　　　　　　　　プーチンよ、悪は米国に学び　　　　　　高山正之　　　　　　　新潮社　　2014年9月刊

　　　クリミア併合や民間航空機撃墜の ”黒幕” も敵わない、世界一のワルの正体　　　　　「歴史探訪」へ戻る

　　１．　「水に落ちた犬を叩く」ルーツは米国だった
　　２．　鬼畜 ”米英” が戦争をしたがる理由
　　３．　シリア紛争で喜ぶのは中東のダメ男
　　４．　日本の祝日は米国の「悪意」に利用される
　　５．　日本たかりを始めたベトナムの厚顔無恥
　　６．　「風俗利用」で米軍がカチンときた真相
　　７．　「７３１部隊」は米国のデッチ上げ
　　８．　権力者が絶対に手を出してはいけないモノ
　　９．　米兵御用達「国別女性対処法」
　１０．　こんな輩と共棲できるか！

　１１．　韓国反日ヒステリーのもとは妄想
　１２．　福島原発事故で一番ワルいのは米国
　１３．　米国の弁護士には「正義」も「公正」もない
　１４．　日本列島を逆さまに見ると面白い
　１５．　サザンが教えてくれる、大事な現代史
　１６．　海外に行ったら必ず現地ガイドを雇うべし
　１７．　日本は中国人犯罪のパラダイスになる
　１８．　キューリー夫人が開発した暗殺道具
　１９．　タイクーデター騒乱の元凶も、あの国
　２０．　世界でもっとも粗雑で幼稚な言語は？

　２１．　「伝統の英国王室」も一皮めくれば・・・・
　２２．　米国が名指す「軍事政権」はどれもいい国
　２３．　ポーランドはやはり天才の国
　２４．　朝日よ、「弾一発」でここまで読ませてみろ
　２５．　反捕鯨、本当の意味
　２６．　空を制した日本人の誇り
　２７．　戦争で飛び交った「ウソ」は「歴史」として定着する
　２８．　白人が抱く黄色人種コンプレックスとは
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　　１．　「水に落ちた犬を叩く」ルーツは米国だった

米政権機関の雇用機会均等委員会（EEOC) がイリノイの三菱自工につて記者会見する。
シカゴではEEOC副委員長で日系のポール・イガサキが会見した。
純日本人顔のポールはのっけに「三菱の工場では男性従業員が同僚の女性の乳房を揉み、股間をまさぐる」
「被害は 700人の女性従業員すべてに及ぶ」と驚くべき事態を明かした。米市民は驚く。一番びっくりしたのは当の三菱だった。
レーガンに「何とか雇用創出を」と頼まれ、州政府は税を優遇します。働き手は高い能力をもっていますと保証した。
いざ来てみたら、「税の優遇？聞いていないなぁ」。従業員は全米自動車労組に染まって、まるで日本の国鉄労組。働かない。
そんな連中を何とかまともにし、企業の人気も上がって、前年は大学教授が組み立てライン工に応募してきたりした。
「女性従業員が三菱に改善を求めると解雇され、男性にはもっとセクハラをやれと促した。ゆえに米政府が集団訴訟を起こす」。
米紙はここぞとばかり「米国女性を奴隷扱いさせるな」「日本ではセクハラ自由」と偏見まみれの嘘を並べた。
三菱は反論した。みんなで身に覚えのない嫌疑をかけられた授業員たち 2600人もシカゴのポール・イガサキの事務所前で抗議のデモをした。
企業労働者が企業のために立ち上がる。米国では聞いたことがない光景が展開された。
しかし事態は逆に悪化する。米紙が揃って黄色い日本人が不遜にも米政府に楯突き、やらせデモまで演出したと嘘で応じた。
女性議員も示し合わせたように三菱の不買運動を宣言し、人種偏見と闘っているはずのジェシー・ジャクソンも日本叩きに回った。
米政府と議会と新聞が結託して嘘を捏ねる。
この間、日本の特派員は米国に媚びて一切の批判報道を手控えれば、外交官も日米友好に傷がつくとか言って見ないふりを決め込んだ。
知日で稼ぐジェネラルド・カーチスらも祖国の汚さを晒してまで日本に義理立てする気などさらさらなかった。
かくて三菱は膝を屈してポールに 50億円を払った。これに続き黒人が就職できなかったと人種差別で三菱を訴えて 10億円を取った。
不採用になった身障者も同じく因縁をつけて訴え、同額を強請った。
「水に落ちた犬を叩け」は米国が発祥だった。
ポールも仕組みの一部だったことが後で分かる。日本人面のポールに日本を告発させれば誤魔化せると読んでクリントンが指名した。
ポールの前歴は日系市民連合（JACL) 代表。半世紀前マンザマに日系人を強制収容するとき裏切って米政府に協力した団体だ。
裏切り者は何度でも裏切るところに目をつけられた。
三菱訴訟の企みはクリントンが彼を指名した2年前から準備していた。
日本が TPP に参加するという。
その前にまず米国の素行を知る努力がいる。

　　２．　鬼畜 ”米英” が戦争をしたがる理由

昭和12年夏、蒋介石は20万精鋭部隊を投入して上海の日本租界を攻めた。
蒋には独、米もついて供与された 21機のノースロップ軽爆機が空から爆弾をばらまいた。
日本側は一握りの陸戦隊が援軍のくるまで3カ月間、中国軍を抑え込んだ。日本側の戦死者は一万を超えた。
同じ頃、英国はビルマ国王ティボーに保護国になれと要求した。
断られると宣戦布告して砲艦一隻をマンダレーに遡航させ、片端からビルマ人を殺した。国王は降伏した。英国側の被害はインド兵4人だけだった。
英米は何でその程度でも戦争というか。戦争なら資源や領土も合法的に奪える。
英国は国王と王妃をインドに流し、王女はインド兵に与え、王子らはすべて処刑した。
アッサムのお茶からエナンジョンの石油、モゴックのルビー鉱山も英国のものになった。
そこで英国は族部長殺しをまずやった。知識層や小さな村の指導者まで殺した。アウンサンの祖父もこの時殺されている。
次に英国はビルマのインド化を図った。
インドはドラビダ人からベンガル人まで人種も言語もほとんど州ごとに違う。信仰する宗教もイスラムやヒンズー、シークと多様だった。
英国はそれを悉く対立させた。宗教対立はパキスタン分離まで行き、今でも憎しに合い殺し合っている。
インド紙幣に今でも１５の地方語が書かれているように英国はインドに統一語を持たせなかった。
インドネシア人は日本軍が共通語を持たせてくれたお陰ですぐ団結してオランダ軍と戦って追い出した。
４億インド人が団結できなかったのはこの統一語不在のためだった。インド人は団結を忘れ、今も英国に楯突く気持ちを持たない。
英国はビルマにイスラム系インド人 60万人を入れ、華僑も呼び込んだ。
周辺の山に棲むカチン族やモン族を山から下し、キリスト教徒に改宗させた。
「首都ラングーンの人口の 61％がインド人と中国人で、36％がビルマ人だった」と英国の歴史家ファーニバルは記録している。
そして支那事変が起きた年にはマンダレーで待望のイスラム教徒と仏教徒の衝突があり、3000人が死んだ。
かって日本軍と英印軍が戦ったメークティーラで先日、仏教徒とイスラム教徒が衝突したとニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
衝突の根は「ビルマを多民族化した英国の植民地統治の遺産」を正直に分析していた。
日本の新聞は「ビルマには大昔からイラク教徒がいた」（朝日新聞）と意味のない嘘を書いた。
この心理がよく分からない。

　　３．　シリア紛争で喜ぶのは中東のダメ男

鳥もライオンもオスが力を誇示し、飾り立ててメスの気を引く。ヒトも同じ。
女が男を品定めする形が長い間守られ、人類はいい品種を残してきた。しかし多数を占めるダメDNA の男たちは己のダメさを自覚しないものだ。
彼らは選ばれないことを逆恨みした。例えばユダヤ教。経典には「夫以外の男とは通じてはならない（出エジプト記）」
「女の髪は男を惑わすからスカーフで包め（ヨブ記）」が入っている。
男に都合のいい教えはユダヤ教からキリスト教に引き継がれ、ホーソンの「緋文字」が生まれた。
孫宗教のイスラム教では夫を裏切って、もっといい DNAを探す姦通は石で打ち殺される羽目になった。
ヒンズー教はもっと直截に「夫が浮気しようが飲んだくれだろうが、妻は夫を神と思って仕えよ」と定める。
キリスト教圏は宗教の愚かしさをいち早く悟り、産業革命を迎えたが、ヒンズー圏もイスラム圏も「古い慣習に縛られて停滞した」と
イスラムの権威カナン・マキヤ米ブランダイス大教授は分析している。
そのイスラム圏で最初に脱宗教を宣言したのがパーレビ―皇帝だった。
「イランはアジアの西の日本たれ」と叱咤し、モスクの力を抑え、女性のチャドルを脱がせて「浮気は死刑」を廃した。
ホメイニ師が抵抗すると、欧米はなぜかそっちを支持して皇帝は追放された。今、イランは最も厳しいイスラムのくびきの下にある。
サダム・フセインもパーレビ皇帝に倣って、イスラムを抑えて世俗政権を建てた。
外相にはキリスト教徒のタリク・アジズを就かせ、黒髪をなびかせた女の軍人がバクダッドを闊歩した。
しかし欧米は不満分子のシーア派を煽り、イラク戦争を吹っ掛けてサダムを潰した。
シーア派の新政権は女にチャドルを被せ家の中に閉じ込めた。
リビアのカダフィーはイスラムの 4人妻制を廃し、女を家から出して学校に通わせた。彼の娘は医者になった。
NATO諸国は「アラブの春」を支援する口実で 600機の戦闘機を動員してカダフィを追い詰め、抵抗勢力に彼を引き渡して殺させた。
ムバラク政権も「アラブの春」に倒され、ムスリム同胞団が政権を握った。エジプトの停滞が始まった。
今、キリスト教国家はシリアの非イスラム政権パシャール・アサドを狙う。
お前らは目覚める必要がないというメッセージなのだろう。
アサドもやがて潰され、イスラム政権が生まれ、中東は停滞社会に戻っていくというのが欧米諸国の読みだ。
中東のダメ男だけにはとてもいい「アラブの春」になる。

