世界経済のデジタル化のマイナス面　地球に大きな打撃を与えている　　　　　読者の声　PB生、千葉　　　2024_9_09 『国連貿易開発会議(UNCTAD)と 国連訓練調査研究所(UNITAR)は先月、世界経済のデジタル化に関する 300ページに及ぶ詳細な報告書を発表した。 コンピュータの処理能力と 「スマートフォン化」が進んでいるが、これには非常に深刻なマイナス面がある。 デジタルトランスフォーメーションが持続可能でグリーンな未来への道であると約束されたとき、多くのことが置き去りにされた。 デジタル技術と インフラ、より多くの電子機器の生産と廃棄、水とエネルギーの需要の増大は、すべて地球に大きな打撃を与えている。 　　エネルギー多消費型技術? 今日、サーバーはすでに 世界のエネルギー消費の 6～ 12% を占めている。 新しいプログラムを実行したり、ビットコインを採掘したり、証券取引所で遊んだりするためのコンピューターは、ますます多くのエネルギーを必要とする。 炭化水素の燃焼は減少するどころか、コンピューティングパワーの増加によって増加している。 2018年から 2022年の間に、データセンター(DPC)事業者大手 13社の電力消費量は 2倍以上に増加した。 2022年、世界中のデータセンターが消費する エネルギーはフランス全土と同程度の 460テラワット時(TW・h)となり、この数字は今後わずか 3年で 倍増する 。 一方、ビットコインのマイニングによるエネルギー消費量だけでも、世界全体で 34倍に増加している! 　　グリーン・テクノロジーと クリーンな空気 ? ブロックチェーン、AI、第 5世代 (5G)モバイルネットワーク、モノのインターネットなどの新技術のためのデータ伝送、処理、ストレージの需要の増大は、 CO2排出量を削減するどころか増加させている。 セクター全体ではすでに世界の温室効果ガスの 3% 以上を排出しており、2020年には CO2換算で最大 1.6ギガトンに達する。 二酸化炭素排出量は対数的に増加している。 　　清潔で安価な水？ 国連の推計によれば、世界で 20億人がいまだに安全な飲料水を利用できていない。 同時に、メリカの Google 社だけでも、2022年にサーバーを冷却するために 2,100万立方メートル以上の飲料水を消費している。 Microsoft は、生成人工知能技術 GPT-3の訓練に 70万リットルのきれいな飲料水を使用した。 ロボットはまだ地球を支配していないが、すでに私たちの水を汚染している。 　　土壌汚染？ 後世のために地球をクリーンに保つという約束にもかかわらず、通信、データ処理、ストレージの生産は、「領土内のゴミの量」を増やすばかりだ。 2kgの ノートパソコンには 800kg の原材料が必要だ！ 100gの スマートフォンには約 70kg の原材料が必要だ。 同時に、廃棄物の量は 3倍に増加しており、その量は数千万トンにのぼる。 先進国では 1人当たり 3.25kg の廃棄物が出る のに対し、発展途上国では 200g に過ぎない。 　　すべての人に 「平等な」機会？ 開発途上国には有用な元素や鉱物が埋蔵されているため、欧米の製造企業はその土壌と労働力を利用している。 専門家は 「鉱物植民地主義」と呼ぶ。 将来の見通しは厳しい。 グラファイト、リチウム、コバルトなど、デジタル移行に必要な鉱物の生産量は、2050年までに 500% 増加すると予想され、 環境負荷と 経済的利益の不均等な分配が強化される。 西側集団」の国々は発展途上国から資源を吸い上げ続け、「南側集団」の国々は デジタルデバイドのために貧しくなる。 ヨーロッパと アメリカは、5Gや 6G技術、バーチャルセックスのおもちゃ、「モノのインターネット」にアクセスするために、 大気、水、土壌を汚染し、地球の未来を燃やし続けるだろう。 繰り返すが、これは国連のデータである。』 世界中のデータセンターが消費する エネルギーが 3年で倍増とは凄まじい。 途上国の経済発展と都市化の進展でエネルギー消費はさらに増えていくのだろう。 　　　「メディアからの抜粋」 へ戻る