与っていた。どころかマレーでも仏印でも阿片を商って白人より儲けていた。
その英国と日本が戦争になると、中国人はいったんは英軍につくが、負けが見えてくると軍服を脱いで逃げてしまった。
ハーグ陸戦規定では便衣兵はスパイ扱いで、即死刑していい。しかし日本軍は多くを許し、お陰で李光輝（リークアンユー）も生き残れた。
徳富蘇峰はマレーで見せた中国人の怯懦が文禄慶長の役でも見られたと語っている。
あの時、明軍は日本軍との大きな戦を 5度もやったが、すべて負けて逃げた。
怯懦だけど嘘は厭わない。だから尖閣に油田があると聞けば周恩来は急ぎ地図に「釣魚島」と書き込み、
習近平はそれをかざして「大昔から中国の核心的利益」と言う。
国父・孫文もその辺は同じだ。彼は「満州王朝の植民地のままでいたくない。中国人（漢人）の国を再興したい」と日本に金をたかった。
なんかの拍子で辛亥革命が成ると彼は「漢民族を中核にチベット、満州、イスラムの民を同化して中華民族とする」（宮脇淳子）と言い出した。
満州王朝の版図をそっくり満州族の奴隷だった漢民族が継承するというのだ。
日本を煙たがる白人国家は「孫文の嘘」を支持することで日本の満州権益に因縁をつけ、中国人の反日感情を煽り、
ついには中国との戦争に引きずりこむことに成功した。
蒋介石は戦争引き受け料をもらい、中国軍は米独の軍事顧問に預けられ、米国製の飛行機に乗って日本と戦った。
中国は孫文の嘘のお陰で戦後、五大戦勝国の一つに成り上がり、国連安保常任理事国のポストも得た。
中国は揺るがぬ大国と公認されたかと思っていたら、先日のノルマンディー上陸70周年式典には呼ばれなかった。
今回の式典には独、伊も出ていて連合国、枢軸国の区別もない。
「白人国家が世界の支配権を取り戻したお祝い」がその趣旨だ。

　　７．　小泉純一郎が「反原発」に転向したワケ

アメリカン航空 11便がニューヨークの世界貿易センター北棟に突っ込んだ。
南棟にも別の一機が突入し、ＤＣ郊外の国防総省にもアメリカン航空機が突っ込んでいた。
93便を使った第4のテロは失敗に終わったが、その標的はハドソン川のインディアンポイントが有力な候補だと言われている。
ここではウエスティング社製の加圧水型原子炉 2基が稼働中だった。
もしここに突っ込めば、炉心は溶解し、マンハッタンは放射能で汚染され、死の街になると考え、米原子力規制委（ＮＲＣ）は考えた。
実際に 27トンのＦ４ファントムを原子炉建屋に突っ込ませる模擬実験もやった。
結果、格納容器には一切被害はなかったが、ただ一つ、不安は原子炉運転用の電源だった。
冷却水を循環させる電力がなければ結果は福島と同じ、炉心溶融につながる。
ＮＲＣは 9.11テロの教訓として 2005年、米国内の原発はすべて非常用電源を複数に、かつ異なる場所に設置せよとする改善命令書「Ｂ５ｂ」を出した。
同時に日本など関係国政府に「Ｂ５ｂ」を送り、早急の対応を促した。
しかし東電など日本の原発関係者がそれを知ったのは、３．１１の後。それも韓国辺りからの情報だった。
福島は非常用電源をまとめて海側の一か所だけに置いていた。それが全滅してあの事故になった。
この重要な命令書を放置したのは誰か。
０５年当時の首相、小泉純一郎だ。
彼は最近、ボケ老人細川某と組んで、急に反原発を言い出した。
過去を振り返り、誰がＡ級戦犯か気が付いたのだ。それで慌てて反原発を言い出したのか。

　　８．　朝日は「危ない韓国機」をなぜ庇う

ミサイルは３万３０００フィートを飛ぶマレーシア機を破壊した。操縦室から非常事態を告げるコールもなかった。散乱する遺体はみな裸。
多分、機体は一瞬のうちに破断し、乗客は何が起きたかを知る前に失神したと思われる。
ミサイルを撃ったのはウクライナ東部に頑張る親ロシア派と言われる。
そんな連中による事件がいっぱいあると朝日新聞の天声人語が書いていた。
まず「思い出されるのは 31年前、サハリンド上空でソ連軍戦闘機に撃墜された大韓航空機事故」だとある。
多分、根本清樹の筆だろうが、ここに大韓機撃墜事件を引き合いに出すのは大間違いだし、ヒトを騙くらかす臭みも感ずる。
なぜ間違いかは落とされた大韓機の航跡を見れば分かる。
この機はアンカレジを離陸し、ソウルを目指した。飛行機の航法は、その昔は目視に頼った。
でも雲が覆うともう飛べなくなる。で、次に中波ラジオを頼んで各国の放送を頼りに飛んだ。
戦後は電波灯台がシベリアの果てまで置かれ、ラジオ局がないところでも飛べるようになった。
今は、自蔵慣性航法装置で飛ぶ。
３方向を向くジャイロを回転させ、横風や追い風成分を分析して、自分で自分の位置を割り出し、与えられた目的地に飛んでいく。
しかし大韓機は出発前に間違った位置情報をインプットしてしまった。
離陸３時間後、機は４００キロも北側にずれてカムチャッカ半島のソ連側の防空識別圏を侵犯する。
そのまま一時間近く飛行している。やがてソ連側も侵犯機に気づく。
ソ連機がスクランブル発進するが、この時は大韓機はもう半島をよぎってオホーツク海に出ていた。
さらに一時間後、７５０キロも北にずれた北海道の反対側、樺太上空にあった。スホイ機が追いつき威嚇射撃を加える。
４発に１発は閃光弾が入るから、撃たれればすぐその光の矢が分かるものだ。反応はなかった。
スホイ機は大韓機と暫く機首を並べて飛んでもいる。
しかしボイスレコーダーには操縦士たちの雑談しか残っていない。
追尾開始から１７分後、スホイはミサイルを発射する。
大韓機は小破し、乗客は北海道沖の海に落ちるまで１２分間、迫る死の恐怖に苛まれ続けた。
事故の責任は自機が今どこを飛んでいるのか、数時間も確認しなかった大韓機乗員の怠慢が大きすぎる。
セマウル号の船長とほとんど同じだ。
天声人語はそれを隠してソ連機に全責任を押し付け、大韓機をまっさらに仕立てる。
あの国の乗り物はみんな危ないと、何故正直に書かないのか。
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　　９．　「原爆投下」以外は全て嘘で固めたエノラゲイ

チベットやウイグルを辛辣に侵しながら、習近平は「中国人は平和を愛する民族だ」と恥ずかしげもなく言う。
米国人もそういうところがよく似ている。
広島の原爆忌に参加した米大使キャロライン・ケネディは「平和な世界に貢献したい」といった趣旨のコメントを残した。
原爆の犠牲者は大方が出征した夫や父を待つ妻、子供たちだった。
その 80年前、シャイアン族戦士の留守を狙って米軍騎兵隊はサンドクリークの集落を襲った。
白旗をもった幼女を撃ち殺し、妊婦の腹を裂いた。頭皮を剥ぐついでに女たちの指を切り落として指輪を奪った。
広島ではその惨禍が一万倍にも拡大された。
それなのにキャロラインはごめんなさいでもない。他人事みたいに世界平和を言う。
トルーマンは「本土上陸戦になればそれに数倍する犠牲者が出るだろう」と非戦闘員の大虐殺を正当化した。
おまけに彼は 500年後に宛てたタイムカプセルに広島の実録フィルムと共に「広島市民には三度も事前警告をだした」という嘘も入れている。
この映像を見た東京裁判のオランダ人判事ベルナルト・レーリンクの指摘だ。
米国人は核エネルギーを何十万も一瞬に殺せる兵器に転用し、それで実際に大虐殺をやってのけたことがとても嬉しかった。
スミソニアン博物館館長マーティン・ハーウィットもその喜びを隠さない。
彼の回顧録は「歴史に名を留める原爆投下機をこのまま朽ち果てさせていいか、博物館に展示する話が浮上した」と嘘を書く。
米国人は単に残虐だけではない。ちゃんと 50年先、500年先も読んで行動している。
今年はフーバー研究所のヘンリー・ミラーに「原爆投下は正しかった。何故ならあの時期、日本軍はアジア各地で無辜の民を殺し続けていた」から
「米国側に何ら倫理的な問題はない」とフォーブス誌で語らせた。そんな創り話でも白人が言えば史実になる時代だ。
「原爆投下は正しい」まま今年も過ぎていく・
エノラゲイと共に展示するはずだった被ばく写真の行方が分かった。
シカゴの倉庫に放り込まれ、黴て腐ってました。だって。いかにも米国らしい。