　　４．　日本の祝日は米国の「悪意」に利用される

12世紀、満州の女真族が南に下ってきた。
南宋の政治家、秦橧は平和が第一と主戦派の岳飛を殺して女真族に和を乞い、絹やカネを貢いで戦いを避けた。
今の世で言えば、尖閣の体当たりの船長を丁重に送り返して北京に恭順の意を示した管直人みたいな男だった。
秦橧は今も蔑まれ、中国人はわざわざ彼の像を作り唾を吐く。
中国人の執念深くて嫌な性格は実は米国人にも通じる。
例えば南軍の将軍ロバート・リー。北軍の司令官に推挙されながら郷里バージニアに忠誠を誓って南軍の指揮官になった。
リンカーンはすぐバージニアを攻め、200エーカーのリー将軍の邸宅を没収し、彼の名を汚すために北軍の戦死者の墓で埋めた。アーリントン墓地だ。
フランクリン・ルーズベルトの根性も似ている。彼はヒトラーの Uボートで苦しむ英国を無視し続ける。
かっての宗主国が膝を屈して助けを乞うと、やっと武器貸与法をつくりオンボロ駆逐艦を提供した。
その法律番号が「1776」。英国の苛めを脱して米国が独立した年になる。
敗戦後、マッカーサーはまず日本を「残忍な侵略国家」に仕立て、その証拠として「残忍な指導者」とそれを実行した「残忍な将兵」を処刑させた。
彼を敗軍の将にした名将本間雅晴もこの機に乗じて辱めた上で処刑した。
「残忍な指導者」の方は昭和天皇の誕生日、昭和21年4月29日に A級戦犯として起訴された。日本人には思いつかない悪意だ。
そして 2年後の12月23日に 7人が処刑された。今生天皇の誕生日に当たる
マッカーサー憲法にも彼の悪意が滲む。憲法は 11月3日に公布された。明治天皇の誕生日、明治節にあたる。

　　５．　日本たかりを始めたベトナムの厚顔無恥

日本軍が降伏して間もない 9月2日、フランス植民地支配は終わったと叫ぶベトナム人のデモは膨れ上がり、
銃声がして教会の前にいたフランス人神父トリコワールが倒れた。即死だった。（ルイス・アレン「日本軍が銃をおいた日」）
それをきっかけにベトナム人は憎いフランス人を見つけては躍りかかり、さらに 4人が殺され、彼らの店が略奪された。
やがて英軍部隊がサイゴンに入り、まず監獄に閉じ込められていたフランス軍兵士を解放した。
「街頭に出たフランス兵らは狂ったようにベトナム人を殺して回った」（東南アジア連合軍最高司令部調査団）
彼らは半年前、日本軍のクーデター（明号作戦）で捕らえられ、ベトナム人政治犯と入れ替わりに監獄に繋がれていた。
連合軍指揮官のマウントバッテンはこの血腥い報復ごっこを終わらせるため日本軍を再武装させてベトナム人の鎮圧に当たらせた。
国際法違反だが、今も昔も白人が法律だった。
「しかし日本兵はベトナム人に逃げるよう促すだけだった」（マウントバッテン卿による終戦処理報告書）
日本兵はフランス人居留区の歩哨にも立たせられた。それでもタンディンで数百人のフランス居留民が襲われて半数が殺された。
ベトナム人が日本兵を殺さなかったワケはいくつもある。
彼らの反仏抗争は日露戦争さなか、日本に学ぶ東遊（ドンズー）運動の指導者藩偑珠（ファンポイチャウ）とその留学生に始まる。
藩は後にフランス官憲に捕まり、古都フエに蟄居するが、そこでの教え子にボー・グエンザップがいた。
そして昭和 15年、日本軍が北の国境ドンダンを越える。いわゆる北部仏印進駐だ。
フランス軍は銃火で阻止を図ったが、日本軍はそれを造作なく片付けた。
無敵と思われたフランス人があっけなく倒され、蒼ざめて降参する姿を見てベトナム人は高揚した。
陳中立（チャンチュンラップ）は鹵獲兵器を貰い受けて志願兵を募りながら山を下りた。
ハノイに着く頃には 2000人に増えたが、まだフランス軍の方が強かった。
陳は敗れたが、これが学校教科書では長い解放戦争の第一幕に位置付けられている。
大戦末期、ハノイ一帯は旱魃に見舞われ、多くの餓死者が出た。
「ジアラム空港の日本軍部隊は宿営地前に大釜を出して御粥を配った。ハノイの雑貨店ではフランス人経営者の日本人夫人が店先で炊き出しをした」
と同盟通信記者小山房二は当時の回顧を記録する。
そして昭和 20年3月の明号作戦でフランス政府軍が潰れ、彼らの備蓄米が放出され、飢餓は終わった。
反仏勢力が南でも北でも日本軍に手を出さなかったのはこうした経緯があったからだ。
しかし国際情勢はそう素直に事実を伝えなかった。
先日、訪れたハノイの歴史博物館では日本はフランスと並ぶ侵略国とされ、夥しい骸骨の山の写真と「日本軍は北部仏印進駐後、
フランスと共同支配し、200万人を餓死させた」という説明書きがあった。
一方、枯葉剤を撒き、北爆した米国の記述はぐっとソフトになる。アジアで悪いことをしたのは日本だけ。
そう言っていれば欧米諸国の機嫌もよくなって経済制裁も解いてくれる。
今、中国が脅威になった。だから日本に巡視船をくれとベトナムは言う。
ヒトにモノを頼むなら、その前に偽りの歴史ぐらい正したらどうか。

　　６．　「風俗利用」で米軍がカチンときた真相

カナンの地に向かうユダヤの兵は途中、ミディアン人を打ち負かして「総ての男を殺して家畜と家財を奪い、街を焼き払った」
凱旋した兵士にモーゼは怒って「なぜ女子供を生かしたまま残したのか。男は幼子でも殺せ。男を知っている女も殺せ。
ただ処女はお前たちの慰みに残していい」（「民数記」）戦争とは殺戮と略奪と強姦だとモーゼは言う。
古田博司｛「紙の本」はかく語りき｝にはロシア・リャザンを落としたモンゴル軍が「大寺院に押し入って大公妃や后妃を切り殺し、
主教と司祭を火炙りにし、あまたの住民も切り殺して街を焼き払った」
「彼らが通った後には、やがてモンゴル顔が続々と生まれた」「レーニンもその末裔の一人だ」とある。
先の大戦でベルリンに入ったソ連軍は「13万人を強姦し、その 20% が妊娠し、うち 90% は堕胎したが残り 10%は出産した」（H・ザンダー「1945年ベルリン解放の真実」）
ベトナム戦争に加わった韓国軍はソンミ村も真っ青な住民虐殺をやった。「犠牲者は30万人を超す」と米議会記録に残る。
強姦はもっと凄まじい。彼らは女を攫っては犯した。その結果「吊り目のライダンハイ（韓国人混血児）が3万5千人も産まれた」と。
先の大戦で朝鮮半島からの引き揚げ途中に犯された女性の調査（上坪隆「水子の譜」）では強姦犯の過半は朝鮮人で、悪逆ソ連兵の 3倍以上だった。
ヨーコ・カワシマ・ワトキンズはその目撃談は「竹林はるか遠く (So far from the Bamboo Grove) に残した。
そこでは朝鮮人による強姦ともっと酷い略奪と殺戮が描かれている。
ベトナム戦争での朝鮮人の振る舞いを思えば、いかに多くの日本人が半島で非業の最期を遂げたか、想像に難くない。
戦後、日本に入った米兵も例外ではなかった。日本側は米軍上陸を前に三業地の女性に頼んで慰安所を用意した。
しかし厚木に米部隊が入った夜、最初の強姦事件が起き、一日で 46件の強姦事件が起きた。（東京新聞）
被害は全国に広がる。この種の犯罪は講和条約発効まで続き、妻や娘を守ろうとして 2536人（調達庁調べ）の日本人が殺された。
彼らは聖書公認の行為なのにと恥じる様子もなかった。
世界中の国々が認める略奪と強姦。それを認めない国がある。日本だ。
日本人は戦に美学を持っていた。だから戦場での略奪も強姦も残酷な行為も許さなかった。
山県有朋は日清戦争で残忍を極める中国兵への報復さえ訓示で戒めた。
フィリピン上陸に当たって山下奉文は略奪、強姦、放火を軍命令として禁じた。
中国戦線も同じ。激しい戦闘で兵のアドレナリンが極限まで高まっても、米兵のように強姦することは許されなかった。
だから「P屋」が女郎を連れて軍の後を追った。
朝日新聞の植村隆と中大の吉見義明が「慰安婦は軍が徴発した女子挺身隊だ」と言ったが、それは嘘だ。
慰安婦は日本軍が「強姦しない軍隊」ゆえに生まれた独特の存在だった。
それをヒラリー・クリントンは言い替えた。彼女は米国が強姦と奴隷と略奪でできたことを知っている。
だから日本人のモラルを妬んで、こういう言い方をした。
橋下徹が「慰安婦は各国にもある」と言った。それは誤解で、各国にはモーゼの昔からみな強姦で済ませてきた。
戦場でカネを払う発想は今に至るまで持っていない。
橋本はまた米軍に強姦より風俗を利用せよと言った。米政府は怒った。
強姦もできない軟弱者と言われたと思ったからだ。

