| 日本人が知らない３つの嘘 憲法、核の傘、日米同盟 伊藤貫 https://www.youtube.com/watch?v=R6PNn0jfUCc&t=1318s 戦後吉田茂から続く ”親米保守” では日本は滅びる！ 伊藤貫 松田政策研究所 2022/11/11 https://www.youtube.com/watch?v=4_MekzAYKa0 米ペンタゴン、国務省、CIAのアジア担当官と議論すると、彼らは最初から日本を独立させる気はないと露骨に正直に言っている。 次官補、日本部長を経験した人たちと 一対一で プライベートな場で議論すると 「我々の本音は日本を二度と独立させない」 ことだと言う。 日本は 名目的に独立 した気になって喜んでいる。 外交政策、軍事政策で正当の決断ということはできないことになっている。 日本が正当に独自の外交、軍事、経済政策を行おうとすると許さないのは、米国務省である。 自主防衛などとんでもない、というのが過去 80年間のアメリカの本音である。 30年ほど前 友達になったハワイ出身の ジョン・タガミは、シカゴ大学大学院で国際政治学を学び、アメリカの連邦庁の外交委員会のスタッフになっているが、 彼から最近以下の話を聞いた。 彼の父親は マッカーサー直属の通訳官で、マッカーサーが日本の高官と話をする際、常に通訳をした。 吉田茂は外務省のキャリア官僚で元駐英大使だったからマッカーサーは通訳なしで話をしようとしたら全く通じない。 タガミの父親が驚いたのは、吉田が マッカーサーに徹底して媚びへつらい、全てが マッカーサーの言いなり、胡麻をする、御世辞を言う、 マッカーサー様の言う通りにしますと言うのを聞いた時だったという。 マッカーサーは 幣原や 芦田は楯突くし、重光は堂々と敗戦国であることにおじけつかないで反論する。 こういう情況でマッカーサーは吉田を引き立てて占領政策に利用した。 日系二世の タガミの父親は、マッカーサーが思い付きで押し付けてきた憲法 9条に ペコペコする吉田に日本人の誇りはないのかと不満を持ったという。 ところが、タガミが日本の新聞を読むと吉田が堂々とマッカーサーと英語で渡り合って日本の立場を主張していると書かれている、 吉田を持ち上げる記事がいっぱい載っている。 だがそれは、占領軍にとっても大変都合が良いことことだった。 そういう芝居は、佐藤栄作も 中曾根康弘も メディの前ではいかにも対等な関係を装う態度をとり続けた。 ファーストネームで呼び合うなどは、いかにもワザとらしい。 対米交渉でまともな主張もせず全て言いなりになっているのに、マスコミを前にしてのプレゼンは堂々と張り合っている様に見せる。 これは米国務省にとってもイコールパートナーだと示せることは大いにメリットがある。 日米同盟の本質は日本封じ込めである。 「日本を二度と独立させない」、「国防能力を持たせない」、「永遠にアメリカの属国にしておく」 と決めたことが 80年間続いている。 私は ペンタゴンや 国務省の高官から日米同盟と日本の米駐留軍は日本を抑えつけるためにいるのだと聞かされてきた。 中国、ロシア、北朝鮮がどれだけ日本に向けた核戦力を増強しても、日本にだけは核を持たせない。 核の傘の無意味 日本の 東大、京大、防衛大の政治学者、親米保守の論客らは皆このことを信じて居る フリ をしている。 核の傘なんかないじゃないかと言った途端に大問題になって、朝日、毎日のみならず読売も産経も 「日本に守ってくれているアメリカを評価しないのか」 と大反論し、保守派同志で足の引っ張り合いになる。 僕 （伊藤）とか元防衛研究所の平松さんとか元陸将の矢野さんらが 「核の傘はない」 と言うと総反発を受ける。 アメリカに逆らって日本は生きて行けるのかという、このメンタリティは吉田茂がマッカーサーに屈服していたことと何にも変わっていない。 現在のアメリカの混乱は非常に根が深くてアメリカの価値判断の混乱は 60年来続いている。 最近の キャンセルカルチャーというのは、「お前には発言させない」 「お前の意見を聞く必要はない」 議論のキャンセルというのは、民主主義と 自由主義の終焉だ。 アナーキーになってしまった。 トランプは破壊力の強い 道化 で思考力は浅いが、トランプを支持しているアメリカの 45% はアメリカの危機感を持っている ー 古き良きアメリカは失われてしまっている ー 何とかアメリカを守らなければならないと考えている。 アメリカは既に分断されているし、2040年代になると内戦状態になる。 ハーバード大学のハンチントンは偉かった 次の時代は Clash of Civilization 文明の衝突の時代 が来ると言ってメチャクチャ叩かれた。 学界でも爪弾きだったが、「アメリカ人が価値判断を失って、アメリカ事態がバラバラになるだろう。 このままで行けば、2030年代か2040年代になるとアメリカは内戦状態になる」 と断言したが、今現在その通りになっている。 自民党、外務省、自衛隊、財界のこのままの考え方では日本は滅びることになる。 「評論集」 へ戻る |