　１０．　満州王朝を倒した日本の責任

漢民族、いわゆる中国人の住む地は長らく鮮卑やモンゴルが支配して、彼らの知恵で例えば大運河がつくられ、唐三彩が生まれた。
中国人は彼らに支配され、いい世を過ごしたが、時に自分の国を建てたいと思う中国人も出てくる。
明を建てた朱元璋もその一人だ。
しかし統治を知らない上、「彼が皇帝ならオレも皇帝になりたい」と思う馬鹿が次々出る。
朱元璋は自分の王座を狙う者を片っ端から殺し、民には尊敬を強いた。
三代目永楽帝は秘密警察に庶民を監視さえ、畏怖させるために公開で残酷刑を執行した。
煮えた松脂をかけ、冷まして全身の皮をきれいに剥ぎとる「酷刑」（徳間文庫）もあった。
残忍さは明末の崇禎帝も受け継いだ。彼は陪臣、側近のほとんどを殺し、近親相姦を讒訴された学者にまで凌遅の刑を宣告している。
これは生きたまま肉片を削ぎ落していく刑で、ときに2日に及んだ。
恐怖と残酷だけの治世に辟易した民は満州族の清が攻め込むと「歓呼して出迎えた」（黄文雄）
清は中国人にまともな統治能力がないことを悟らせ、だらしのない着物を満州風に改めさせ、働くことを教えた。
乾隆帝は彼らの無能さを知っていたので、満州族の血に劣った中国人の血が入らないよう配慮した。
特に後宮には中国の女を入れさせなかった。
絢爛の清朝の文化が咲き誇ったが、そんな中でも自分の国を造りたがる中国人がいた。
阿片戦争が起きると彼らは満州王朝を倒すいい機会とみて英国について戦った。
英国は勝ったが、愚かな中国人の王朝は望まず、裏切った彼らを清朝官憲に引き渡した。
次に清朝に戦いを挑んだのは新興の日本だった。
その時、中国人は日本が負けると見て、清朝の一員として日本と戦った。
戦いは日本が勝つが、日本人は中国人の本質を知らないまま、中国人の建国、つまり滅満興漢を後押しし始めた。
孫文がでて袁世凱がでて、蒋介石がでて、毛沢東がでて、米国を抱き込み、ソ連にすり寄り、日本に戦争も吹きかけてきた。
共産党政権ができた後もやれ大躍進だ、文革だ、で何千万もが殺された。
今は環境汚染で空気も飲み水もまともではなくなっている。

　１１．　胡錦濤は朝日新聞の凋落を知っていた

中国には日本人より優秀な人がごまんといるという人がいる。
そんなに秀でた人がいっぱいいればもっと立派な国になっているはずだし、新幹線も日本から盗まなくても、もっと立派なものを作っていたはずだ。
しかし現実は「割り込みをし、痰を吐き、大声で喚く」（新浪博客）庶民しか見えない。
上の方の人も賄賂と愛人にしか関心がない。
中国をよく知る人は言う。「歴史の節目で鋭い先読みをしているじゃないか」
米外交官ラルフ・タウンゼントも中国人を詐欺師としか見ないが、その先読みは認めている。
彼は「暗黒大陸中国の真実」で日本が日清戦争で勝つと欧米諸国は「戦争で敵領土を取る時代は終わった」と昨日まで自分たちがやってきたルールを変えて、
日本に遼東半島を放棄させた。
日本が放棄させられた半島を同じ白人のロシアが横取りをしても見てみぬふりをする。
日本が日露戦争でそのロシアを叩きのめすと、再び欧米諸国が出てきて今度は「国際親善」を提唱し、領土も取るな、賠償金も取るなと言い出した。
ルーズベルトがそれを日本に呑ませ、さずがに阿漕が過ぎたと思ったか、ロシアが清から 25年契約で租借していた満州鉄道の利権を与えた。
その租借期限も 1923年には切れてしまう。日本は期限延期を袁世凱に頼んだ。「対支21か条」のことだ。
タウンゼントはこう書く。「袁世凱は頷く。ただ「要求してくれないか。やむなく調印したようにしたいのだが」。国民への申し開きのためだ。分かってくれと。
金泳三の「慰安婦強制連行があったと書いてくれればそれでいい」の台詞に似るが、「人の好い日本は袁の言う通り書き換えた」
「袁世凱は時期を見て日本の横暴を言いふらし、事情を知る米国が一番憤慨してみせた。日本は横暴だと」。
蓼承志は日中記者交換で「中国を悪く書かない」一項を入れ、今に至るまで日本人記者に中国の真実を書かせないようにした。
先の読める蓼承志は、毎日新聞の浅海一男を招き、北京永住を提案した。
浅海は支那事変の折、野田、向井の両少尉が百人斬りを競ったという与太話を創った男だ。
蓼はこの与太話の重さを知っていた。
浅海が「あれは与太」と白状した瞬間、南京大虐殺も万人抗もみな嘘だとばれて、日本に巨額のＯＤＡをたかる道を失ってしまう。
蓼は浅海一家に豪邸を与え、娘真理を北京大へ入れてやった。百人斬りの嘘は残り、中国は 3兆円を超えるＯＤＡを得た。
2007年12月、胡錦濤は 10倍に拡張された南京大虐殺記念館の新装開店を前に 3枚の写真を外させた。
そのうちの1枚は「アサヒグラフ」に載った農村婦女子と彼らを匪賊の襲撃から守る日本兵の写真で、記念館では「女性を強姦して殺した」と書いてある。
その当時、日本では朝日新聞が第一次安倍内閣を潰して絶頂期にあった。
胡錦濤は安倍の復権を先読みしていた。それは同時に朝日の凋落を意味する。
歴史捏造の朝日の写真がここにあれば南京大虐殺の嘘も危うくなると読んだか。切れる中国人は確かにいる。

　１２．　オランダ人の祖先は韓国人という説

日本が最初に付き合った外人はポルトガルなど黒い瞳のラテン系で、いわゆる紅毛碧眼はオランダ人が初になる。
イエズス会のポルトガル人コエリヨなどはキリストの福音を説きながら、裏で日本女性を奴隷に売り払い、秀吉から伴天連追放令を喰らっている。
碧眼のオランダ人はもっとたちが悪い。日本人は黒人奴隷を家畜のように扱う彼らを見てほとほと愛想を尽かした。
おまけに彼らは風呂に入らない。臭く、不潔だった。
彼らは一年おきに江戸城に参府する時に詠まれた歌がある。「登城する紅毛に蠅のついて行き」
オランダは真珠湾攻撃の後、頼まれもしないのに日本に宣戦布告してきた。
日本は英米を叩いた後の昭和 17年3月、彼らの宣戦に応えてジャワ島に上陸した。
主力 8万の兵が籠るバンドン要塞には 1個大隊 700人が向かい、一週間で要塞の一角を落とした。
オランダ兵はそれを見て震え上がって白旗を上げた。
中国人雑兵を含め、日本が戦った相手でここまで臆病な敵はいなかった。
しかし捕虜になった彼らは満足な収容施設と待遇を要求した。彼らは手を組んで日本を経済封鎖した。
食っていけなくなったから日本は戦端を開いた。その貧しい日本に 8万オランダ捕虜は十分食わせろという。
シンガポールでも英国人 10万が、フィリピンでは米国人3万が同じように過分な取り扱いを求めた。
軍令部にあった高松宮さまは「割に合わぬ話なり」と感想を語られている。
結局、終戦まで寝て暮らしたオランダ人は戦後、日本側の待遇に因縁をつけて連合国軍の中で最多の２２６人を報復処刑した。
最後に処刑されたのは、堀内豊秋大佐。セレベス島メナドに降下した海軍落下傘部隊の隊長で、逃げ回った現地司令官ティウォン大佐を捕虜にした。
戦後、この男が堀内大佐を偽りの罪で告発し、自ら裁判官になって彼に死刑を宣告した。
なぜ死刑かとの日本人弁護人の問いにティウォンは「なぜなら彼が日本人だからだ」と答えた。
高松宮さまがユリアナ女王に大佐の助命を乞うたが、女王は無視し、大佐は昭和 23年9月25日、メナドで処刑された。
オランダは戦後賠償でも紳士面して賠償放棄を公言しながら陰で当時の金で 36億円を取った。
さらに1991年、訪日したベアトリクス女王が宮中晩餐会の席で「日本は賠償を払う義務がある」と非礼の挨拶をし、2度目の賠償金を取り立てた。
その2年前の昭和天皇の御大喪にはオランダ王室だけが欠席した。
ちなみに昭和天皇は昭和46年にオランダを訪問されたが、オランダ人はお車に生卵と鉄製の湯たんぽを投げつけ、植樹された苗木も抜き折って歓迎した。
そのオランダの新国王の訪日を前に、外相ティマーマンスが会見して「慰安婦も河野談話も生きている」と語った。
オランダ人の祖先が韓国人だと聞いても驚かない。