　　７．　「７３１部隊」は米国のデッチ上げ

フォーリン・アフェアーズ誌のジョナサン・テパーマンが
「７３１が防疫部隊とは真っ赤な嘘。生物化学兵器をつくり、残忍な生体実験をやった」という噂をもとに記事を書いている。
しかし半世紀たった今でもその噂を証明する証拠や証言は出てきていない。
代わりに「人道国家米国には入手不能な人体実験データーだったので石井部隊の実験責任者らの罪を不問に付してそのデータをもらった」
という嘘を流してきた。
だから証拠は出ないのは当たり前と米史家シェルダン・ハリスらは言う。それでも真実は漏れる。
「これが７３１部隊での人体実験の写真」が実際、中国朝鮮に出回った。
横たわる女性の乳房は削がれ、腹はた裁ち割られ、陰部に棒が突き立てられている。
そして彼女を取り囲むように立つ白衣の医師たち。しかしこれは昭和 3年の済南事件のものだ。中国兵が日本人居住区を襲って12人を惨殺した。
その検屍解剖写真はあまりに残酷過ぎて日本では公開されなかった。それをいいことに北京政府が証拠に仕立ててバラまいていたのだ。
７３１は人間を真空室に入れて破裂させる実験もやった。「目や口から内臓が飛び出し破裂した」と米国から漏れてきた話がある。
70年代、ソ連のソユーズ 11号で真空化事故があったが、人体は破裂も脱肛もしなかった。７３１の噂はここでも否定された。
同じ頃、米国が大戦前後にグアテマラで梅毒菌を知恵遅れの少女の目や脳に注入する残忍な人体実験をやって 83人を殺したことがバレた。
「米国は人体実験などできない」から７３１のデーターがほしかった、だから証拠も隠したという噂の根拠もこれで吹っ飛んだ。
これだけボロを出しながら日本軍残虐の象徴「７３１部隊」は生き残ってきた。
それを検証したいと言った安倍首相は朝日新聞によって首相の座から追われた。
そして再起した安倍に対し、今またテパーマンが７３１伝説の補修をやる。
これと対照的なのがナチについての報道だ。今も調査と検証が続く。
米弁護士エドワード・ヘイガンは 90年代、スイスの銀行を相手取ってホロコースト犠牲者の預金類を勝手に懐にしたと訴えた。
スイス側は汚名に驚き 12億5000万ドルの和解金を払った。その後、調べたら関係講座すべてを併せても 6000万ドル分しかなかった。
ユダヤ人の皮膚とされるランプシェードの調査も行われて、実は「仔牛の皮」（「ヒトラーの戦争」）だったことも分かった。
いつまでも被害者を売り物にして、「強請たかりをするものじゃない」という「ホロコーストビジネス」を批判する声が当のユダヤ人社会の中からも出てきた。
この違いは何か。中国朝鮮が被害者面して日本にたかるのは国民性だから分かるが、問題は米国だ。
テパーマンに偽りの歴史を書かせ、コロンビア大教授のジェラルド・カーチスも「なぜ反発を招く発言をするのか」（朝日新聞）と歴史の検証を阻む。
ホントの歴史は米国にとって余程不都合ということか。

　　８．　権力者が絶対に手を出してはいけないモノ

ウイグルの首都ウルムチの駅に降り立った時、確かにペルシャ人に似た人々が多い。
まだ覚えているペルシャ語で「青物市場はどこか」と聞いた。あの先を右へと懐かしいペルシャ語が返ってきた。
彼らは中国人を嫌っていた。中国人は彼らが話す言葉も彼らが信ずるイスラムも許さない。
中国語を押し付け、断食月ラマダンに昼食会を開かせて無理やり飯を食わせ、今は漢族と結婚させて民族の血を汚す政策に出ている。
中国人支配への抵抗の一つに「ウイグル時間」がある。中国は北京時間を押し付ける。でもウイグル人は自分たちの時間で起き、食事をとる。
これとよく似るのがインドのシリグリ回廊の先、日本軍が戦ったマニプール州など北東７州だ。
本来はビルマ領の地をインドは石油、タングステンなど地下資源に目をつけて戦後のどさくさに併呑してしまった。
インドはここにニューデリー時間を押し付け、さらに午後５時以降、外出禁止令を出している。
都知事猪瀬某が「世界の金融市場をリードするために日本の標準時を２時間早めよ」と言い出した。
権勢を張りたいものはどうしても他人様の時間をいじりたくなるものらしい。
東芝の創業者田中久重は１９世紀半ば、変わりゆく日足に合わせた万年時計を創った。その技術は今も真似できていない。
本当に偉い人は時を変えるのではなく、時を超えていくものだ。
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　　９．　米兵御用達「国別女性対処法」

パール・バックは長老派宣教師の娘に生まれ、半生を中国で暮らした。
1927年、蒋介石軍兵士が各国公使館を襲った「南京事件」が起きる。
日本領事館では乱入した中国兵が館員を殺し、領事夫人を凌辱した。
隣接する米、仏系の大学も襲われ、金陵大学副学長の「ウイリアム博士と震旦大の仏人教師が殺され、頭髪、髭から陰毛まで焼かれたうえ、
大腿部を切断され、遺棄された」（田中秀雄「もう一つの南京事件」）
パール・バックの家も襲われた。彼女はすぐ裏の中国人使用人の物置に隠れ、生きた心地もしない一日を過ごした。
翌日、米海軍に救出されると、その足で日本に逃げ一年ほどを雲仙で過ごした。
東京に戻った彼女は「日本が悪い軍国主義者だと誰が言うのか」と喧伝される日本は悪者説に疑問を投げかけている。
日本での日々は後に「大津波」を生み出す。過酷な自然に襮されながら、無常に生きる日本人の心と姿をしっかり捉えている。
間もなくして「大地」が出版される。
一躍、時の人となると、彼女は夫を捨てて政治プロパンガンダ屋のリチャード・ウォルシュと結婚。
彼の出版する反日雑誌「アジア」の編集長に就く。
彼女は中国の擁護者という顔のほか、実は実用書も数多出している。
それが「Amerasian」シリーズだ。
この言葉は彼女の造語という。 19世紀末、フィリピンを侵略してから戦争の度ごとにアジア諸国に出てきた米軍将兵は、
行く先々で強姦し、買春し、あるいは現地妻を娶ってきた。
その結果、産まれた「アメリカ人とアジア人の混血児」という意味だ。プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の同工異曲版ともいえる。
ピンカートンは蝶々夫人と結婚式を挙げながら「港ごとに女を置いて遊ぶのがヤンキーというものさ」と歌う。
だから自分の船が出航となれば現地妻も生まれた子ドローレも捨てて出ていく。ピンカートンは米国に戻って白人女と結婚する。
ドローレを思い出し「白人の血が入った子をアジア人の中に置くのは酷」と引き取りに行く。
我が子を取られて蝶々夫人は自殺する。日本人は後くされがなくていい。
パール・バックは様々なアメラジアンの例を挙げる。どの国の女はどう対処するか「米兵に与えるハウツーもの」にも見える。
先日のニューヨーク・タイムズ紙にその捨てられた混血児の実態報告があって、フィリピンには 25万人もいるとあった。
他にベトナム、カンボジア、タイ、ラオス、韓国にも何万といて「1982年アメラジアン法」で彼らに市民権を与えることが決まった。
橋下市長が「戦場には各国とも慰安婦がつきものだ。日本だけあげつらうのはおかしい」と言った。
対して、米国のサキ報道官は「言語道断で侮辱的だ」と市長を責めた。
日本は９００万軍隊が戦って混血児はいなかった。
３０万を超す混血児を生ませて、捨てて行った国が「侮辱的だ」とは笑わせる。

　１０．　こんな輩と共棲できるか！

イスラエルの建国は 1948年、国連本部で決まった。
最初は建国絶対不可のムードだったがトルーマンがユダヤ系企業から選挙資金を期待し、
欧州諸国も「ユダヤ人が自分の国から出て行ってくれるなら」と賛成に回り、ぎりぎりで承認された。大逆転劇だった。
世界に散ったユダヤ人が陸続と神の約束の地カナンに帰ってきた。
初代首相ベングリオンは感涙にむせんで同胞を迎え、そして啞然とした。彼らはユダヤの掟を破り、酒をあおり、豚肉を食っていた。
で、首相は考えた。骨の髄まで敬虔なユダヤ教徒を誂えよう。彼らの生活費は国だ出そう。彼らの兵役も免除しよう。
かくして「ハムディム」と呼ばれる黒づくめの人々が嘆きの壁の前に佇む。
建国してすぐ第一次中東戦争だ。以来、大きな戦争は 6回もあって、今も内外でテロは続く。
人々は 3年の兵役に加えて 40歳まで毎年 1ヶ月の兵役がある。
ただハムディムは妻を娶り、生活保護だから子供は気兼ねなく生み、気がついた時、彼らはイスラエルの人口の 20％、150万人にも達していた。
日本にも似たような不合理が戦後ずっと生き残っている。在日の生活保護だ。
在日は強制連行された者の子孫、と姜尚中らが言い立ててきた。だから生活保護は当たり前だと。
それは嘘で、いわゆる徴用はみな帰国した。
今の在日は勝手に居ついた者か孫正義の父のように戦後になって紛れ込んだ者ばかりだ。
彼らは生活保護を出せと長田区役所を襲い、日本人並みに増額しろと宇部の役所もメチャクチャに壊した。
なんでも暴力で押し通した。
朝鮮学校が高校無償化の枠から外されると差別だと騒ぐ。
日本人でもないのに、日本人と平等が当たり前という神経が笑える。
彼らは「日本人が不愉快だ」と靖国神社内苑の池に放尿した。
日本人は誰も彼らと共棲など望んでいない。

