　　　　　　不条理世界の時代へ　　　夫も家族もＰＣＲ検査で陽性だが症状は出ていない主婦が自殺した　　2021/1/27

　　いつからこうなってしまったのか。無責任な国が造り上げた「不条理な社会」

先日、30歳代で結婚して子供もいる主婦が自殺した。夫がＰＣＲ陽性となり、家族もＰＣＲ検査を受けたら陽性だが症状は出ていない。
だから新型コロナは二類感染症に指定されていて、本来なら国の責任で患者を隔離して治療しなければならないが、それをサボって自宅待機させられた。
家族３人、全員がＰＣＲ陽性で症状はない。コロナウィルスはカゼのウィルスだから、咳、クシャミ、発熱など何らかの症状があるはずだがない。
それに自宅待機になっている。家族３人だから、食事もいるし、ゴミも出さなければならない。洗濯掃除など生きている限りは生活をしなければならない。
でも、買い物にも行きにくい。ご近所はすぐうわさでそれを知って、白い目で見る。
外に買い物でも行けば「感染しているのに、なんて非常識な！」と批判される。
もともと、子供を育てている間には育児で精神的に不安定になることもあるし、夫が妻の精神状態をカバーしてくれるとは限らない。

むしろ夫婦の間がうまくいっていないことすら珍しいことではない。
かくして、妻は子育て、夫の間の精神的軋轢、近所の白い目・・・に耐えかねて「すみません。私の責任です」という遺書を残して自殺した。
何という社会だろうか？こんな社会が近代日本にあっただろうか？
不当なことが行われたり、極端に可哀そうな人がいたら、マスコミもそれを取り上げ、日本社会は暖かかった。でも今はそれは無い。
すべては冷たく、見かけの正当性だけが強調され、歪んだ社会になった。

でも、社会のこの変化は「そんなこともある」と傍観していることができないほど深刻なものなのである。
実は、この変化は日本だけに起こっているのではなく、技術の進歩は社会の変化を元にして全世界的、全人類的に起こっているのだから厄介である。
つまり、このような「不合理な社会」が日本の一部、あるいは最近に日本で何かの拍子に起こったものなら、私たちが立ち上がり、頑張れば解消される。

でも違うのだ。
人類社会全体に起こっている「不条理世界」の一部なのだから、日本だけがそれから逃れようとしても無駄だし、
第一、個人の努力や考え方ではどうにもならない動きなのである。
「自分は世界ではない」と言っても良いし、「社会は自分の考えとは関係なく変化する」と言ってもよい。
いくら自分が「それは不当だ」、「不条理だ」と叫んでも、改善されることはないのだ。
そうなると今、社会はどうなろうとしているのか、どのように世界が変化しつつあるのか、それを正確にとらえて、
「自分と自分の家族、友人だけは助かる」という方法を見出さなければならないのである。

　　忘れ去られた本当の正義。国民の心を蝕む「不条理な世界」

実は、日本以外の諸外国、特にユーラシア大陸（中国から中東、ロシア、ヨーロッパまで）の国は昔から「正しい」ということはあまり行われず、「不当、不条理」が常だった。
だから、1990年から予兆が始まり、2020年から本格的になってきた「不条理世界」はすでに経験しているものでもある。
その典型的な例がお隣の中国で、日本の天皇陛下や殿様が「民のため」と思って政治をしたのに対して、
中国の皇帝（天子という）は、自分中心で民から富を取り上げるのに腐心した。
それに加えて北方から定期的に騎馬に乗った馬賊が襲い掛かって多くの人を殺戮した。
岡田先生のご論文によると "後漢王朝の末には漢民族の９割が殺された" とも言われている。
そんな社会はもともと「不条理」だから、庶民は自分や家族の身を守るために必死になる。
中華料理が丸いテーブルを囲むのは、常に親族一同が集まって情報を交換し、身を守る体制を整えないと危険だからだ。
その点は危機に瀕した時の対処の仕方は中国人の方がのんびりした日本人より一枚も二枚も上である。

ところで 1990年から密かに始まり、2020年から顕在化した「不条理世界」とはどういうものだろうか？
その典型的なもののひとつが「コロナで自殺した主婦」の話であり、政府が二類感染症に指定し、症状も出ていないＰＣＲの陽性者を "感染者" と呼び、
しかも治療もせずに自宅で「療養」せよと言う。もちろん自宅では治療も療養もできないし、主婦なれば買い物もあるし、洗濯もしなければならない。
それでも世間はあらかじめＮＨＫでひどくコロナが怖いものという幻想を与えられているので、不条理であると思っても我が身のことを考えて、
その主婦を見殺しにする・・・

そういうことだが、アメリカでは大統領選挙で不正投票が行われ、結局なにがなんだかわからないままに新大統領が決まろうとしている。
ペンシルバニア州では郵便投票の数字が何百万票と合わないのにそのまま確定している。
さらに不正投票などについては従来、マスコミは神経質なのに全く騒がない。なにが大切なのか、なにが正義なのか、誰もわからない時代になってきたのである。
その一方では「ＰＣ＝ポリティカルコレクトネス＝政治的正義」などという新語が登場し、本当の正義より見かけの正義が唱えられるようになった。
Liberty （自由）、Justice （正義）を掲げていたアメリカも沈没した。

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