　１３．　満州を最貧の地にしたのは中国人だ

満州帝国があった頃の満州は輝いていた。
元々清王朝を建てた満州族の聖地で、猥雑な中国人などは立ち入りすら許されなかった。
肥沃な大地はまた石炭、石油などの地下資源にも恵まれた文字通りの豊穣の地だった。
しかし清が日本に負けて威光が薄れると、すぐ中国人がどやどやと入り込んできた。
北からは亡命ユダヤ人が、さらにレーニンの革命後は白系ロシア人も万単位で流れ込んできた。
日本はそこを中国人に蚕食させることに責任を感じていた。
満州族を復興させ、中国人にマナーを教え、できれば五族協和の楽土にできないだろうかと。
それで甘粕正彦と男装の麗人川島芳子が天津に幽閉されていた溥儀と夫人婉容を脱出させて、昭和 7年、満州国が成立した。
北辺に至るまで巨大な火力発電所がつくられ、首都新京や哈爾濱（ハルピン）など主要都市は広い街路を縦横に廻らせ、上下水道を整え、
寒い冬のために都市集中暖房まで行き渡らせた。
交通インフラも地上の満鉄に対応して満州全域と日本、中国とを結ぶ満州航空も発足させた。
文化面も力を入れた。李香蘭を育てた満州映画協会が開かれ、オペラハウスが置かれ、
演奏者のほとんどが亡命白系ロシア人のハルピン交響楽団が演奏会を開いた。
それほど近代化された都市と生活基盤をもつ満州国があの短期間にどうして創り上げられたのか。
ＴＢＳの「サンデーモーニング」で見識を持たない岸井成格があれは阿片密売でつくったと言ったが、それはかなり意図的な嘘だ。
満州国は台湾経営と同じく、日本政府の資金と投資によって生まれたが、終戦の年、この近代国家のすべてが変えられた。
日本降伏の前に 150万ソ連軍が攻め込み、戦争とは強姦と略奪と殺戮だということを初めて日本人に見せ、生き残り兵士を奴隷として連れ去った。
彼らの略奪は徹底していて満航の輸送機から発電所の発電機まで持ち去った。
ソ連軍の後に中国軍が入り込み、残ったものすべてを持ち去った。
遠藤誉「卡子」（チャーズ）には新京を占領した共産軍の姿が描かれている。
集中暖房のあった近代都市は彼らの糞尿にまみれて消え去った。今の満州は東北地方と名も改め、中国にあっては最貧の地域に落ち込んでいる。
朝日新聞は「もう必要ない」と誰もが思っている経済大国中国へのＯＤＡについて東大教授、高原明生に存続か否かを聞いた。
彼は「東北地方の貧困と劣悪な衛生は万人が認める。ここにＯＤＡを出せばいい」と言った。
かってそこがどうだったかもこの学者は知らない。そんなお粗末な学者でも朝日の望むところは知っている。
朝日は招集した吉田清治の第三者委員会にぞろぞろ並んでいたじゃないか。

　１４．　英語を話す人たちの程度を知ろう

終戦後に日本に来たニューズウィーク誌のコンプトン・パケナムは日本人が1万の漢字を平仮名、片仮名各50文字を使って読み書きしていると聞いて驚いた。
アルファベットの400倍もの分量だ。 26文字しかない米国の識字率が 60% だから、単純計算でも日本の識字率はコンマ以下だろう。
彼はニューズウィーク誌に書いた。「ＧＨＱが進めるローマ字化で日本人は少しは考えるだろう」（1946年2月4日号）
ローマ字化で馬鹿な日本人を教える、さらに英語化まで進められればと考えていたのは、当時32歳の GHQ 民間情報教育局員ロバート・ホールだ。
戦後、20万人もの政財界要人一斉追放をやったカルロス・マーカムの名はウィキペディアには一行も載っていない。
ロバート・ホールもしかり。こんな小者があの頃、自分の思い付きで日本を弄り回していた。
その根っこは「日本人は四つの島に閉じ込めて滅ぼしてしまえ」（フランクリン・ルーズベルト）にあったから、蒙昧な若僧が何をしたってどうでもいいことだった。
日本側はそれにただ耐えるだけだったが、たまに抵抗もあった。
文部省は日本人が文盲かどうかまず漢字テストをやってくれと頼んだ。
無差別抽出された 1万7000人がテストを受けた結果は、識字率 98%。ホールはクビになった。
そんな中、政府はローマ字化どころか英語の国語化まで考え、小学校から英語授業の導入を決めた。
朝日は「異文化への関心も高められる」と推奨する。
レベルの低い言葉に切り替える意味が分からないが、それなら教材には米国の対日企業訴訟がいい。
「トヨタ車は暴走すると運輸長官が因縁をつけ、NASAまで出て調べたが、結果はシロだった。
しかし彼は謝罪しないどころか逆に意味不明の 12億ドルの罰金を取った。
一方 GM車にはホントに欠陥があって 19人も死者を出しながら、そちらの罰金は 3500万ドル。
武田製薬の糖尿病治療薬に発癌作用があったという訴訟では前代未聞の一人に 7200億円賠償が出た。
しかし TPP交渉さ中に米国の性根をさらけ出すのはまずいという政府判断で 30億円に改められた。

　１５．　朝日のお家芸は「書かない嘘」

「子育て中の主婦」が言い出した「九条にノーベル賞を」の声が広がっていると書いた。
主婦は反日が専業の活動家だったし、「広がり」も九条の会だけの話。
朝日といえば反日にして韓国万歳の新聞だ。朝日の社名も親類筋の「朝鮮日報」をつづめて「朝日」にしたなんて話もある。
加えてマッカーサー憲法の番犬も自任する。
マッカーサー憲法の成立にはマッカーサーの悪意が随所に忍ばされている。
ハーグ陸戦法規はマッカーサーに日本の憲法をいじる資格を認めていない。
で、彼は裏で草案を創り、それを日本製のように装わせて新憲法にさせた。
昭和 21年2月、GHQ民政局は一週間で草案作りを命ぜられ、2月11日にできあがった。
ジョン・ダワーはそれが紀元節に中り、その日に日本から軍隊を奪う滅びの憲法を押し付けたマッカーサーの悪意を楽しそうに書いている。
マッカーサーはその急ごしらえの草案を翌 12日に日本側に伝えた。その日は奴隷を解放したリンカーンの誕生日になる。
「軍国主義者に繋がれた日本国民を解放する」憲法を手渡すのに相応しいという意味だ。
彼は草案を「2月22日の閣議で了承せよ」と幣原喜重郎に命じ、幣原はその通りにしている。
その日はジョージ・ワシントンの誕生日に中る。彼は子供時代、桜の木を切り倒したエピソードで知られる。桜は日本の象徴でもある。
マッカーサーはその流れで憲法公布の日を考え、明治節に目を付けた。
鹿鳴館の愚を戒め、民選議院開設を急がせ、宮廷費を削って国防の大事を訴え、近代日本を統べられた明治天皇。
その誕生日11月3日に日本潰しの憲法を公布する。
だからこそ明治節が消えて憲法公布日になった事実を書けばどんな勘の鈍い読者だって疑問を持つ。
世の中には「書かない」という嘘もある。

　１６．　「京都を守ったのは米国人」という嘘

朝日新聞は終戦の一週間後に社説で戦争責任に触れた。
負けたけれども誰が悪いわけではない。臣民はベストを尽くした。
戦争責任は「特定の人々に帰すべきものではなく、一億国民がともに負うべきものだ」と
鳩山一郎の一文も載せた。
「米国は原爆を投下して無辜の人々を殺傷した。それは病院船攻撃や毒ガス使用以上の明らかな戦争犯罪だ。
米国人は自ら罹災地の惨状を見て、責任を自覚すべきだ。（9月15日付）
さらに GHQが「日本軍はマニラで何万人もの市民を火攻め水攻めで殺し、赤ん坊を放り投げて銃剣で刺し殺した」と告発したことに
「余りに荒唐無稽。きちんと検証すべきだ」（9月17日付）と堂々反論した。
日本軍がマニラ市民を虐殺したという時期は、米軍がマニラを無差別爆撃した10日間と重なる。
でも「死んだ市民はみな日本軍に殺された。悪いのは日本人だ」と言うのだ。
「日本軍はパターン半島から収容所まで捕虜を徹夜で何日も歩かせる死の行進をやった」とも非難した。
収容所までの距離は 120キロ。半分は貨車輸送で、残る 60キロをコーヒーブレイク、海水浴つきで 3日で歩いた。
朝日はいい指摘をしたが、GHQは朝日の幹部を呼び出し、2日間の発禁を言い渡した。またやれば廃刊にすると。
面白い、やってもらおうじゃないかと日本人なら言う。でも朝日人は違った。
発禁明けの日、この新聞は社説で改めて戦争責任を論じ、物資も工業力も日米には大差があった。
負けを承知で「国民を戦争の渦中に投じた我が国指導者の責任は糾明されるべきだ」とやった。見事なまでの転び方だった。
日本人は「一宇」の同胞意識を持つ。それでは支配しにくいからインド人をイスラムとヒンドゥーで対立させたように分割統治できるネタがいる。
思いついたのが「国民」とその国民を「戦争の災禍に投げ込んだ軍国主義」という色分けだ。
GHQは朝日にこの分割統治と転嫁作業をやらせた。朝日は「中国や南方での日本軍の蛮行」をどしどしでっち上げていった。
一方で「いい白人たち」も宣伝した。京都や奈良に空襲被害はなかった。　（京都が原爆投下候補地で奈良は過疎すぎたから通常爆弾により空襲はなかった）
GHQはそれを「ハーバード大学のラングドン・ウォーナーの文化財保護勧告を受けて空襲をやめた」ことにしたという嘘を朝日に書かせた。
お陰で、ラングドン・ウォーナーの顕彰碑が日本人有志の手で法隆寺の脇に立てられた。
一方で、東条の孫娘由布子や百人斬りの向井少尉の娘千恵子が「国民」に罵られ、石もて追われた。
いま慰安婦の嘘を書いた植村隆が石もて追われている。朝日は「ひどい」とか被害者ぶる。
それが嫌なら一度転んだ身だ。もう一度転んでみたらどうだ。
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　１７．　米国はサダムの「毒ガス」をなぜ隠した