　１１．　韓国反日ヒステリーのもとは妄想

プノンペンの王宮の正面に立つ木は異様だった。瘤だらけの枝が幹に絡んで食中花みたいな花がびっしりとついている。
名を聞くと「沙羅の木」という。
お釈迦様は豚肉に中ってインド北部クシナガルの森で入滅した。
それを悲しんでお釈迦様の元に立つ 2本の木がいっせいに花を咲かせた。いわゆる沙羅双樹の伝説だ。
沙羅の木の前にはシアヌーク国王の遺体が安置された正殿がある。遺灰はメコンに流される。
ただ王家に限って遺灰の一部が王宮に安置される。
つまり「王宮とは王家の墓所」（桶泉克夫・愛知大教授）で、だから沙羅が花を咲かせるのに最もふさわしい場所なのだという。
カンボジアには王家を除いて墓がない。もう一つの特徴が「骨の髄までベトナム人を嫌う」心情だ。
彼らはかってインドシナ半島で威を張った。
それはアンコールワットの威容にも、シェムリアップの地名にも窺える。「シャムを打ち滅ぼした」という意味だ。
そこにベトナム人がきて戦ったものの全て負け、穀倉地帯のメコンデルタまで奪われてしまった。
そして仏印時代、フランスの植民地に組み込まれると、フランス人代理としてこの国を仕切りにやってきたのがベトナム人だった。
ベトナム人はいつの間にかカンボジアの支配階級に入り込んで、医師も外交官も彼らが占めていった。
何をやってもベトナム人には敵わない。この国民的怨念に乗ったのが実はポル・ポト派だった。
犠牲になったのはベトナム系カンボジア人で、この時は数万人が殺された。
民族の純血を訴えたポト派が次にやったのが都市に住む人々の下放だった。下放されたのはベトナム人かその血族。
2万人を拷問し、処刑した。拷問されたのがベトナム系の知識人、拷問する少年兵は農民の子弟、つまりクメール人だった。
今の首相フンセンもベトナム系だった。彼は身の危険を感じて逃げ、やがてベトナム軍と共に戻ってポト派を倒して今日に至る。
今カンボジアで「ポト派の虐殺はなかった」説がかまびすしい。「あれはベトナム人の作り話だ」と。
それを見て、ふとお隣の韓国を思い出した。
工業化するにもおんぶに抱っこ、経済破綻すれば何度も救ってもらった。
ポト派なみに虐殺しようにも日本人は手近に居ない。
で、慰安婦やら竹島やら、妄想を育ててはヒステリーをぶつける。
こちらも一緒に住みたいと思う相手ではない。

　１２．　福島原発事故で一番ワルいのは米国

３・１１から丸 2年。朝日新聞にちょっと驚きの記事が載った。
東電福島原発に駐在した元米GE の責任者へのインタビュー記事だ。
なんで驚きかというと、朝日はあの震災発生時から事故を起こした原子炉が GE社製ということをずっとぼかしてきたからだ。
例えば、発生間もないころの原子力担当編集委員、竹内敬二の「甘い想定」という記事。
「格納容器には弁は「日本では炉心溶解が起こらない」としえ装備されていなかった。海外の動きにおされて導入した弁が今は命綱になった。
当初の事故想定がいかに甘かったかを示している。
これだけだと原子炉は日本製で、ガス放出弁すらつけてなかったと読める。
でも、炉は GE社製で、弁は東電が米国のスリーマイル事故を見て取り付けたものだ。
「想定が甘かった」のはGE社だったのに、朝日はまるで東電の想定がなってなかったように仕立てて、以後の原発廃止デマの基にしてきた。
GEの責任者は沖縄生まれの日本人で基地反対闘争に青春を燃やし、その後、船員をやっていてGEに拾われ、
熱中性子も臨界も知らずに沸騰水型原子炉の専門家になった。
受け持った「福島の炉はGEの設計ミスも含め、いくつかの異常な事態も経験した」と明かす。
中でも応力腐食割れは酷かった。高圧蒸気のパイプや炉心を包むシュラウドが次々割れて放射能漏れが起きた。
発電用タービンも破断し、燃料棒被覆管もダメ。要するに完全な欠陥炉だった。
炉は運転不能になったが、GEはなにもしなかった。
それで東電と東芝など日本のメーカーが協力して解決に当たった。朝日が軽蔑する仲間たちだ。
見かけ以外すべて日本製になったGEモデルの原子炉は以後、３・１１の大津波まで故障を知らなかった。
インタビューではこれに触れずに「原発は危なくないのか」と記者が誘導し、「東電がいかに安全に無関心か」を、
GE駐在員としての苦悩をしみじみ語らせる。
彼が確かめた配管はとっくに安全な日本製に替わっていることは言わない。米国人の嘘つきがすっかり身に就いた口ぶりだ。
彼が触れないもう一つのポイントが、なぜGEは応力腐食割れなど欠陥を無責任に放置したのかだ。
今、サンオノフレ原発が、三菱納入の蒸気発生器が故障した、おかげで廃炉にせざるをえなくなったと米国側は三菱を訴えている。
トヨタのレクサス訴訟と同じ、ほとんど言い掛かり訴訟だが、三菱の仮に不具合があったとしても、GEの欠陥原子炉の深刻さをは比べ物にならない。
それなのに、なぜ当東電が GEに求償しなかったかというと、原子力賠償法4条に「東電など事業者以外は賠償の責任はない」とPL法適用を禁じているからだ。
当時の原子力事業は米国の輸銀や、それこそGEからの借入に頼っていた。
面倒見てやっているのに PL法など考えるなという米側の意向でこの一項が挿入されたとおわれる。
GEのお陰でというか日本はそれで立派な原発を作れるようになった。輸出も好調だ。
インタビューはその日本製原発がどんどん輸出されていく現状に触れ、朝日新聞は彼に「それでいいのか」と言わせる。
どこにも一片の真実はない記事。
それでいいのかとこっちが聞きたい。

　１３．　米国の弁護士には「正義」も「公正」もない

東独は東陣営に属していた。ヒトラーに侵攻されたポーランドも、だから戦後ずっと東独に賠償を求めなかった。
しかし東西ドイツが統一したら話は違ってくる。さぁ賠償してもらおう。
ただ時期が悪かった。当時の米大統領は弁護士クリントンだった。
彼は国家間交渉ではユダヤ人などの救済を考えるべきだとか言って、米国人を交渉に割り込ませた。
ロサンゼルスのミルバーグ法律事務所のメル・ワイスと子分のバリー・フィッシャーだ。
結果、ドイツは 25億ドルの国家賠償をする他に、クルップ社やダイムラー社、ライカ社などドイツ民間企業も別口で 25億ドルを支払うことになった。
「これらの企業はポーランド人やユダヤ人や捕虜を強制労働させて利潤を得ていたから」という口実は米国人弁護士たちの知恵から生まれた。
戦争賠償には世間常識がある。それなら金持ち企業を巻き込んでそっちから取ればパイは大きくなる。
彼らの祖先は旧約聖書の時代から勝てば領土も財宝も略奪のし放題だった。
発案者のバリー・フィッシャーは折角のアイデアだ、他でも稼げないかと考えた。
彼は戦後の清算が済んでいない日本と北朝鮮に目をつけた。朝鮮日報は 2000年末に「フィッシャー弁護士が平壌に来た」と伝えている。
2年後、金正日は小泉首相を呼んで国交正常化を語った。バリーはこれで日本の政府と企業から好きにカネが取れると金正日に囁いたはずだ。
ただその前に日本人を怒らせる隠し事は始末しておけと彼は忠告した。
拉致被害者の存在を金が明かしたのはこのバリーの忠告に従ったものと推測される。
田中均も「正直に謝れば日本人は絶対に許すものだ」と口添えしたと思われる。
しかし日本人は金輪際、拉致を許さなかった。賠償は遠い夢となった。
バリーは北朝鮮を見限って 2年後、今度は中国に渡った。
華東政法学院教授の菅健院教授らが立ち上げた「世界抗日戦史実維護連合会」の04年の活動報告書には、
強制労働の廉で日本企業を訴える原告団代表にバリーが就いたと報じられた。
バリーが南京大虐殺や石井731部隊も賠償の対象に手を広げたと報じられた。
しかし石井部隊の証拠写真が実は済南事件で中国人に惨殺された邦人女性の検視写真だったり、南京から骨の一片も出なかったり。
さすがの彼も以後の話は聞かない。
今年、韓国にいた。
「海外に流出した韓国文化財回収のため米国で訴訟を起こす。バリー・フィッシャーが担当する」とコリア・タイムズ紙にあった。
彼の指導で日本企業を訴える動きが韓国で始まっている。
今回、新日鉄住金に強制労働の賠償4億ウォンの支払いを命じたソウル高裁の裁判もその一つだ。
朝鮮は日本の保護下にあって戦争もしていない。
日本に恩義こそあれ、排外も賠償請求権もない。
おまけに日韓条約では新日鉄の労賃に至るまで請求権放棄で合意している。
何の根拠もなしでその気にさせるバリーも人が悪いが、その気になって騒ぐ韓国はもっと始末が悪い。
国交断絶か国八分か。

　１４．　日本列島を逆さまに見ると面白い

日本を上下逆に、つまり中国大陸を下に、その上に日本列島が下弦の月のように描かれた地図がありますと先日の東京新聞のコラムにあった。
逆さ地図は昔、富山県が創ったとか。その地図を眺めているだけで日本と大陸の関係が妙に生々しく浮かんでくる。
コラムも「大陸側からは日本が太平洋への出口を塞ぐように見える」と続く。
こうしてみると大陸からは日本がホントに憂鬱しかったと思う。
で、最初に蓋する日本に挑んだのがモンゴルだった。彼らは対馬で捕らえた女たちの掌に穴をあけ綱を通して舷側にぶら下げ来襲した。
彼らは 2度来た。勝てば彼らは身の毛もよだつ殺戮と強姦をこの日本でやった。
日本人は消え、源氏物語も法隆寺もみな燃やされてしまっただろうが、幸い日本は二度の元寇を跳ね返した。
3度目は満州王朝清の軍勢がドイツの軍艦に乗ってやってきた。日本は彼らが黄海を出る前にみな沈めてしまった。
4度目はロシア軍だった。日本はロシアの三つの艦隊をすべて屠っで、海では大陸国家は海洋国家に勝てないことを教えた。
ロシアは悔しくて先の戦争で日本が降伏した後にカムチャツカから攻め込んできたが、出たしの占守島（しゅむしゅ）で手ひどくやられた。
5度目のロシア人は武装解除した日本軍にも勝てなかった。
どんな強国もこの日本列島の弧は敗れなかったのに、ここにきて習近平が海洋強国論を語り、漢族として日本退治に出ることを仄めかしてきた。
ただ彼らには海に出たこ歴史がない。いや鄭和の航海があると威張るが、彼も乗組員もウィグル人だ。
漢族にとって「海は常に恐怖」（黄文雄）だった。
習近平が 6度目の挑戦をしたところで後世の歴史には「日本にとって最も弱い相手だった」と記録されるだろう。
逆さ地図はそんな想像力も与えてくれる。

　１５．　サザンが教えてくれる、大事な現代史

サザンオールスターズの活動再開と新曲のCMが朝日新聞の見開き全ページ広告で載った。
その歌詞を見て、これも桑田佳祐一流の皮肉なのかという気もしてきた。
「何気なく観たニュースでお隣の人が怒っていた / 教科書には現代史をやる前に時間切れ /　そこが一番知りたいのになんでそうなっちゃうの？・・・」
韓国がわけ分からずを言う。でも何がどうなっているのか、その辺の歴史を学校では教わらなかった、といった趣旨だ。
思えば、確かに中学の歴史の授業は明治の前、大政奉還で終わっていた。
今もそのままらしい。大学で教えた学生は自分の祖父の世代にあった先の戦争もよく知らなかった。
入試が1月から始まり「現代史を教える3学期の授業が潰れて」とか言い訳されてきた。でもそれならカリキュラムを変えれば済む。
今の教科書で幅を利かす網野善彦の「百姓は貧しかった」史観をやめればいい。どうせ中身は嘘ばかり。省いたって実害はない。
それでできた時間で現代史をやればいい。そうなれば朝日や中大の吉見義明が「これが真実です」という「過酷な朝鮮統治」とか
「東南アジアでの日本軍の蛮行」とかもだれ憚らず教壇から吹き込める。
しかし日教組も朝日もこの勿怪の幸いをずっと活用せずにしてきた。
なぜか。ヒントになる写真が朝日にあった。「隠された地獄絵」「不許可写真」の見出しで、支那事変の折の死屍累々写真を載せていた。有名な写真だ。
米国は中国に新鋭爆撃機と教官シェンノートをただで提供して中国空軍を創らせた。
その初陣が昭和 12年8月、上海・黄浦江にあった巡洋艦「出雲」の爆撃だった。
しかし中国機はみなやられた。最後の 1機は逃げ出し、途中、着陸の邪魔になる爆弾を捨てた。
それが上海の街中で炸裂し数百人が死んだ。写真はその現場を撮ったもので、日本では「残酷につき掲載不許可」とされた。
事変にはドイツも一枚噛んだ。中国に武器と知恵をつけ、ために邦人救出に出動した日本軍は１万余の戦死者を出した。
国民は犠牲の大きさに泣き、さらに米独ソがぐるになって中国を焚きつけ、日本人と殺し合わせる構図にやり場のない怒りを感じた。
現代史は「日本だけが悪い」史観では描けない。日本も駒の一つで、お互いどんな思惑でどう絡んだかを教えざるを得ない。
教えれば、朝日も嘘記事は書けない。つまり現代史を教えなければ、どんな嘘も吉見義明も罷り通るというわけだ。
その9年前に済南事件があった。上海と同じに各国居留者がいる中で中国軍は邦人だけを選んで襲い、12人が惨殺された。
被害者の顔の皮を剥がれ、24歳の女性は乳房を抉られ、腹を裂かれ、陰部に棒を突っ込まれて殺されていた。
その検視写真は「隠された写真」になった。この写真を江沢民は「731部隊の中国人女性人体実験がこれ」と今も中学、高校の教科書に載せている。
現代史を教えないからこそできる騙し術は朝日が江沢民に入れ知恵したとも言われる。
サザンの詞は奥が深い。

　１６．　海外に行ったら必ず現地ガイドを雇うべし

現地ガイドと世間話をしているうちに思わぬ話を聞きだせるときがある。
南京に行ったときにガイド載國偉は「実は南京大虐殺のネタは私が本多勝一に話した」と言った。
本多は検証もしないまま載の話した通りに「中国の旅」を連載した。
「筑紫哲也や久米宏もきた」。彼らも何の疑いもなくこの中国人の言葉を信じて帰った。
載はいわば中国の吉田清治みたいな男だった。
旅順の東鶏冠山で会った女性ガイドも楽しかった。
日本軍はここで戦死したロシア軍司令官コンドラチェンコ将軍を顕彰した石碑を建てたが、彼女はそれを指さして
「日本軍は彼を憎んで彼の名を刻んだ石塔を建て、唾を吐きかけ、石をぶつけた」と説明した。
南京の梅花山にあった汪兆銘の墓は爆破され、その跡に後ろ手に縛られて跪く彼の像が置かれ、みんなが唾を吐きかけたと聞いても、もう驚かなかった。
ベトナムで会った男性ガイドは長年抱かえていた疑問をあっさり解いてくれた。
疑問はベトナム戦争の終わり方だ。 1973年、米国はベトナムからの撤退を決め、3月末には全軍が引き揚げた。
同10月には、その功とかでキッシンジャーにノーベル平和賞も出た。
しかしベトナム戦争は終わらなかった。もう 2年戦って 75年4月末、サイゴン陥落をもってやっと終わった。
「それは我々華僑を締め出すためだったと思う」とガイドは言った。
ベトナム華僑の根っこは 17世紀、明の滅亡時に逃げ込んできた明軍兵士といわれ、子孫は明郷（ミンフォン）と呼ばれた。
19世紀末、フランスがここを植民地にすると約 30万に膨れ上がっていた明郷はフランス人の手先になって 650万人のベトナム人を支配し、
仏印の経済実権を握った。明郷は兵役も免除された。
その後に流入してきた華僑も含めベトナム戦争前には「北ベトナムに 25万、南に 150万、その半分が西ショロンに棲んでいた」（在日客家、載國輝「華僑」）。
華僑はベトナム社会に深く根を下ろし、支配階層にのし上がっていた。
もし米軍撤退という大国の温情のもとで南北統一をやったとしたら、新政府はベトナム社会に根を張る華僑を排除する大手術は実行できなかったであろう。
実際、統一後、シュロンは文字通り解体された。華僑は植民地時代を通してベトナム人から搾り取ったカネを金塊に替えて壁に塗り込んだ。
それでベトナム人は彼らの家の壁も天井も剥がして金塊を没収した。差別化も始まった。
よその国に来て、よその国の民を搾取して儲けようなど天も許さない。
北京政府は文句を言った。ついには中越紛争まで仕掛けたが、中国軍は逆に返り討ちにされた。
よその国に棲むにはそれなりの節度が必要だ。
参政権をよこせ。朝鮮人学校にも補助金を出せとか馬鹿を言っていると、ベトナム華僑と同じ。
そのうち叩き出されるから。
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　１７．　日本は中国人犯罪のパラダイスになる

胡錦濤の娘婿主宰の「新浪網」で戦争に関する意識調査があった。
「許可があれば捕虜でも女子供でも殺すか」の問いには 68％がイエスと答えている。
命令ではなく許可というところが凄い。殺しくてうずうずしている国民性がよく出ている。
日本人についての設問もあって、28.4％が「日本人なら直ちに殺す」と答えている。
中国人の 4人に1人はいつも日本人を殺そうと思っているということだ。反日教育の確かな実りといえる。
だが、彼らが残忍なのは教育の成果というより、中国人固有の民族性と見た方がいい。
そして今、反日教育は十分に爛熟して民族特性を刺激しまくる。日本人を虐殺した通州事件がいつ再現されてもおかしくない。
中国をずっといい国だと書いてきた朝日新聞が先日、元経産省北東アジア課長に「中国在留邦人は家族にオープンチケットを持たせろ。
でも日航、全日空はダメ反日デモがあっても飛べる外国航空のチケットを持たせろ」と非常事態を語らせた。
やっと真実を伝えたが、さて間に合うか。

　１８．　キューリー夫人が開発した暗殺道具

夫人の祖国は 17世紀頃から周辺諸国に蛋食され、19世紀までに何度も独立しては大国に分割され消滅する歴史を繰り返してきた。
彼女が物心ついた時はロシアの支配下で、彼女の父は大学教授を首にされ、彼女も大学進学を許されなかった。
それで彼女はパリに出て、卓抜した学者ピエール・キューリーと会って、研究を重ねることができた。
そして見つけた新元素。彼女は消えては結ぶ泡沫のような新元素と祖国ポーランドの姿を重ね合わせて、ポロニウムと名付けた。
彼女は夫と共に新元素ラジウムも見つけている。その功績でノーベル物理学賞と化学賞を受賞した。
ポロニウムの名が、受賞からほぼ 1世紀後に再浮上した。
2006年、プーチン批判を続けた元ロシア情報局員リトビネンコがロンドンで死亡した。体内からポロニウムが検出された。
リトビネンコはイタリア人学者とピカデリーサーカスの寿司屋で会食中にごく微量のポロニウムを盛られたとみられる。
常時、保有し、暗殺用に小分けできそうなのは米国とロシアと中国など核保有国で、保有する主目的はプルトニウム型核兵器の起爆剤としてだ。
ポロニウムのα線をペリリウムに充てると大量に中性子を出す。それで瞬時にプルトニウムを核分裂させる。
あの長崎原爆もポロニウムが使われた。
そういうわけでリトビネンコ事件ではロシアがほぼ犯人と名指しされたが、この事件はあらぬところにも疑惑を飛び火させｔ。
彼の死に様が明らかになって、その 2年前に死んだパレスチナのアラファト議長の妻スーハが「夫と同じ症状」と言い出した。
スイスの医師団が墓を暴いて調べたら、やっぱりポロニウムが出てきた。
犯人はイスラエルと言われる。