イラン・イラク戦争当時、イラン軍野戦病院に行ったことがある。
病室はみな満杯で溢れた負傷者が通路にも寝かされていた。みな全裸に近い状態で、手をついて上体を支え、時折嘔吐していた。
背中や腹には大きな水膨れがあって、それがはじけると赤く爛れた真皮が剥き出しになる。
それがベッドに触れるから彼らは横になることもできなかった。
いずれもイラク軍のマスタードガスを浴びた結果だ。毒ガスは粘膜も冒し、喉も胃壁も糜爛するから嘔吐も止まらない。
これが 86年のこと。その 5年後、別な取材でトルコのバン湖にいた時、本社から電話があった。
イラク軍に追われたクルド人がトルコ国境に殺到し、越境を阻止するトルコ軍が発砲して死者も出ている。「すぐ行ってこい」。
万を超すクルド人が雪山で震えていた。証言になかに「毒ガスが降ってきた」もあった。
サダムはその少し前にクルドの街ハラジャブにサリンを降らせ、5000人を殺している。
そんな体験があってブッシュ息子が 2003年、イラク進攻の理由に「毒ガスなど大量破壊兵器を持っているから」と言った。
戦いが済んで、米軍は毒ガスを探したが、見つからない。民主党の宣伝機関紙ニューヨーク・タイムズが「ブッシュの嘘に乗せられた」と書いた。
米上院特別委も「CIAの情報は誤りだった」と結論した。
さあ反自民の朝日新聞が興奮した。ブッシュに追随し間違った戦争を支持したのは大間違いだと大騒ぎだった。
それから 10年、米政府は唐突にイラクの砂漠で大量の毒ガス弾を見つけたことを認めた。
発券の発端はいま「イスラム国」を名乗る組織がアサド派との戦闘でサリン弾を使ったことだった。毒ガスの成分はサダムが使ったのと同じだった。
再捜索が実施されバクダート周辺の数十か所でマスタードガスやバイナリー型のサリンを詰めた砲弾 5000発を見つけた。
少なくとも万単位の人間を殺せる量だった。一部は腐食していて、兵士が漏出した毒ガスで負傷した。（米機密文書）
嘘つき呼ばわりされていた米政府は、なぜかこの発見をずっと隠していた。
実は見つかった化学兵器には米国が深く絡んでいた。毒ガス弾はイラン・イラク戦争の折にイラクへの援助として、西ドイツで製造され、
米国の指導でイラク国内に作られた工場で仕上げお毒ガス充填作業が行われていた。
国の名誉を守ろう。丸ごと伏せてしまおうとしたが、負傷兵士の訴えでバレてしまったのが真相だ。
この世でまだ毒ガスを商っている国がある。口ではきれいごとをならべながら。

　１８．　日本にもあったキューバの矜持

「1511年、スペインはキューバに渡った」とラス・カサスは著書「インディアスの破壊について簡潔な報告」で、この島の悲劇を書き起こしている。
スペイン人は黄金を求めて民を殺しまくつた。
部族の王は両足の先をとろ火で焼かれ、肉が焦げて骨が剝き出しになるまで拷問されて黄金のありかを尋問された。
ラス・カサスは狩りに出たスペイン人の話も書いている。
獲物はなかった。腹をすかせる猟犬のためにスペイン人はインディオの女が抱く赤ん坊を取り上げ、ナイフで切って犬に食べさせた。
男は酷使されて死に、女も子供も殺された。見映えのいい処女だけは生かされてスペイン人達の慰みものにされた。
モレーナ、男ならモレーノと呼ばれる混血児が生まれ、そのモレーナが可愛ければまたスペイン人が弄んだ。
男どもをそうやって使い捨てにしていくとやがて働き手がなくなってしまう。それでスペイン人はアフリカから黒人奴隷を入れて働かせた。
彼らは黒人の増殖用に入れた黒人女にも手を出した。黒人混血はムラータ、男ならムラートと呼ばれた。
19世紀になるとそうした混血児が団結し、奴隷支配する白人への抵抗が始まった。スペイン人は残虐に殺しまくった。
長い内戦が続いた。その間、隣の米国は見て見ぬふりを続けた。どうか支援をとキューバ人が頼んでも冷淡にあしらい続けた。
理由は、キューバの民は非白人、そして「隣国は乱れているほうがいい」国際社会の常識だった。
それから半世紀後、キューバが米国の属国から脱して[「意思をもった独立国」になった途端、米国は建国以来の危機を味わう。
キューバの誼を得たソ連がミサイルをそこに持ち込んできた。
19世紀になると形勢が変わった。スペイン人が押され、国際世論も味方し、混血児たちの国が誕生寸前まできた。
途端に米国が動き出した。ハバナに戦艦「メイン」を送り込み、スペイン人を牽制し、混血児たちにエールを送るポーズを取った。
その「メイン」がある夜、大爆発を起こし、日系乗組員8人を含む266人が死んだ。艦尾にいた白人士官は全員無事だった。
ルーズベルトの友人で新聞王のウイリアム・ハーストは傘下の新聞に「爆発はスペインの仕業」と報じさせ、「キューバ解放の戦争を」と煽った。
それは嘘だ。ハーストはその前に高名な戦争挿絵画家フレデリック・レミントンをハバナに送っていた。
「君は写真を用意しろ。戦争は私が用意する」（「新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの生涯」）と。
彼の言葉通り米国は開戦を決め、スペイン軍はあっけなく敗れた。
これで混血児国家が誕生するかと思ったら違った。米国はいち早く軍政を敷き、親米派による傀儡政権を立て、
憲法には米国がキューバの外交を含む国政への介入権をもつ」ことを認めさせるプラット条項を付け加えられた。
さらに「米国の国防のため」に米軍基地をキューバに提供させる条項も加えられた。今に残るグァンタナモ基地だ。
何のことはない。キューバは米国の属国とされてしまった。
隣国は危険だ。だから無毒化した。それのどこが悪い。
米国の傲慢が支配する事態はカストロが登場し、親米のバチスロを倒すまで半世紀ほど続いた。
しかし米国は経済封鎖し孤立させることを半世紀続かせた。その脅しに屈しなかったキューバ。
そういう矜持をかって日本が持っていたことを思い出す。

　１９．　キリスト教徒を締め出した日本の叡智　先人が示した叡智をなぜ現代の日本人が貶めるのか

ローマ帝国は宗教に寛大だった。
ローマ人の祖からしてギリシャ神話の美の女神アフロディティの息子アエネアスで、トロイ戦争に負けて海を渡ってローマに来たことになっている。
だからローマはギリシャの神々をそのまま受け入れて信仰していた。
ローマ人はやがて中東で人気の太陽神ミトラも入れたし、エジプトに遠征するとエジプトの神イシスも連れて帰ってきた。
しかし、キリスト教だけは受け入れなかった。ネロは使徒のペトロを逆さ十字架にかけ、パウロの首も刎ねた。
時代が下がってコンスタンティヌス帝になると先祖の遺訓を忘れて、キリスト教を公認してしまう。
キリスト教徒は途端に牙を剥いた。我々はローマ帝国公認唯一の宗教だと言って、ゼウスもミトラも迫害してその神殿を壊していった。
狭量さは同じキリスト教の身内宗派にも及んだ。東方正教会はミサのパンにイースト菌を使ったというだけで破門され、
教会はいらないと言ったアマン派は石に括られて川に投げ込まれ、プロテスタントは見つけ次第火炙りにされた。
新天地に出たスペイン人はキリスト教化を口実にカリブ海のインディオもマヤもアステカも皆殺しにしていった。
彼らキリスト教徒の狭量さは現代にも生きる。
NATOがセルビアを空爆し、ウクライナに干渉する理由は一つ。セルビア人やロシア人が東方正教会だからだ。
そのキリスト教は16世紀の日本にやってきた。日本には八百万の神がいる。もう一人増えても日本人は気にしなかった。
しかし狭量な彼らはローマと同じことをした。高槻城に入ったキリシタン大名高山右近は城下の神社仏閣を即座に壊した。
彼らは信徒以外は人間扱いしなかった。
キリシタン大名は硝石一樽を女50人と引き換え、イエズス会はその女達を奴隷に売って大金を稼いだ。
秀吉は宣教師に神社仏閣と仲良くするよう、奴隷売買は止めるよう説得した。10年待ったが、反省がないので26人を処刑した。
徳川幕府もこの狭量の宗教を諫めた。道を外れた民には踏み絵を踏むだけで許した。
異教徒を皆殺しにするキリスト教では考えられない寛容さだった。
しかし彼らは反省もなく島原の乱を起こす。この経緯を踏まえて日本はキリスト教を邪教として禁じた。
お陰で日本は宗教戦争から離れて暮らすことができた。
こうした日本の対応はときに悪しざまに罵られる。
司馬遼太郎は島原の乱に触れた作品で「日本史の中で、松倉重政という人物ほど忌むべき存在はすくなくない」と書いている。
しかし司馬はこの宗教の持つ危うさには触れない。切支丹側に立って最大限の非難を加えながらその根拠は出所不明な文書ばかり。
そこに「最も残酷な蓑踊り」が出てくる。百姓に蓑を着せて火を放つ。百姓は踊り狂うように焼け死んでいくと。
日本人がこんな発想をするだろうかと思う。
司馬に代わって調べるとこの時代のはるか前にラス・カサスが「インディアスの破壊についての簡潔な報告」を出している。
その中に蓑踊りの図とそっくりな描写が出てくる。
切支丹を追い出した日本はこんなに残虐だったと、キリスト教徒がラス・カサスの紹介した残虐話を流用したと考えられないか。
いま「長い弾圧の歴史をもつ長崎の教会群と秀吉が処刑した26聖人を世界遺産に」と政府が言い出した。
信教の自由はあっていい。しかし歴史評価は違う。
先人が示した叡智をなぜ現代の日本人が貶めるのか。