　１９．　タイクーデター騒乱の元凶も、あの国

バンコクで赤集団と黄色集団が角突き合い、街をマヒ状態にしている新聞報道があった。
さっぱり分からないのは、肝心のキーワードが抜けているからだ。キーワードは嫌な予感通り、中国人だ。
タイには地元生まれのコンタイと、後から流れ込んだコンチンがいる。チンは清。華僑のことだ。華僑の僑は根無し草を意味する。
東南アジア諸国がそうであるように、彼らは居ついた国の権力者に取り入り、うまい汁を吸い、吸い尽くしたらさっさと出ていく。
そのいい例がシンガポールに李王朝を築いた李光輝（リークァンユー）だろう。
彼の祖父は中国からベトナムのベンハイに流れ、仏印政府の手先になってベトナム人を搾りに搾った。
父の代にマレー半島に移り、英国人に仕えて阿片を商った。
彼の代でシンガポールに行き、華僑王国を築いた。今は息子の李顕龍（リーシェンロン）がこの小さな島国の王様だ。
タイにも多くの華僑が流れ込み、CP グループの謝国民のようにタイの経済、政治の中枢に食い込んだ。
しかし他のアジア諸国が華僑に生き血を吸われ、衰退する中で、タイは少し違う道を歩んだ。
プミポン国王は根無し草の華僑に食い逃げをさせないよう、彼らの定住化を図った。
具体的には中国語をやめさせ、名もタイ風にさせ、漢字の看板も禁止した。それが嫌なら重税を課した。
カネが命の華僑は従い、形だけでもコンタイを装った。不思議なもので形を整えると、心根も改まる。
しかし華僑がみな善人になるわけもない。その見本がクラ運河計画だ。
マレー半島が最も細くなるのはタイ領ソンクラで、幅は僅か 60キロ。ここに運河を掘ればインド洋から南シナ海に行ける。
工費は 70億ドル。湾岸戦争で日本が出させられた拠出金より安い。
ただそれができればシンガポールは不要になる。
タイ政府がクラ運河計画を語り始めるとリークァンユーは華僑の誼を通して賄賂を贈り、ともに利を得て話は立ち消えた。
タイを中国に売ろうとした華僑もいた。スチンダだ。
彼は中国と通じて戦車から歩兵銃まで買い入れ、中国人軍事顧問も入れた上で、91年にクーデターを起こして政権を握った。
中国の軍事傀儡政権の誕生にコンタイは怒った。怒るコンタイに定着したコンチン子弟が同調した。タイ史上初めてのことだ。
20万人の市民がスチンダ打倒デモを展開すると、中国軍事顧問団はそのデモ隊に向けて銃撃させて 300人が死傷した。
プミポン国王は怒り、スチンダは追放された。
しかし悪い華僑の種は尽きない。警察官僚あがりのタクシン（邱達新）はタイの基幹通信産業をシンガポール華僑に売り、
さらに中国の鉄鋼集団、自動車産業を入れて「タイの中国化」を急いだ。
彼の善政とされる北部タイ開発も、要はラオスまで来た中国勢力のための入り口整備だった。
タクシンは中国と結んで国王より強い政権を作ろうとして国を追われた。
今は彼の妹が政権を握るが、これに反発する黄色集団のリーダーはいい華僑の一人、シンハビールの跡取り娘チタパット嬢だ。
中国が付け込めないように議会を閉じ、国王親政にせよとまで訴えている。
日本の新聞は北京に遠慮して「悪い中国」とは書かない。
でも「シンハー飲んでエールを送ろう」くらいは書けるだろう。

　２０．　世界でもっとも粗雑で幼稚な言語は？

中国語が喧しいのは理由がある。中国語には時制も品詞もない上に語彙も少ない。
「宣伝」も「階級」も「民主」も「共和」も「共産主義」も、みな日本が作った言葉だ。
それが日本から届くまで彼らは思いの半分も表現できなかった。残り半分は声量と暴力で理解させた。
結果、適者生存で大声の中国人だけが生き残った。
では米国人はどうか。英語には中国語と違って時制も格変化もあるけれど、語彙不足、情感不足の点で中国語と変わらない。
そんなお粗末な言葉が国際化日本の必須だと、文科省が言い出した。
でも英語は難しい、話せないという日本人は多い。それは誤解だ。
英語は中国語と同じで粗雑で幼稚だ。
対して日本語は奥が深い。それを粗雑な英語で語ろうとするから難しい。 5歳児に話すように言えばいい。
例えば、シンガポールに行く。
あの辺の華僑が「日本はアジアを侵略した」とか非難がましく英語で言う。
そしたら易しく「日本軍は中国人とは戦わなかった」「お前たちのマスター（ご主人様）と戦った」。それで済む。

　２１．　「伝統の英国王室」も一皮めくれば・・・・

ヒュー・コータッチの名を久しぶりに見た。 80年代の駐日英大使で日本通を自任する。もう 90歳になるか。
昭和天皇崩御の折、日本の皇室について書いていたが、あれほど尊大で腹立たしい記事も珍しかった。
彼は日本の皇室を腐し、平成の御代は「親しみやすい皇室」にすればいい。それには「英王室を見習うがいい」と続けていた。
英王室はそんなに立派か。今のウィンザー朝は 1世紀の歴史しかない。
いや、その前のハノーバー、テューダー朝につながるというが、その歴史はどうだ。
国王は常に国民や議会と対決し、ジェームス3世は民衆に殺され、チャールズ1世はクロムウェルと議会によって公開処刑された。
クロムウェルには大叔父をヘンリー8世に殺された恨みがあった。そのヘンリー8世が酷い。
兄からお下がりの妻と結婚したが、侍女アン・プリンと結婚したいと言い出してローマ法王に破門される。
それでも結婚したアンに飽きると、彼女を不倫の廉で斬首し、その後 4回も再婚を重ねて、もう1人を断頭台に送っている。
大法官トーマス・モアやクロムウェルの大叔父が諫めると、これも断頭台に送った。
血腥い歴史を織りながら王室はせっせと財産をかき集め、英国で一番の金持ちとして今に至る。
甘香具山に立って民のかまどは煙が出ているか、海には豊漁を知らせるカモメが飛んでいるか、心を配られてきた日本の皇室。
それがなぜ英王室を見習わねばならないのか。なぜ元大使風情に見下した口ぶりで皇室批判をされなくてはならないのか。
マッカーサーという男がいた。
彼も靖国神社を潰してドッグレース場にしろと言った。尊大ぶる者は同じような発想をする。
神社では手水所（ちょうずしょ）で手を洗い、口を漱ぎ、穢れを落として社に向かう。
神社は清浄の地と日本人は知っているからだ。
ではお寺はどうか。人は逆に水桶をもってお墓に行き墓を洗い清める。家に戻れば塩で清める。
日本人は死を不浄と思ってきた。遺骨も同じ。「羅生門」に累々の死体が捨てられていたのはそうした意識があるからだ。
日本に仏教がすんなり入れたのは、神の社では処理できない不浄の死と遺骨を始末してくれるからだ。
靖国神社は旧名を招魂社といった。祖国のために戦い散った人たちの浄い魂が戻るところという意味あ。
神社では一切の世俗が消える。
宗教ではなく日本人の哲学だからだ。

　２２．　米国が名指す「軍事政権」はどれもいい国

フジモリが出た頃のペルーは酷かった。
国の経済を握るスペイン系白人は税金も払わず、望楼つきの高い塀を巡らした屋敷には 18ホールのゴルフ場も備えていた。
その塀の外では左翼ゲリラ、センデロルミノソが徘徊し、村を襲い村長を殺し住民から革命税を取っていたが、警察は汚職に走って治安はないに等しかった。
フジモリは大統領になるとすぐセンデロの指導者を捕まえて組織を潰し、汚職を絶やし、無駄飯食いの官僚を五分の一に減らした。
2院政の国会は憲法で守られていたから、彼は軍を動かし、憲法を停止して 1院政にし、議員を 70% もカットした。
お陰で国庫は立ち直り、インフレは収まったが、収まらないのが米国だった。
日本人が白人の傲慢を叩き潰し、まともをやった。白人支配にあったアジアを解放した日本の姿がダブった。
ジョージタウン大学教授のマイケル・シフターは「フジモリが軍を動かし議会を潰した。彼の政治は民主主義に楯突く危険な軍事政権だ」。
米国は中南米諸国を使ってフジモリを孤立させ、最終的に潰した。
彼らがいま許し難い軍事政権と名指す国が3つある。
一つはフィージー。
英国はここでカカオ、サトウキビ、バナナを島民に作らせた。人手が足りないので大量のインド人奴隷も入れた。
20世紀末、フィジーは独立するが、悪知恵だけは長けたインド人が島民を抑えて支配者に成り上がった。
英国の次はインド人。よそ者の支配に島民と軍隊がやっと立ち上がって政権を奪い、英国に「お前たちが入れたインド人を引き取れ」と迫った。
しかし英国は米国と謀って「軍事政権とは話をしない」と要求を蹴った。
次が中央アフリカ。
旧宗主国フランスがちょっかいを出して血腥い政権交代が続き、今はキリスト教系軍事政権が立って、イスラム系前政権の支持者を殺し回っている。
これも植民地支配が生んだ悲劇だが、旧宗主国は責任を取らない口実に「軍事政権だから」という
3つ目がエジプトだ。
3年前、白人国家お薦めの「アラブの春」がここを見舞った。
長期政権のムバラクが倒された、民主的選挙でイスラムのムルシが大統領に選ばれた。そしたら軍がクーデターでムルシを倒した。
あまけに軍のトップが次の大統領になるという。
「日本にもアラブの春がこないか」なんてこの馬鹿新聞は書いていた。
なぜエジプト市民があんなに軍事政権を歓迎したのか、分かっていない。
軍人とはどの国でもエリートがなる。深い知識を持ち、国際情勢にも通じる。
だからホメイニ師は政権を取るとすぐイラン国軍の将官をすべて処刑した。宗教政権に見識は邪魔だ。
エジプト市民もムルシにホメイニ師の狂気を見た。まともな国軍がそれを除去したから市民は拍手している。
ペルーの国軍も同じ。フジモリに見識を見て「大統領のクーデター」に乗った。
硫黄島に散った市丸少将のルーズベルトへの手紙も軍人が高い見識を持っていたことを示している。
戦前の日本も長い間、軍事政権同然と非難されてきた。
誰かがそう言って非難したら一応疑ってみた方がいい。