　２０．　傲慢「シャルリー・エブド」が襲われたのは当然だ

ヒットラーが出てきたのは元はと言えばフランス人の強欲さにある。
第一次大戦で負けたドイツ人が百年働いても返せない賠償を要求し、資源豊かなエルザス＝ロートリンゲンを中国みたいに
「歴史的に我が領土だ」とか言って取り上げた。
それでドイツは臥薪嘗胆、報復に立ち上がったのは理解できない話ではない。
フランスはだからマジノラインを築いた。ただ北のベルギー国境は手を抜いた。厚い森が広がるから「戦車はこない」と防御線も撤去した。
ドイツ戦車群がその森から突進してきた。フランスは応戦するが、最前線は白人兵ではなかった。アルジェリア兵とセネガルの狙撃兵を並べた。
2万人の植民地兵がそこで殺された。白人の盾になるインド兵が潰されたら途端に臆病になって降伏したシンガポールの英軍と同じだ。
ドイツをいたぶって戦争に追い込んだ責任は忘れて、フランスはあっさり降伏してパリを解放した。
「パリはドイツ兵の慰みの場にします」「慰安婦も多数用意します」とビシー政権は揉み手した。
ヒットラーがユダヤ人大虐殺を決めると、躊躇いもなく倣った。
それから2年間、実に 7万6千人のユダヤ人がパリからアウシュビッツに列車で送られている。
「シャルル・ド・ゴールとかまともなのがいた」という声もある。
ノルマンディー上陸作戦にも自由フランス軍は参加した。しかしどんな肌の色の将兵だったかは語ろうとしない。
大雑把に言えばセネガル狙撃兵とアルジェリア兵とモロッコ兵と少々のタヒチ人だった。
フランスからドイツ軍を追い出すと、途端にド・ゴールはまるでずっと戦ってきた古参連合軍みたいな顔をして、戦後処理にも口を出し始めた。
彼は、F・ルーズベルトにアルジェリア、セネガル、マリに加えて仏印ベトナムも昔通り返してと訴えた。（クリストファー・ソーン「米英にとっての太平洋戦争」）
しかし、その仏印は「日本軍のおかげでかわっていた」（ボー・グエン・ザップ）。
54年5月、フランス軍が守る仏印ディエンビエンフーがベトナム人の攻撃によって陥落、2000人が戦死し、1万人が捕虜になった。
「すべての植民地はディエンビエンフーになれ」とアルジェリア紛争の指導者の一人フランツ・ファノンはその著書で語っている。
それに応じ、仏領アルジェリアは初めて蜂起し、8年間の独立戦争が続いた。
資源を搾取され、戦争になれば白人の盾に使われ、やっと勝ったと思ったら、元の植民地の民に逆戻りさせられ、
フランスの栄光を取り戻すために働かされる。いい加減にしろという分かり易い蜂起だった。
言論の自由を振りかざしてイスラムを誹謗する前に、自分たちがやってきた神をも畏れぬ行為をまず反省できないか。

　２１．　アフガンに見るイスラム圏の歩き方　メディアに携わる者たちよ！これが取材だ。机の上で記事を書くな。

パキスタンの辺境州とアフガンを旅するとき、アクバルというタジク人をガイドに雇った。
顔つきは結構、精悍に見えた。「そりゃそうだ。オレは10人殺している」と自慢げだ。
ゲリラに加わってカブールのソ連傀儡政権の兵士に夜襲をかけて稼いだ数字だった。 11人目を殺しに行って敵の検問で捕まった。
仲間は肛門に熱湯を注ぎこまれ、もだえ苦しんで死んだ。アクバルはその拷問の順番が来る前に何とか脱走に成功したという。
彼のガイドでパキスタンの辺境州を旅した。ペシャワールでハザラ派の親分ドクター・サディクに紹介してもらった。
武器密輸業者のマーケットがあるダッラの街も案内してくれた。
旅の目的にはアフガンの取材も入っていた。カイバル峠を下ってアフガンの国境検問所に行ったら 1万ドルの通行税を要求された。
皆様のNHK が来て気前よくその値段を払ったから日本人だけは特別料金ができた。
彼らは湯水のようにカネを使う。受信料を払う意欲はその時失せた。
アクバルはクエッタの先ピシン峠の検問所を推薦した。車でスレイマン山脈を越えてクエッタに向かう。
杏子（あんず）の花がきれいな山道を走っていたらマントを羽織った老人と小さな子供がこちらに手を振っていた。
乗せて欲しいかと思ってブレーキを踏んだ。助手席でまどろんでいたアクバルがそれで目覚めた。
一瞬で事態を把握したのか、怒鳴った。「殺されるぞ。ぶっ飛ばせ」。
言われるままに加速して老人の脇を走り抜ける。老人がマントを跳ね上げカラシニコフを引き出すのが目の端に見えた。
銃口から硝煙の立つのが見えたが、車には当たらなかった。「この辺の連中はみな盗賊だ」とアクバルは言った。
ピシン峠の検問所はただで通れた。入ってすぐ街があった。後にタリバンの誕生の地として知られるスピンボルダックだった。
街の広場にソ連製の装甲車があった。村人からそれを鹵獲した時の話を聞いた。写真を撮っていたら、アクバルが寄ってきた。
「オレはパシュトゥン語も分かる。連中はこっちを襲う気だ。さりげなく車に戻って、そのまま突っ走るんだ」。
乗り込んで発進させるのとほぼ同時に四方から彼らが駆け寄ってきた。国境検問所の方にUターンする暇はなかった。
逆のカンダハルの方向に逃げた。
村を見下ろす丘陵地帯で夕間暮れまで待って、日没の祈りの声が聞こえ始めた時フルスピードで街を走り抜け、検問所も突破した。
アクバルが授けた知恵だった。彼にはこれで 3度も命を助けられた。
それから数年してテレビ朝日の記者が同じ街で襲われて数百万円の身代金を取られたと現地の人から聞いた。
テレ朝はそんなニュースを流さなかった。
系列の朝日新聞はアフガンの人はいい人ばかりだと伝え、そこで井戸を掘る日本人のことをとてもいいことのように報じた。
その後、広島の中学の先生が朝日を信じてピシン峠からスピンボルダックに入り、頭を撃ち抜かれた遺体で見つかった。
「平和を愛する諸国民」なんて日本国憲法と朝日新聞が創った嘘っぱちだ。
それでも出かけたいのなら必ずいいガイドをつけることだ。特にイスラム圏に行くときは。

　２２．　「イスラム国」より残酷なのは、やっぱり中国

米国はそれまでの長いインディアン戦争で捕虜も、非戦闘員も皆殺しの悪逆を公然とやってきた。（ロバート・ベント報告書）
南北戦争の戦い方も同じ。両軍とも捕虜を殺し、敵の街では市民も殺し、トータルで 62万人もが殺された。
米国はよその国も同じことをやっていると思い込んで 19世紀末のハーグ国際会議で、偉そうに陸戦条約を提案した。
捕虜は殺すな、非戦闘員も殺すなのごく当たり前のルールが出来上がった。
しかし同じ時期フィリピンの植民地化戦争をやっていた米国はすぐ抜け道を作った。
「陸戦条約は正規軍のみが対象でゲリラには適用されない」と。発案者はあのダグラス・マッカーサーの親父のアーサーだ。
彼は抵抗するアギナルド将軍以下のフィリピン軍を一方的にゲリラと認定し、捕虜を拷問し、処刑もした。
「一週間銃殺」も発明した。月曜に右肩を撃ち抜き、火曜は左ひざ、水曜に左肩、木曜に右ひざを撃ち、金曜にやっと心臓を撃って殺した。
苦痛と死の恐怖を一週間味わわせた。
中国も米国と同じ傾向を持つ。
日本人はそれを日清戦争開戦直後に知り、山縣有朋が「生擒（捕虜）になるな」とする訓示を出している。
「生擒に遭わば死に勝る苦痛を受けついには野蛮惨毒の所為をもって殺害せらるるは必定なり」。
野蛮惨毒とは「耳を削ぎ、鼻を削ぎ、眼玉を抉りだし陰茎を斬り落として喉に詰め、やっと鈍ら刀で首を引き斬っていく」（秋山好古の副官報告書）。
中国にも死後処理がある。捕虜を斬首した後、胸から腹を截って心臓を取り出し、あとに石を詰めて死体を冒涜する。
手足は切断して民家の軒先にぶら下げた。
「日本軍は戦友の痛ましい姿にもじっと感情を抑え、中国人捕虜に報復することもなかった」（ベルギー公使アルベール・ダネタン）
蒋介石軍は、日中事変のさなか、日本兵が拉致され、半焼きにされ、まだ軍服がくすぶっている状態で日本側駐屯地近くに放置された。
兵士は苦しみ抜いて死んだ。
中国の残虐の極みを行く凌遅刑（りょうちけい）がある。太平天国の乱では首謀者がすべてこの刑に処せられ、生きながら体の肉を削ぎ落された。
民衆はその肉片を薬として珍重した。
一昔前にあった福岡一家4人殺しで、犯人の中国人留学生はこの凌遅刑をこの家族に行っていた。
日本人の多くはイスラム国の残虐さに驚いたはずだが、実はもっと残忍な国がほんの傍にあることをこの機に思い出すことだ。

　２３．　東京大空襲にはマニラ大虐殺が似合う理由

吉田清治は「済州島へ行って警官に下知し、家々から若い女を引きずり出してトラックに積め込んだ。同行の軍人は幌の中に入って女を漁った」と言った。
「女たちは戦場で性の奴隷にされ、恐らく生きて帰ったものはいないでしょう」とも語った。
それがみんな嘘だったと朝日新聞が認めた。最初は珊瑚落書き事件のときと似ていた。
編集担当役員の杉浦信之は「慰安婦問題は朝日新聞の捏造だといういわれなき批判が起きています」と開き直って反省の色もなかった。
それが珊瑚と同じに社長の木村伊量が退陣し杉浦も解任された。
後始末はいろいろある。まず「日本軍は20万人を性の奴隷にした」「手足をバラバラにして殺した」と教科書に載っている米国に行って、
教科書会社に「あれは誤りでした」と伝え、削除を頼まねばならない。
国連人権委員会にも行き、クマラスワミが引用したのは「ウチが捏造したもので証拠がないら取り消して下さい」と要請する仕事も待っていた。
さらに西海岸のグレンデールなど慰安婦像が建つところを訪れて市長に事情を説明して撤去してもらう。
ところがどうもそんな雲行きではなくなったきた。
辞めたはずの杉浦が復職して新しい役職ではつらつとやっていると聞く。
植村隆も 170人の弁護団を擁して世間に反撃に出ているという。
しかし事実は済州島も女狩りも軍法会議も吉田清治の名前まで嘘だった。裏の一つも取っていなかった。
この新聞は先日、フィリピン人の作家ショニール・ホセの「日本軍はマニラで 10万人を虐殺した」話を載せた。
10万人が死んだのはすべて米軍の無差別爆撃のせいだ。米軍自身が「まぁ半分くらいは」と小声で認めているが、ホセはそれを語らない。
記事はホセに勝手に話させただけで、どの一行も裏を取っていない。吉田清治の記事とそっくり同じ構成だ。
そしたらそれに前後して AP電がマニラ発で「日本軍は米軍の爆撃の合間に女子供を集めて計10万人を虐殺した」と荒唐無稽な話を報じた。
ヒュー・コータッチもジャパンタイムズに「マニラの 10万人虐殺が、原爆を含む米軍の日本の都市への集中爆撃を招いた」と寄稿している。
なぜマニラの一斉報道か。訝しんでいたら数日後日本の新聞が東京大空襲70周年を報じた。
そういえば、原爆忌が近づくとあちこちで南京大虐殺話が飛び出してくる。
米国だけが残虐ではない。日本も 30万人殺した。おあいこではないかという文脈になる。
そう考えると朝日は米国の都合に合わせて記事を書いているともとれる。
朝日の体質が改まらないのもその辺にホントの理由があるのかもしれない。

　２４．　NHKに住んでいる各国の「反日放送局」

北朝鮮で行われる公開処刑は、咎人を寝かせ、顎を銃の台尻で砕き、国に砂利を詰め込む。
処刑前「構え」「撃て」の合間に、金正日なり正恩なり、首領様に悪態をつかせないためだ。
調べたら「死体が語る中国文化」（樋泉克夫愛知大教授）に同じような咎人の口封じが出てくる。
中国では漢民族が支配者になるとやたら残酷刑が流行る。最期の一言封じの措置もやはり漢民族の明王朝の時代にあった。
明の残酷刑は生きたまま肉を剥ぐ。 10 切れ剥ぐと気絶する。処刑人は気合をかけ咎人の意識を戻させ、また肉を剥いでいく。
最期の日は咎人が苦痛に耐え兼ねて皇帝朱元璋を罵る可能性があるため「大きな桃を押し込んで口を塞ぐ」とある。
樋泉教授によれば刑を執行する前に仕事がある。咎人に大声で「皇帝の慈悲、父母の恩に感謝し、己の罪を悔いる」口上を語らせるのだ。
明の次の漢族支配者となる毛沢東もこの処刑前の口上をやらせた。
文革期、処刑人紅衛兵に囲まれて走資派がやらされた自己批判がそれだ。
その伝統は今に生きると中国人作家・慕容雪村がニューヨーク・タイムズに書いていた。
彼自身、学校をサボった罪により全校生徒の前に立たされて「私は規則も守れないダメ人間。立派な先生の期待を裏切った」と懺悔させられた経験があると。
習近平の処刑人役は中央電視台（CCTV) で、彼らは弁護士も入れない刑務所の奥までカメラを持ち込み、雪村によれば
「まだ判決も出ていない」推定無罪の咎人に「罪を告白」させる。
習近平体制を揶揄するブログを書いた大物チャーリー・シューこと薛必群も捕まり、CCTVに売春婦と寝た話を告白させられた。
処刑人役の CCTV は、大躍進を遂げつつある。胡錦涛時代には17ヵ所だった海外支局が今や70拠点に増え、
習近平を宣伝する外国語放送も英、仏、アラビア、スペインなど6か国語に増やした。
日本にも出てきた。拠点は東京・渋谷の NHK放送センターの中。
中立公正を誓って国民から受信料を徴収するNHKが、なぜ習近平の処刑人のために広いスペースを用意しているのか。
この疑問にNHKは「米国のABCも韓国KBSも入れている」と開き直る。
ABCといえば、米国では名だたる反日放送局だ。
トヨタ車の暴走の濡れ衣が着せられたとき、捏造した「暴走するタコメーター」映像を流した局だ。
KBSも然り。「韓国のTBS」と言われるほど反日番組で知られる。
それに日本は習近平の最大の戦略対象国なのに、なぜCCVTに日本語放送がないのか。
それは習近平の言い分も、捏造を含む対日批判放送もすべて「NHKが率先代行している」から。
NHKを「習近平の日本語放送」と思ってほしいというのだ。
籾井は VVTV を追い出して潔白を示すときだ。
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　２５．　朴槿恵に「旭日旗は韓国のためになる」と教えよう

ペリーは日本へ来た時「意に背けば江戸を焼き払う。降参したいときはこれを使え」と２旗の白旗を置いていった。
藤岡信勝がこのエピソードを「教科書が教えない歴史」で紹介すると、
東大教授の宮地正人らが「米国人はそんな酷いことをしない」と反論し、ひところ大騒ぎになった。
米国は戦う相手、例えばインディアン部族にも白旗の使い方を教えた。
ペリーが帰国した後、コロラドのサンドクリークでシャイアン族の集落を騎兵隊が襲った。
「シャイアン族の女たちは 6歳の幼女に白旗を持たせて戦意のないことを告げたが、白人たちはまずその幼女を撃ち殺し、女たちも皆殺しにした。
彼らは女たちの頭の皮をナイフで剥ぎ取った。（ロバート・ベント）
サウスダコタ州ウーンデド・ニーでも、第七騎兵隊がスー族を襲い、スー族は白旗を掲げたが、彼らは構わず女子供など 300人を殺した。
宮地はペリーが白旗を渡したという文書がどうのこうの云いするが、歴史学者なら米国人が歴史の中で有色人種にどう振舞ったかを基に
「白旗を渡した」蓋然性を考えるべきだろう。
日本に来た後、フィリピンでも独立させると民を騙し、植民地にし、抵抗する者は「最低でも 20万人は殺した」（米上院公聴会での証言）
ウーンデド・ニーの殺戮から 4年後、日本は清国と戦ったが、明治27年7月、今の韓国豊島沖で巡洋艦「浪速」が同クラスの「済遠」と遭遇した。
被弾した「済遠」は白旗を掲げ、停船した。しかし日本艦が近づくのを待って２基の魚雷を発射して遁走した。
中国が絶対に大国になれない理由の一つがこういう国際法のルールを守らない破廉恥な国民性にある。
因みに逃げた「済遠」は2か月後の黄海海戦でも仲間の船が日本艦にバタバタ沈められていくのを見て、海戦史上初の敵前逃亡をやった。
西太后は二度も恥ずかしい行為をした漢民族の艦長方伯謙を斬首にしている。
それから 10年後の明治38年5月27日、有名な敵前回頭をやった連合艦隊はロシアのバルチック艦隊と日本海でまみえる。
東郷艦隊は一時間後、戦艦「オスラビア」を沈め、以後の 7時間で戦艦、巡洋艦16隻を沈めてしまった。
翌28日、ウラッジオストックに逃げる残存艦の前に連合艦隊が現れる。戦艦「オリョール」の水夫プリボイは著書「ツシマ」に書く。
「取り囲む敵艦はマスト 1本、煙突１本倒れておらず、艦橋にも損害を受けていなかったと見える」
残存艦隊のネボガトフ提督は降伏を決め、旗艦「ニコライ一世」のマストに白旗を揚げた。
「旗艦の艦尾に掲げられたロシア海軍のアンドレーエフ旗も下され、日本の旭日旗が揚がった。（前プリボイ）
国際法規には降伏する場合、白旗を掲げたうえ、この艦の持ち主は貴方ですという意味で「艦尾に降伏した相手国の海軍旗を掲げる」のが形とされる。
先の戦争当時、日本と戦ってもいない韓国が「侵略の象徴」とか言って、旭日旗をやたら毛嫌いし、因縁をつける。
いつか日本との海戦のとき、旭日旗を揚げないと降伏と見なされず沈められてしまう。
白旗だけではダメなことは知っておいた方がいい。