　２３．　ポーランドはやはり天才の国

ポーランド人は本来のスラブ系ポラン人のほかリトアニア系もチェコ系、独系、ユダヤ系もいる人種のるつぼ国家だ。
ピアノの詩人ショパンの父親は生粋のフランス人。しかし彼自身ポーランド人であることを誇りにしていた。
キリスト教の司祭でありながら地動説を唱えたコペルニクスもドイツ系ポーランド人だった。
純粋ポーランド人にはマリ・キュリーがいる。彼女はノーベル賞で化学賞と物理学賞を受賞している。
なぜかくも頭のいいポーランド人が馬鹿にされるのか。答えは歴史にある。
この国は近隣の大国に国土を分割され、乗っ取られて何度か国が消滅させられてきた。
ひ弱と思われがちだが、そうでもない。
中世、免罪符を売って儲ける教会に反発するジャン・カルバンやフスやルターなどが登場した。
利権を守りたい教会は彼らを弾圧し火炙りにした。魔女狩りも横行した。
そういう狂気が欧州を覆っていたころ、ポーランドだけは別天地だった。
リトアニアと組んだ王朝は　多民族国家という性格もあって異端だの火炙りだのの愚行を議会がやめさせた。
フス派もルター派も喜んで移ってきた。オランダで虐待されていた非暴力派のメノー派も逃れてきた。
そして常に虐待の対象にされてきたユダヤ人も逃げ込んで、ここに大きなコミュニティーも生まれた。
暗黒の欧州にあって一足早く自由の別天地ができた。
人々はこの奇跡の国を盛り立て、国力もつき、遂にはウクライナにまで版図を広げる大国になった。
しかし、こういう良心的な国は偏狭な国々の嫉妬を買いやすい。
18世紀後半、東西に興った野蛮国によって王国は潰された。
リトアニアはロシアが取り、ポーランド本体はプロイセンとオーストリアが半分ずつ取った。
19世紀、ナポレオンが出て王国はちょっとの間だけ蘇ったが、ワーテルローで彼が負けると再びロシアとプロイセンに国土を分割され、王国は再度消滅した。
マリ・キュリーが生まれたのは、このロシア支配下の時代だった。
愚民化政策が行われて大学教授だったマリの父は失業し、マリも大学進学の道を閉ざされ、しょうがない、パリに出て、結果、天才ピエールに会えた。
第一次大戦後、ポーランドはまた蘇るが、すぐヒトラーが潰した。彼はここに処分すべきユダヤ人コミュニティーが沢山あるのに驚いた。
アウシュビッツ以下多くの強制収容所がここに集中したのはそうした理由からだ。
よその国が国家消滅という最大級の屈辱をぶつけたのは、ポーランドが示してきた大らかさ、寛容さに対する自己嫌悪からだといわれる。
彼らを馬鹿にしたジョークで嘲るのも同じ心根からだろう。

　２４．　朝日よ、「弾一発」でここまで読ませてみろ

80年代にイ・イ戦争というのがあった。
アラブの雄サダム・フセインとイラン人ことペルシャ人ホメイニ師との戦争だが、サダムはこの戦いを「カーディシーア」と名付けた。
これは 7世紀の昔、アラブの軍勢がササン朝ペルシャと戦った戦場の名だ。
アラブ人はこの戦で初めてペルシャ人に勝ち、結果、彼らの宗教イスラムが世界宗教に成長した。
つまりサダムはイ・イ戦争をアラブ人（セム系）対ペルシャ人（アーリア系）の民族戦争と見立てた。
対するホメイニ師の立ち位置はペルシャ人というよりはイスラム聖職者。
この戦いをジハード（聖戦）と名付けて、ペルシャの民に死を恐れぬイスラム戦士たれと号令した。
しかし何でペルシャ人がアラブ人の宗教に拠って戦うのか。
イラン人の多くは冷めた思いで、戦局もその温度差があってずっとイラク優勢で推移していた。
戦争末期にはイランは制空権も失い、テヘランには夜ごとイラク機が飛来しては爆弾を落としていた。
それでもたまにはイラン軍がどこかで勝ったりする。すると在テヘランの特派員はすぐ勝ったばかりの戦場に呼ばれ、
イランがここで勝ったと国際社会に宣伝させられた。
しかし何度か生かされた戦場は、こちらが着いた頃にはイラク軍が反攻に出ていて、迫撃砲弾がちらに、機関銃弾がこちらに砂塵を巻き上げているのが常だった。
結構怖い。でも怖がっていては戦争特派員は務まらない。破壊された戦車の写真を撮り、そこらに散らばる銃弾を拾い集める。
テヘランへ戻ってそれをどこかの駐在武官に鑑定してもらう。
戦車の破壊具合からどんな対戦車ミサイルが使われたか分かるし、どういう国が武器を供給しているかも見えてくる。
銃弾だって馬鹿にならない。あれはペンチでぐりぐりやると簡単に外れる。薬莢には鉛筆の芯と同じ色の粒粒が入っている。無煙火薬だ。
粒は球状だったり、円柱状だったり、その形状や成分からどこの国製か分かる。
無煙火薬の名には意味がある。「種子島」銃などには、初期は黒色火薬が使われた。
7割が硝石で、残りが硫黄と木炭。混ぜると真っ黒になるからその名がある。
硫黄も木炭も日本には山ほどあるが、硝石はなかった。
キリスト教の宣教師はそこに目をつけ、一樽の硝石を日本人女性 50人と引き換えにキリシタン大名に売った。
女たちは奴隷に売られ、秀吉は汚い商いをする伴天連を追放した。
その後はヨモギに馬の尿をかけてその根に硝石成分を作らせる方法や便所の土から硝石を抽出する技術が生み出された。
お陰で日本は世界に冠たる鉄砲隊を維持できた。
ただ黒色火薬はやたら濃い硝煙を吐き出した。硝煙の薄い火薬が待望され、19世紀末、英国でニトロセルロースを使った無煙火薬が誕生した。
日清戦争で登場した22年式村田銃もこれを使っている。
銃弾の先も多くを語る。普通は貫通力を増すために鉛の弾頭を固い金属で覆う。フルメタルジャケットという。
その弾頭に切れ目を入れるのが英国のダムダム弾だ。当たると弾頭が花のように開き、インド人の体に大穴を開け、苦しませて殺した。
弾頭を凹ませたホローポイントは理屈は同じ。交換留学生服部剛丈君を殺したロドニー・ピアーズが使った。
イ・イ戦場にはそんな異様な銃弾はなかった。彼らは英米人よりフェアだったということだ。
先日の朝日新聞に論説主幹の大野博人がコソボでもらった 1発の銃弾の話を書いていた。
いい大人が「面喰らって」「ぞっとして」「早々に放棄した」だと。
お前の新聞が流した慰安婦の嘘で日本はいい迷惑を蒙っている。
銃弾が怖いなんてうぶぶる前に世間に言うべき言葉があるだろう。
それに大滝秀治じゃないが「お前の記事はつまらん。実につまらん」。
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　２５．　反捕鯨、本当の意味

米国人はユダヤ人の歴史に自分たちを重ねて歴史を創ってきた。
ユダヤの民は神から約束の地カナンを与えられた。米国人は新大陸を神の約束の地に見立てた。
カナンの地には先住の民、ミディアンびととかペリシテびとがいた。
神は彼らを倒し、土地も財産も奪い、彼らの崇める神殿を潰してしまえと命じた。
「男は幼な子に至るまで殺せ、男を知った女たちも殺せ。処女はお前らが弄ぶがいい」（民数記）
神はまた一切の仮借も禁じた。「もし彼らを許し、その地に生かしておけば、彼らはやがて目の中の棘、脇腹の茨となってお前たちを苦しめるからだ」（同）
かくて大殺戮の果てにイスラエルびとはカナンの地を我がものとし、ソロモン王の栄華を実現した。
米国人はそれに倣い、親切に七面鳥を与えてくれたインディアンの首を刎ね、南のアパッチも北のスーも皆殺しにして土地を奪った。
それでも殺しきれなかった先住民は遠くオクラホマやネバタの砂漠の居留地に追いやられた。
彼らの神は奴隷制を許した。アブラハムは女奴隷ハガルを孕ませアラブ人の祖イスマエルを生ませた。
妻サラが怒ったので奴隷の母子を追い出した。アラブ人がイスラエルびとを嫌う理由の一つがこれだ。
米国人もこれに倣いアフリカの奴隷を入れた。
トーマス・ジェファーソンはアブラハムを真似て黒人奴隷サリー・ヘミングスを性の奴隷にした。
現代の選民は近代社会に奴隷制を持ち込み、先住民のジェノサイドをやり、バイソンもロッキー狼も根絶やしにした。
メルヴィルはそのおぞましい行為を「現代のイスラエルびと」と呼ぶことで美しく装ってしまった。
彼らはまた海に出てインディアンをやったのと同じに鯨をほぼ全滅させた。
大西洋の鯨を取り尽すと太平洋に出て乱獲し、日本海にまで入り込んだ。
その途次、金華山沖でメルヴィルは白い抹香鯨を見て「白鯨」を書いた。鯨油はどんな寒冷地でも凍ることはなかった。
ために最高の潤滑油として米自動車産業界は20世紀後半まで鯨油の最大の顧客であり続けた。
NASA もハップル宇宙望遠鏡やボイジャーなどに鯨油を使っている。
ただ宇宙は別にして70年代には鯨油は安い合成油に取って代わられ、同時に米国は反捕鯨に転じた。
主張は「人類に近い高等生物を殺すな」。違和感のあるきれいごとの矛先は、なぜか日本に向いてきた。
IWC総会では米豪のNPOが日本代表に赤インクをかけたり、日章旗を焼いたり。嫌がらせの果ては国際司法裁判所への提訴。
米豪主導の判決は「南氷洋の捕鯨はダメ」ときた。
この判決が出てすぐ豪首相アボットと米通商代表フロマンがやってきた。
世界の魚は鯨に食わせ、人類は牛肉を食えばいい。
米豪は牛肉輸出国。反捕鯨とは肉屋の催促だったとは知らなかった。