　２６．　結局、オバマで米国は何が変わったのか

初の黒人大統領オバマが出てきたときの朝日新聞のはしゃぎようは、もう尋常ではなかった。
「日本にもオバマが必要じゃないかと日本をよく知る米国の友人が言った」と同紙記者の鵜飼某がコラムで書いた。
このスタイルの記事は、１００％創りものだ。
気の利いたセリフを思いついた。それを自分が言ったって記事にはならない。「米国の友人」が語ったことにする。
日本は「折しも歴史認識をめぐる論文で揺れ、過去が重くのしかかる」
論文とは朝日の自虐史観を嗤う田母神俊雄論文をさす。「重くのしかかる過去」とは後に朝日の捏造とバレた慰安婦強制連行とか
本多勝一の南京ウソ話のことだ。
９．１１以後イスラムは確実な脅威になってきて白人キリスト教徒の大統領では収まりそうになかった。
イスラム教徒の家に生まれ、ムハンマドの孫の名をミドルネームにもつオバマなら脅威を取り除けると思われた。
オバマはまず米国が蓋をしてきた臭い過去の清算を始めた。
先の大戦の後、グアテマラで知能遅滞児など 700人に生体実験をやって殺したことを認め、謝罪した。
かって属領にし、今も経済封鎖で苛めているキューバにも頭を下げた。グアンタナモ基地も撤去することになるだろう。
しかし貧乏人に冷たい医療制度を改めるオバマケアはスタートから難航した。
働かない黒人の健康のために、なんで俺たちが金を出さねばならないのかという意見だ。
オバマはアフガン撤兵を進めた。が、戦争終結を誰も歓迎しなかった。撤兵は見送られた。
米国は奴隷で成り立った国だ。初代大統領ワシントンは 400人の奴隷を使い、一人も自由にしなかった。
リンカーンは奴隷解放を言ったが、代わりに「中国から苦力を入れ、用済みになると殺処分した」（アイリス・チャン）
今は苦力の代わりに不法入国したヒスパニックが務めている。彼らは最低賃金 7ドルの半分で使える。
約 500万人の隠れ奴隷にオバマは「届け出れば3年間に限って許す」大統領令を出した。
この大統領令に対し、今 26州が裁判所に駆け込んで拒否する構えを見せている。奴隷とともにあった米社会の伝統は潰せないと。
期待されたイスラムとの和解も3年目に「アラブの春」が起き、カダフィー以下のイスラムの有力指導者がバタバタ潰されていった。
みなイスラムから脱却して近代化を進めた人たちだ。「オバマで油断させて、騙し討ちにした」とイスラム側は本気で怒っている。
あれほど期待を語った米紙もひたすらオバマは無能と嘲る。
戦争好きで、奴隷好きで、自国への批判は決して許さない身勝手国家米国。
オバマはそれを身をもって暴いているように見える。

　２７．　元駐日英大使・コータッチの偏見と無知

トルコはイスラム教国なのに欧州キリスト教国家の仲間入りを望んだ。
朝鮮動乱が起きると派兵し、獅子奮迅の働きをしてまず NATO 加盟を実現した。
しかし白人国家はなべて性悪だ。異分子トルコが慕ってくるのをいいことに苛めに近い使い方をしてきた。
同じイスラム圏のイラクを叩くときには空軍基地を使わせろと要求した。
EUは劣等生ギリシャは入れてやってもトルコは袖にし続けた。どころか彼らはもっと危険は「イスラム国を潰せ」を命じてきた。
さすがにお人好しも目覚める。トルコは欧米諸国のポチをやめて公然イスラムへの回帰を始めた。
途端にNATOは罵りまくり、ローマ法王も一世紀前にトルコで起きたアルメニア人虐殺を非難した。
ニューヨーク・タイムズも見てきたように虐殺ぶりを報じた。
トルコ政府はこの虐殺を完全否定し、バチカン大使も召喚、絶縁を厭わない姿勢を示した。
いつも白人万歳のジャパンタイムズも「虐殺否定が事態を悪化」の見出しでカナダ人歴史家グイン・ダイヤの記事を載せた。
この事件は第一次大戦さなかに起きた。トルコは宿敵ロシアを倒す好機と見てドイツ側について参戦し、ロシア領に攻め込んだ。
結果は正規軍の９割がやられる大惨敗だった。逃げ帰って国境の警備を固めたが、その事態に国内のアルメニア人が動いた。
同じギリシャ正教系のロシアと呼応して国境を守るトルコ軍を背後から襲った。
これまで平穏に住まわしてやったのに。トルコ側はアルメニア人の反乱を徹底鎮圧し、
ロシア国境沿いに住んでいたアルメニア人を500キロ南のシリアに強制移住させた。
「戦時下にあってトルコがとった措置は国防上当然のこと、ナチのホロコーストとは全く異質」とダイヤは言う。
ただ壊滅的打撃を受けたトルコ軍には兵員の余裕がなかった。
アルメニア人護送は「クルド人に任せたが、彼らは途中でアルメニア人を略奪し殺した」（同）
だから戦後「150万人を虐殺した」と非難されてトルコ人がキョトンとしたのも無理はないとダイヤは言う。
白人のイスラム野蛮人視を背景に生まれた一方的トルコ批判をきっちり糺している。
同じ紙面にそれを嘲笑うように元駐日英大使ヒュー・コータッチのコラムがあった。
彼は独フランクフルター・アルゲマイネ紙特派員カルステン・ゲミアスの「日本軍は 20万朝鮮女を拉致、性奴隷にした」という記事に
日本政府が抗議したことを取り上げ、「証拠もなしに歴史を書き換えるな」と頭ごなしに叱る。吉田証言の取り消しも認めない。
政府は「慰安婦は天皇から軍隊への贈り物」と米教科書に書いたハワイ大准教授ハーバート・ジーグラーにも抗議したが、
これも白人学者に対する「暴挙」と罵る。
ジーグラーの記述は旧約聖書の一節を思い出させる。「モーゼは言った。処女はお前らに与えよう」（民数記）
ジーグラーは日本も自分たちと同じに女を分配するものと思って「天皇の贈り物」と書いたのだろうが、日本の神はそれを破廉恥と戒める。
日本の神はコータッチらがダイヤに学び、謙虚になることを望んでいる。

　２８．　「パターン死の行軍」は白人による嘘

マッカーサーは本当に臆病者だった。日本軍がリンガエンに上陸したと聞くとすぐマニラを捨て、パターン半島の先のコレヒドール島に逃げ込んだ。
日本側は大きな犠牲を払って昭和17年4月、ここを落とした。米比軍はほとんど無傷だった。
ただマッカーサーの無策で医薬や食糧が欠乏し、かなりへばっていた。
戦車隊員のレスター・テニーはドル札の焼却を命ぜられたが、勿体ないから木の洞に隠した。
部隊のトラックも「ジャップに鹵獲されるのが癪でぶっ壊した」と自伝に書いている。
半島からはるか先の収容所へ移動する段になってさぁ困った。トラックを残した部隊はそれに乗って行けたが、デニー達は歩きになった。
日本軍は衰弱気味の米兵のために途中何か所もの救護所を置いて面倒をみた。
さらに朝昼晩にはお握りも与えらた。一日に 21万個もだ。フィリピン兵はコメの飯に感激したが、米兵は「パンを出せ」と文句を言った。
結局1日目は16キロ先で野営。翌日は20キロ先のパランガで休んだ。ここでは地元民が食べ物を手に米軍に徴用された身内の安否を尋ねてくる。
先日、その道をたどった。ガイドの女性は「大叔父もこの道を歩んだ一人で、疲れて道端で寝ていたら日本兵も見逃してくれて逃げられた」と話していた。
日本軍はフィリピン人と戦争したつもりはない。
比島戦のさなか、インドネシアを制圧した今村均中将はオランダ人の盾にされたインドネシア兵士に塩を持たせて「家族に届けてこい」と放した。
誰も戻らないと思ったら、ほとんどが戻ってきた。それを見た中将は彼らの軍隊ペタを作ってやる気になったという。
行軍は 4日目にサンフェルナンド駅に着き、貨車で収容所に運ばれた。
溝口郁夫「絵具と戦争」には行軍の途中、捕虜の士官に紅茶が振舞われる写真や海水浴を楽しむ米兵の姿が記録されている。
マッカーサーは独りメルボルンに逃げた後、この「死の行軍」の与太話を創作して世界に振り撒いた。
彼の嘘に乗ってテニーも「日本人士官は馬上から捕虜の首を刎ねた」とか嘘に嘘を重ねた。
民主党の岡田克也は彼を日本に招き、揉み手して謝罪している。
今回は外務省が愚かにも彼を日本大使館の晩餐会リストに入れ、まるで彼の主張が正しいかのような印象さえ与えた。
ところでこのパターン攻略戦のように、自軍の何倍もの「食わせなければならない捕虜」が出た時に白人国はどうしたか。
終戦時、各戦場では数十万の降伏日本兵が出たが、狡い白人はこれをPOW（捕虜）と呼ばず、JSP (降伏日本人将兵）とか名づけて食糧の提供すらしなかった。
ために日本兵たちは自分たちで畑をつくったりして自活してしのいだ。
日本人の親切心はいつも裏切られる。

　２９．　インドネシアでオーストラリア人が死刑になった理由

白人たちが新しい環境を求め、例えば米大陸に行った時、彼らはそこに住む人から七面鳥をもらって厳しい冬を越すと、
すぐ先住の人達を殺し、土地を奪った。白人はオーストラリアでもアボリジニを皆殺しにした。
シドニーの中心街にニューサウスウェールズ州立の図書館がある。
その蔵書に 1928年当時の日記があって「今日はアボリジニ17匹を殺した」とある。
その結果、白人はエアーズロックやグレートバリアリーフの素晴らしい大自然を手に入れた。
元豪首相ジョン・ハワードは「欧州人の入植がなければここが繁栄する国家にはならなかった」（朝日新聞2月18日）
マレー半島にきた英国人はここにアフリカの油椰子と、ブラジルのゴム林を入れてマレー人にその採取をやらせた。
英国人は彼らに僅かな賃金を払ったが、払うそばから中国人が彼らに阿片を売りつけてそのカネを巻き上げた。
インドネシアにはオランダ人がきて、もっと阿漕な搾り取り方をした。
マレーシアが独立国家になったとき、阿片の中毒患者は 10万人を超えていた。
マレーシアはその国土と人々を破壊した白人の統治の象徴に阿片を据えて「阿片を2グラム持てば懲役5年」「阿片15グラム以上の所持は死刑」と決めた。
笑えるのはシンガポールで、ここは阿片を売って儲けた中国人が建てた国だが、その素性を隠すために同じように「阿片15グラムで死刑」の規定を持っている。
インドネシアのバリ島を根城にした麻薬の密輸組織「バリ９」を仕切る豪州人ミューラン・スクマランとアンドリュー・チャンが2005年、
ヘロイン 8キロを持っていたところを捕まった。判決は当然死刑だった。
二人の処刑が迫ったことを知ってオーストラリア政府はインドネシア政府に人道的な見地から死刑を止めるよう迫った。
しかしインドネシア人の半分は皆殺しにされたアボリジニの親戚筋に当たる。「お前らが人道を言えた義理か」。
首相アボットが「アチェの津波被害にカネを出したではないか」と10年前の話を持ち出すとインドネシア側は切り返した。
東ティモール沖に海底油田が確認され、白人混血児グスマンが豪州と組んで独立させたのが 99年。
インドネシアを悪者扱いしたその阿漕なペテンを忘れてはいない。
インドネシアの頑なさを外電は非文明的と非難したが、なぜ阿片をそこまで拒絶するのかの解説は一切なかった。

　３０．　米国人がアジアの性被害者たちを作った

ラルフ・タウンゼントは米国人宣教師が日本人を毛嫌いし、中国人を慈しんだ理由を「中国人が哀れ過ぎたから」と
「暗黒大陸・中国の真実」に書いている。
宣教師の娘で、かつ宣教師の妻になったパール・バックは「そうかしら」と疑問を投げかける。
彼女の伝記には「白人というだけで謂れない優越感に浸り、愚かな中国人を見下す父」の姿が描かれている。
夫ジョン・バックもまた同じ優越感を中国人にもパールにも持っていて、それで彼女は離婚している。
米国人の「謂れない優越感」はアレクシス・ド・トクヴィルも言及している。
「優れた白人の下に黒人やインディアンがいる。それは人間と動物の関係に似る」
「白人は彼らを使役し、彼らが従わなければ、滅ぼしてしまう」
白人様にはへいこらする中国人と人種平等を言う日本人を比べれば、中国人の方が可愛いと思うし、「日本は滅ぼさねばならない」（セオドア・ルーズベルト）
と思うのも無理はない。
そんな偏見に加え、米国は歴史も浅く、米国人は教養も低い。
アジアにやってきた彼らは傍若無人に振舞って女と見れば自分たちの丗玩具と思い込む。
パール・バックは「性欲だけが強く、黄色い人種を見下す夫」をモデルに、その辺のアジア女を犯し、孕ませて逃げる米国人の物語をいくつか書いている。
その性欲は強さは驚くほどで、例えば終戦後の日本では「米兵の強姦などにより 4972人の私生児」（厚生省）が確認されている。
朝鮮戦争下の韓国で数万、ベトナム、カンボジアで 10万、フィリピンには20万の混血児がいいることが米議会の報告にある。
パール・バックはそうやって生まれた子の救済のために財団をいくつか立ち上げている。

　３１．　何でもナチスのせいにするドイツの悲劇

先の大戦でムッソリーニはギリシャに侵攻したものの、逆にギリシャ軍に叩きのめされてしまった。
ヒトラーはソ連侵攻を遅らせて軍を振り向け、3週間後にはギリシャのアクロポリスの丘まで制していた。
ギリシャの抵抗はヒットラーも感嘆するほど激しかった。
レジスタンスの抵抗も苛烈だったが、ドイツ軍はそれに容赦ない恐怖で応じた。
ドイツ兵が一人殺されると、報復にかってのローマ軍と同じに「デシメイイト」をやった。
付近の村の民を一列に並ばせ、10人に1人ずつ選び出して処刑していった。
ドイツ軍はまたフビライの軍隊のように略奪も好んだ。ギリシャ銀行から 5億マルク、今の金にして約 1兆4千億円を無利子、無担保で借り出している。
女も略奪した。フランツ・ザイドラー「売春・同性愛・自己棄損・ドイツ衛生指導の諸問題」によると独軍は 500ヵ所以上の性サービス施設を作り、
ギリシャ、ポーランド、ユーゴなどからかき集めた女を繋いで将兵らに性のサービスをさせた。
「彼女らをどんどん酷使せよ。できるだけ早く除去（死亡）できればなおよい」というのが「ナチの方針」だったとある。
ドイツ兵たちは行く先々でユダヤ人らを狩り出してはヒトラーのいう「最終解決」を進め、ドイツ市民を嬉々としてそれに協力した。
しかし彼らは戦後、「我々もヒトラーの犠牲者だ」と言い出し、ブラント首相がワルシャワのゲットーに跪いたことで、
国民の 2割を占めるナチ党員の責任はすべて許されたことにした。
ドイツ軍が侵略した国々には雀の涙ほどの賠償金を払って、これもあと腐れなく終わったと主張している。
雀の涙がどれほどか。例えばギリシャには 1億1500万マルクが支払われたが、これはギリシャ銀行から持ち出した額の四分の一にもならない。
各地での虐殺被害や徴発された数千の性奴隷への償いも一切なかった。
首相のメルケルもフランクフルト・アルゲマイナ紙のカルステン・ゲミアスも、
「我々はきちんと歴史に向き合って償ってきた」と傲然と言い放つ。
ゲミアスは吉田清治の嘘をもとに 20万人慰安婦強制連行を言う朴槿恵の肩をもって「安倍が歴史を改竄した」とか書く。
この男は東京にも５年いて何を取材したのか。彼が東京にいた時期に朝日新聞の社長が吉田清治の嘘を報じてきたことを認めて辞任し、
吉田の嘘を振り撒いた清田治史が大学教授の職を辞し、植村隆もまた世間の指弾を浴びた。
ゲミアスはそれに目をつむり、ドイツ特派員の伝統「日本をけなせ」記事を繰り返す。
そんな不遜なドイツに対してギリシャが先の戦争で蒙った被害は　2790億ユーロ、約36兆円になるとの試算を先日、公表した。
ギリシャはそれを請求する意向だが、メルケルは「ギリシャへの義務は済んだ」を繰り返すだけだ。
因みにギリシャがデフォルトに陥るとか騒がれた IMFの債務はたったの 15億ユーロ。
ドイツが銀行借り出し分だけでも返せばおつりがくる額だ。
ドイツは今こそ歴史を直視し、頭を下げるがいい。
そして二度と日本に謂れない因縁をつけるでない。

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