　２６．　空を制した日本人の誇り

マレー半島に上陸する日本軍を叩くべく英東洋艦隊旗艦プリンス・オブ・ウェールザと重巡レパルスがシンガポールから北上していった。
昭和16年12月10日のことだった。
レパルスに観戦記者として乗った米CBS放送特派員セシル・ブラウンは英士官から
「日本人の操縦士は夜目も利かず、近眼で満足な爆撃もできない」と聞かされた。そんな時、96式陸攻が姿を見せた。
噂と違い、日本人操縦士の技量は高かった。レパルスは最初の水平爆撃で後甲板に 250キロ爆弾の直撃を受け、
さらに「もっと巧みな雷撃で両舷に大穴を開けられ、艦は沈没した」と生き残ったブラウンが伝えている。
旗艦プリンス・オブ・ウェールズも同じ運命をたどった。「戦艦は航空機攻撃では沈まない」という常識を覆し、撃沈した。
チャーチルは「戦争期間中、これ以上の衝撃はなかった」と回想録に記している。
これを追って英国のアジア支配の拠点、香港とシンガポールがわずか 2ヶ月の間に相次いで陥落した。
「唯一の文明世界である白人世界で、最大の栄華を極めた大英帝国が小さな有色人種国家に一瞬のうちに滅ぼされるなど理性では理解できない出来事だった」
と元英誌特派員ヘンリー・ストークスは著書で語っている。
マレー沖海戦の翌日、フィリピンの空でもう一つの衝撃が走った。
ルソン島北部を哨戒中の零戦隊が米軍の B17爆撃機と遭遇、追いかけて撃墜した。
その時の零戦乗りの一人坂井三郎は戦後、AP通信のインタビューを受け、それが「空飛ぶ要塞」の異名を持つB17の最初の撃墜記録だと知らされた。
B17はその日までいかなる戦闘機にも落とされたことはなく、米軍の受けた衝撃は大きかったという。
その一か月後、今度はボルネオで 3機の B17が落とされた。さらに半年後、ニューギニア上空で零戦 9機が 5機編隊の B17を全機撃墜してしまった。
その悔しさは「日本人にはゼンマイ仕掛け以上の飛行機は持たせるな」というルーズベルトの遺言がよく語っている。
戦後、GHQがそれを実行した。日本にあった飛行機は軍用民用を問わず全て焼却された。
GHQは航空機の製造から航空力学の研究、模型飛行機作りまで禁じた。そして7年間、日本人は空を忘れて暮らした。
福島の米国製原発が津波でトラブった。だから原発と名の付くモノはすべてやめろと朝日新聞が深刻そうに言い、
今また認知症の元首相がそれに乗って騒いでいる。
その間にもっと愚かな原子力規制委員会が大学の研究用原子炉まで止めていた。
日本では目下、原子力の研究も人材の育成も完全に止まっている。
吉本隆明はそういう反原発の愚を指摘し続けた。
後戻りしてしまう愚かさは飛行機で十分体験しただろうに。

　２７．　戦争で飛び交った「ウソ」は「歴史」として定着する

4年間も膠着状態でただ戦死者だけを増やしていた第一次大戦は、米軍の参戦ですぐに終わってしまった。
米軍は南北戦争で自国国民を60万人を殺した。欧州の天地にそんな狂気を持ち込まれたら大変と欧州諸国は急ぎ休戦に傾いたと解釈されている。
なんで米国が参戦したかというと「ドイツ兵はベルギーの子供の手首を切り落としている」という戦争報道がきっかけだったと、
ポンソンビーの「戦時の嘘」にある。
英仏百年戦争でフランス軍は英軍兵士を捕虜にすると人指し指と中指を切り落とし二度と弓が引けないようにするためだ。
今は指が 2本なくとも残りの指で銃は撃てる。だからドイツ兵は手首ごと切断したのだと同じようなことをしてきた米国人はすぐ理解できたという。
ドイツ兵は産院を襲って看護婦を犯し、新生児室の赤ん坊を放り投げては銃剣で刺して喜んだ。
米富豪の一人はドイツの蛮行をやめさせるよう訴え、手首のない子供を皆引き取ると約束した。米議会はすぐ参戦を決めた。
終戦後、ドイツ軍の蛮行はすぐ検証された。手首のない子供達を探したが一人もいなかった。
産院も調べたが、看護婦も赤ん坊も無事だった。
「すべてが米世論を操作する偽情報だった」とポンソンビーはいう。「戦時情報の真意は必ず検証されるべきだ」と。
日本軍について米国は多くの戦時情報を流した。
南京大虐殺では米宣教師だけが殺戮を「見た」と言い、米紙のみが「あった」と報じた。
フィリピンの「パターン死の行進」はマッカーサーが自分の敵前逃亡の卑劣が噂され始めた時期に大々的に流された。
米軍の無差別砲爆撃下のマニラで日本兵が市民を残忍に殺したが、
その証拠となる死体はみな米軍の砲撃でバラバラになったと米軍広報官のカルロス・ロムロが言った。
泰緬鉄道でも連合軍捕虜が虐待されたと言い、シンガポールでは「無辜の中国人」が虐殺されたと当の中国人が言った。
湾岸戦争でもベトナム戦争でもイラク軍や米軍の残虐行為は検証されたが、独り日本軍についてはついぞ検証は行われなかった。
それなら、と笠幸恵がパターン半島から捕虜収容所までの 120キロを米兵と同じ 4日間で歩いてそのルポを「文藝春秋」に載せた。
「風邪気味だったけど楽に歩けました」と。
途端にあのサイモン・ウイゼンタールセンターを通して元米兵レスター・テニーが抗議してきた。
因みに彼は 120キロの半分を貨物列車で移動し、コーヒーブレイクも含めて 60キロを歩いただけだった。
でも相手は「マルコポーロ」を潰したサイモン・ウイゼンタールセンターだ。文藝春秋は勝手な検証をしたことを詫び、
藤崎駐米大使も謝罪に出向き、岡田外相まで彼に頭を下げた。
彼女は誰もやらないから自分で歩いてみた。気負いもなく、ただ米国の主張はちょっとヘンと言っただけなのにこの騒ぎだ。
結局、「日本軍の蛮行」は米国の言うまま。「検証は一切不可」を見せつけた。
慰安婦問題の検証は米国の介入なしに始められ、石原信雄が「河野談話への韓国の関与」を語り、日本人は初めて真実を知った。
吃驚した朴槿恵は日本に検証の中止を求めたが、もう手遅れ。
日本の首相は談話の見直しでなく、「ただの検証」と言った。
慰安婦の検証が開ける一穴はすぐにも南京の嘘を崩し、パターンの嘘だってきっと崩落させる。
米国にとっても韓国はしょうもない国になる。

　２８．　白人が抱く黄色人種コンプレックスとは

コロンブスがやってきた頃の北米にはどれ程のインディアンがいたか。
ある書物は 200万人くらいと書かかれ、別の書物では米合衆国分だけで 1800万人以上とある。
それが 19世紀末に 1千万台から一挙に 25万人まで減ったのは紛れもなく「白人による虐殺ゆえ」（ハワード・ジン「若者のための米国史」）だった。
実際、メイフラワー号でたどり着いた 102人の清教徒に温かい食事を与えたワンパノアグ族は冬を越した途端、酋長の首は斬り落とされ、
その妻子と一族はカリブの奴隷商人に売り払われ、今に残る末裔は一人もいない。
米国が独立するとアンドリュー・ジャクソンはインディアン絶滅を政府の政策にし、以後、40年にわたって殺しまくった。
絶滅政策のしんがりを務めたのはアブラハム・リンカーンで、南北戦争のさなかにミネソタのスー族の殲滅を命じて、
主だった酋長 38人を集団処刑した。
スー族の生き残りはパイク島の強制収容所に入れられ、大方が餓死した。
リンカーンはその一方で奴隷解放宣言を出して人道を説き、さらに清教徒が皆殺しにしたワンパノアグ族との出会いを
心温まる「感謝祭」に仕立てて米国民の祝日にした。
ハワード・ジンはそれについて「インディアンは（キリスト教も知らないのに）入植者に親切で、タバコの栽培法を教え、魚の捕り方も指導した」
「彼らを野蛮人と思っていながらも、自分のことは自分でまかなえる彼らに白人は妬ましさを感じたのではないか」と書いている。
その意味で何事も白人以上にやってのけ、なお親切で礼儀正しい日本人など、彼らにはひたすら妬ましい存在だったと思われる。
だから淘汰してしまえ、とフランクリン・ルーズベルトはあkンが得たのだろう。

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